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おすすめの本


No.501 平成24年9月
 
  
『ソロモンの偽証 ~第1部 事件』 『江戸の天才数学者
-世界を驚かせた和算家たち-』
宮部 みゆき/著  新潮社

 1990年のクリスマス。イブから降り続いた雪で真っ白となった中学校で、1人の死体が発見されました。死体はその学校の生徒で、発見したのは同級生でした。たちまち学校内で広がる噂。亡くなった生徒と問題を起こしていた札付きの不良3人が殺したのでは?という疑う声。しかし、警察の調べでは自殺と判断され、学校の誰もが普通の生活に戻れると思っていました。
 そんな中に届いた告発状。その告発状がおもいがけずマスコミの手に渡ることとなり、事件はまた新しい事件を引き起こしていきます。学校でのミステリアスなこの事件の真相とは?
 著者5年ぶりの長編ミステリー3部作の第1部刊行です。

(U.A)
鳴海 風/著  新潮社

 江戸時代、鎖国で他国の影響をほとんど受けずに独特の発達をとげた日本の数学。本書では、日本独自の数学文化「和算」を発展させてきた男たち8人が紹介されています。
 江戸時代のベストセラーとなる数学書『塵劫記』を出版し、これによりそろばんを使える人が増えたという吉田光由、日本人による最初の太陰太陽暦を作った渋川春海、研究よりも全国を旅して数学を教え歩くことを選んだ山口和など、数学に魅了され「和算」に賭けた彼ら。その生涯とはいったいどのようなものだったのか。「和算」の魅力や歴史に触れるとともに、熱き男たちの生涯に迫ります。

(S.S)
『「ダメな私」にマルをする』 『ぼくが宇宙人をさがす理由』
香山 リカ/著  中央法規出版

 法律や政策で男女の差異のない社会づくりがいわれるようになって、女性の社会進出はめずらしくない昨今。しかし、時代は変わっても精神科医の著者の所へは「昔ながらの生きにくさ」と「新たに加わった生きにくさ」に苦しむ女性が多く訪れるそうです。
 仕事、結婚、家庭、子育て、美容についてなど、様々な問題に縛られ自分自身を追い込み、やがてこころの病に陥ってしまう。そんな現代女性の生きづらさを考察し、心の負荷を軽くするための助言と併せてがんばる女性たちへエールを送っています。

(Y.O)
鳴沢 真也/著  旬報社
(兵庫県立大学西はりま天文台天文学科専門員)

 著者は小さい頃、宇宙の本を読んだことがきっかけで将来は宇宙を研究する仕事がしたいと夢見ていました。そして夢を叶えるため、勉強に運動にと完璧を目指した中学時代、体育で足を骨折したことが原因で成績が悪くなり、不登校、引きこもりとなってしまいました。
 それでも夢を諦めきれず、数年後通信制高校から大学へと勉強に励み、念願の天文学科の専門員となられました。
 そして現在、世界15か国の科学者が集うSETI(セチ)のリーダーとして活躍されています。夢のために頑張った男のお話です。

(Y・E)
『あのころのデパート』 『光圀伝』
長野 まゆみ/著  新潮社

 バブル期直前にデパートの社員だった著者のエッセイ。
 家族のお出かけといえば、おめかしをしてデパートに行くのがちょっとした贅沢だった時代。
 この本には、デパートの語源や前身、新入社員研修、ゴミ箱や包装紙のオキテ、食堂、マネキン人形、食料品売場、色々なお客さん・・・など、デパートの裏側が細かく描かれており、接客業の人には勿論、そうでない人でも楽しめる内容となっています。
 そういえば、グルグル回るお菓子の台は今もあるのかな?と懐かしくなってきましたので、今度デパートに行ってみようかな。

(A.M) 
冲方 丁/著  角川書店

 光圀と言えば「黄門様」としてテレビドラマのイメージが根強い偉人ですが、実在の光圀は気性が激しく、若い頃は自分の活力を持て余すあまり、問題を起こしては周りを困らせていました。
 そんな光圀でしたが、いつしか学問の魅力に取りつかれていき、若くして水戸藩主となってからは、藩政に励みつつ水戸藩の歴史的大事業となる『大日本史』の編纂に取り組んでいきます。
 今までのイメージを払拭する新しい光圀像の誕生です。

(U.A)

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