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おすすめの本


No.508 平成25年2月
 
  
『前世探偵カフェ・フロリアンの華麗な推理』 『たったひとり』
大村 友貴美/著  角川書店

 繁華街の大通りから一本裏に入った路地にひっそりと建つカフェ・フロリアンがあります。昼はカフェ、夜はゲイバーになるこの不思議な店の女装ママ、ショウ。
 ショウは自分の前世が見え、その噂を聞きつけた人がショウに話を聞いてもらいたくて、数々の謎を持ってやってきます。
 失踪した祖父の名前を語る子どもに出会った女性や、突拍子もない事を語りだした祖母の言葉の真意を掴みかねる女性。ショウはそんな人たちの話を聞いて、事件の裏に隠された謎を解明していきます。
 謎と不思議が詰まった、ユーモアあふれるミステリーです。 

(U.A)
乾 ルカ/著  文芸春秋

 この世界から日常へ戻れる確率80%か0%。
 半壊したラブホテルを訪れた廃墟探査サークルの5名を不思議な現象が襲う。廃墟のはずの建物は営業当時の姿を取り戻し、建物の外へ出ても元の部屋へと戻されてしまう「タイムループ」。
 やがて彼らは気付く。今の状況がこの建物を廃墟にし、1人の死亡者を出した災害当日を再現していることに。そして当時と同じ1人の犠牲者を出さなければ脱出ができず、全員が犠牲者になってしまうことに。
 刻々と迫る災害発生の時間。極限の中現れる彼らの本性と愛憎、犠牲者となるのは1人か5人か?

(Y.E)
『夢を実現する発想法』 『山あり愛あり』
川口 淳一郎  山中 伸弥/共著
致知出版


 7年の歳月を経て、世界初の小惑星のサンプルリターンを達成した惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトマネージャーを務めた川口氏。再生医療の鍵を握るiPS細胞をつくりだし、昨年のノーベル医学・生理学賞を受賞した山中氏。
 二人の科学者の対談からは、失敗や挫折を繰り返しながら、自ら掲げた目標に向かって信念を持って取り組んできた姿勢をうかがい知ることができます。
 この本にはそんな二人から、勇気をもって何事にも果敢にチャレンジしてほしいという願いが込められています。

(Y.O)
佐川 光晴/著  双葉社

 大手都市銀行で債権処理の仕事に奔走する日々を送っていた大鉢周三。二十年務めた銀行を早期退職し、かつて趣味であった登山を再開するのを楽しみにしていた。しかし、退職の挨拶でお世話になった弁護士に出会ってから、思わぬ新しい仕事が彼に依頼される。
 母子家庭支援のためのNPOバンク設立に向け再び働き出した周三の元に、義絶した母の危篤が報せられる。その報せに彼は何を思うのか。
 静かに進む物語と周三の仕事。働く事の意味を感じさせてくれる、読み終わった時に背筋を伸ばしたくなる物語です。

(N.Y)
『いつまでもショパン』 『家族往来』
中山 七里/著  宝島社

 『さよならドビュッシー』『おやすみラフマニノフ』に続く岬洋介シリーズの第三弾。
 岬の参加するポーランドの「ショパンコンクール」で刑事が殺害されました。さらに付近で爆破事件が次々と起こります。読者の前には犯人と思われる通称「ピアニスト」が時々登場しますが、真犯人はコンクール参加者の中の誰なのか?
 一方コンクールでは、岬はじめ18歳の盲目日本人、優勝候補のエリートポーランド人ヤンと、素晴らしい演奏が続き結果が予測できません。最終演奏の前日に爆破現場で知人を亡くした岬は、想定外の演奏をし、遠く離れたアフガニスタンに奇跡を起こすことになります。

(N.K)
森 浩美/著  双葉社

 ある夫婦が営む生花店で働く和香ちゃんとその息子の駿ちゃんを、子供がいない夫婦は本当の家族のように考えてきました。しかし、経営難で店を手放すという瀬戸際に立たされます。それでも和香ちゃんに何かしてあげたいと思う夫婦を描いた「お福分け」。
 妻を先に亡くし、定年後の身の振り方に悩んでいた「私」。子供の結婚も決まり、一人では広すぎる家を手放そうかとも考えたとき、妻との思い出の空の箱を見つけます。残された「私」が家族に気持ちを後押しされる姿を描いた「空箱の中身」。
 様々なかたちをした家族を通してその絆に触れ、そっと心に温かさを残してくれる、全8編からなる短編小説集です。

(S.S)

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