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おすすめの本


No.499 平成24年8月
 
  
『工学部ヒラノ教授の事件ファイル』 『早稲女、女、男』
今野 浩/著  新潮社

 筑波大学、東京工業大学、中央大学の教授を経た著者が退職し、現役時代には書けなかった大学の裏側を書いた本です。
 外国での学会参加の直前に脚をけがして出かけられなくなったところ、事務官から出張取消の手続きが面倒だからといわれ一週間自宅に隠れて過ごしたことがあるそうです。さらには研究費の不正使用や賄賂、論文盗作とデータ捏造などといった犯罪ともいえる事例をユーモラスな文章で次々と紹介しています。

(N.K)
柚木 麻子/著  祥伝社

 早稲田大学に通う女子学生を「早稲女」と言い、そのイメージは、融通がきかない、男っぽい、闘志剥き出し、といった負のイメージばかり。男でも女でもなく、「早稲女」と性別のひとつであるかのような扱いをうけています。
 典型的な早稲女の早乙女香夏子は、なんでも卒なくこなす性格ですが、恋愛に関しては不器用で心の整理をつけることがなかなかできない。そんな彼女を中心に、彼女を取り巻く5人の女性たちの心情をリアルに描いた連作の物語です。

(Y.O)
『江戸の茶碗~まっくら長屋騒動記~』 『トリガール!』
中島 要/著  祥伝社

 まっくら店(だな)と呼ばれる貧乏長屋に住むお初は、両親が騙されて失った店を買い戻そうと兄の太吉と二人で働き、生活を切り詰めながら慎ましく暮らしていました。
 ところが、太吉が早く店を取り戻したいという焦りにつけこまれて偽ものの井戸の茶碗を掴まされてしまいます。途方にくれる兄妹に声をかけたのが兄弟の隣に住み、一日中酒びたりの浪人赤目勘兵衛。掴まされた偽ものの茶碗を誰かに売ってやるともちかけてきました。貧乏長屋に住む正体不明の浪人が連れてきた茶碗の買主とは?
 取り得は店賃の安さだけという貧乏長屋を舞台に正体不明の浪人赤目勘兵衛の活躍を描いた連作短編集です。

(U.A)
中村 航/著  角川マガジンズ

 大学に入り、ゆきなは誘われるまま、鳥人間コンテストに参加するサークルに入部した。プロペラ班、翼班、駆動システム班などがあるなか、ゆきなは先輩の圭に勧められパイロット班に入ることに。現在パイロット班は3人で、実際に乗るのは2人。圭ともう1人の先輩が、仲間が作った人力飛行機に乗って空を飛ぶのだ。
 しかし、テストフライトの際、飛行機が横転し圭が大怪我をして飛べなくなり…。
 急遽、圭に飛んで欲しいと言われたゆきな。やりたいことも分からなかった彼女が、トレーニングを積み誰よりも飛びたいと願うようになるまでの、青春物語です。

(S.S)
『宇宙へ「出張」してきます
古川聡のISS勤務167日』
『心の聖地 スポーツ闘いの記憶』
古川 聡/著  林 公代/著
毎日新聞科学環境部/著
毎日新聞社


 テレビで流れた公募情報を見て衝撃を受けた古川さん。医者として9年の実績を捨て、新たな職業として選んだのは宇宙飛行士だった。 
 過去30年で日本人の公募は5回、合格者はわずかに11名の狭き門をくぐりぬけ、「国際宇宙ステーション(ISS)きぼう」へと到達した。
 きぼうという目的地まで400キロ、全てが命がけとなる場所へ出張し、命の危険にさらされながらも多くの実験、ミッションを成功させた167日間。本書では宇宙飛行士となる前から、きぼうでの活動、帰還後までの体験と宇宙への思いが綴られた一冊。

(Y.E)
共同通信社/編  岩波書店

 オリンピックと甲子園が終り、スポーツで彩られた今年の夏も残すところ僅かになりつつあります。様々な競技が私たちを楽しませてくれました。
 本作はそんな今年の夏にふさわしいスポーツのドキュメントが詰め込まれた一冊です。ホームラン王や元アイドルのオート選手等、スターとして一時代を築いた選手。表に出ることはなくとも競技を支えた功労者等、スポーツの表と裏を交え、各人の心に残るスポーツの「聖地」をキーワードに取材されたドラマが綴られています。

(N.Y)

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