伊万里市民図書館

> トップページ > おすすめコンテンツ (おとな向け) > おすすめの本 > No.504 平成24年11月

予約したい方はタイトルをクリックしてください
詳しい予約の方法はこちらから



おすすめの本


No.504 平成24年11月
 
  
『私にふさわしいホテル』 『「陰陽師」のすべて』
柚木 麻子/著  扶桑社

 “日本の文芸史上最もツイてない”新人作家・中島加代子の成り上がりストーリー。
 夢にまで見た念願のデビューは、元アイドル女優と新人賞同時受賞となり、おかげで加代子の存在が霞み、華やかな授賞パーティーでは粗末な扱いに…。
 この経験から、これまで以上に有名作家になる為「あの手この手」を使って行動をおこしますが、行動力がありすぎて周りも巻き込み何やら穏やかではない様子。無茶をしているようにも思えますが、何事も諦めない精神には頭が下がります。
 さて、加代子の有名作家への夢は叶えられるのでしょうか?野心溢れる一冊です。

(A.M)
夢枕 獏/著  文藝春秋

 記念すべき第1作『玄象といふ琵琶鬼のために盗らるること』から25年。今年発表された最新作『陰陽師 酔月ノ巻』も変わらぬ人気を誇る著者の人気シリーズ「陰陽師」。
 今まであまり耳にしたことがなかった「陰陽師」と主役の「安倍晴明」を一躍人気者にしたシリーズの誕生から25周年を記念して発行されました。
 この本には著者へのインタビューから、今まで発表された全作品の解説。また、単行本未収録作品まで紹介されています。
 シリーズのファンの方はもちろん、陰陽師シリーズ初心者の方にも手にとってほしい一冊です。

(A.U)
『あと少し、もう少し』 『賢人の日本語力』
瀬尾 まいこ/著  新潮社

 中学最後の駅伝大会で県大会出場を目指していた桝井でしたが、始業式に美術担当の若い女性教師が陸上部の顧問になったと知り落胆します。駅伝のことも陸上のことも分からない顧問を前に、メンバー集めから頭を悩ませる部長の桝井。
 髪を染めて周りから怖がられている大田、必死に知的な雰囲気を出そうと努力している渡部など、集まったメンバーは個性もバラバラでした。
 駅伝のためだけに集まったメンバーが、それぞれ心に何かを抱えながらも互いに刺激しあい、一本の襷をつなげるために最後まで走りぬく姿を描いた物語です。

(S.S)
齋藤 孝 他/著  幻冬舎

 私たちは日本語を母語としてあたりまえのように使っています。しかし、時として間違った言葉の使い方や思い違いをしていると気づき、恥ずかしさを感じることがあります。特に敬語の使い方や文章を書く時には注意が必要です。
 本書では齋藤孝さんをはじめ5人の言葉のスペシャリストが、仕事や人とのコミュニケーションの中で日本語を上手に活かすすべを指南しています。
 言葉に向き合い胸を張って日本語をつかいたいものです。

(Y.O)
『ぼくが遺骨を掘る人「ガマフヤー」になったわけ。-サトウキビの島は戦場だった-』 『パラリンピックからの贈りもの』
具志堅 隆松/著  合同出版

 戦後65年が経ちますが、いまだに戦時中の遺骨が沖縄のガマと呼ばれる洞窟で発見されます。発掘された遺骨や遺品は、当時の悲惨な状況を如実に語っているそうです。
 具志堅さんはNPO法人を立ち上げ、1つ1つ丁寧に発掘を行い、遺骨を特定し、遺族へ渡すことにも成功しています。
 この本は、遺骨発掘人「ガマフヤー」となった具志堅さんの30年にわたる活動記録をまとめた1冊です。

(Y.E)
平山 譲/著  PHP研究所

 事故により右下腿を切断し義足となった後、シッティングバレーボールに出会い、選手が少ないために自ら競技者を集めた選手や、盲目クラスで20年以上も世界でトップ争いを続ける選手、また、区役所を退職して障害者クロスカントリースキーの指導に専念した指導者など、様々な形でパラリンピックに挑む人々がいます。
 そうした7人がスポーツに出会い、挑戦していく姿を記録したのが本書です。自分自身と闘い、スポーツに挑む強さと、スポーツを楽しむ喜びが伝わってきます。

(S.S)

もどる 



伊万里市民図書館

- copyright(c) Imari Public Library Al Right Reseaved. -