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おすすめの本


No.512 平成25年4月
 
  
『完全なるチェス
天才ボビー・フィッシャーの生涯』
『とうざい』
フランク・ブレイディー/著 佐藤耕士/訳  文藝春秋
 チェスは世界中で親しまれ、愛好者が1億人を超える頭脳で戦うスポーツです。その頂点に立つ世界チャンピオンを長く輩出していたのはソビエト連邦でしたが、1972年にボビー・フィッシャーが初めてアメリカ人の世界チャンピオンとなりました。
 しかしながら、彼の生涯は人が羨むようなものではなく、勝利と栄光と孤独と苦悩の連続でした。
 表舞台から去った後は、2004年に成田空港で逮捕され、晩年をアイスランドで過ごしました。チェス盤のマス目の数と同じ64歳でこの世を去った元世界チャンピオンの一生が紹介された一冊です。

(K.S)
田牧 大和/著  講談社

 江戸で評判の浄瑠璃小屋「松輪座」で活躍する気の小さい竹本雲雀太夫と、役者も逃げ出すと評判の人形遣いの吉田八十次郎。
 ある日2人の前に、小さい子どもを連れた男が三味線弾きの幹右衛門師匠を訪ねてやってきます。なぜか子供が八十次郎に「かかさん」と言ってなつき、訳ありの子供の親を探すあいだ、八十次郎が面倒をみることに。
 子供と男はいったい何者なのか、その頃から続く妙な出来事の真相に近づく二人。どこか頼りなかった雲雀太夫の成長や浄瑠璃の魅力を感じながら楽しめる物語です。

(S.S)
『夢を売る男』 『名も無き世界のエンドロール』
百田 直樹/著 太田出版

 本離れが進む日本ですが、各出版社が企画する文学賞への応募は、年々増え続けています。
自分を認めさせたいという思いが強い現代人。
 出版社「丸栄社」の敏腕編集者の牛河原は、そんな自意識過剰の人たちに巧みな話術で出版を持ち掛かけ、利益を生んでいました。
 しかし、ほぼ一人勝ちだった丸栄に、突然強力なライバルが出現し売上に影を落とし始めました。
 ライバル会社を蹴落とすために、牛河原がしかけた次の一手とは?
現代の出版状況が垣間見られる作品です。

(A.U)
行成 薫/著  集英社

 マコトはワインの輸入代行会社の社長、一方、城田は交渉屋と称した裏稼業の中で暮らしていました。二人は小学校の頃からの腐れ縁で、人を驚かすことが好きなマコトの仕掛けに城田はいつも引っかかり、マコトを「ドッキリスト」と呼んでいたのでした。そんなマコトがかねてから計画をしていた「プロポーズ大作戦」を決行すると言い出し、城田に協力を求めました。ドッキリストのマコトが仕掛けたその作戦に隠された真意とは何なのか。
 愛する人のために情熱と命をかけた男たちの物語です。 

(Y.O)
『幕長戦争』 『いちばん長い夜に』
三宅 紹宣/著  吉川弘文館

 長く続いた江戸幕府も明治維新により終わりを告げる。後世、維新に参加した多くの志士達の活躍が伝えられる中、維新の始まりとなったものは一体何だったのか。
 本書では幕府崩壊の要因となった幕長戦争を解説。最新の西洋兵器を揃え、兵の動員数も圧倒的に上回った幕府軍を破った長州藩。
 日本を統治していた幕府が1つの藩に負けた原因は何だったのか、膨大な資料を基に当時の日本や西欧等の情勢を踏まえ幕末の歴史が解明されます。

(Y.E)
乃南アサ/著  新潮社

 刑務所で知り合った芭子(はこ)と綾香は、それぞれの過去に怯えながらも、東京の下町に居場所を見つけました。
 出所した時、何もできない芭子を助けたのは明るい綾香の存在でした。毎日を穏やかに過ごしたいと願い始めた時、ふたりは自分たちの大きな違いに気づきます。人の命について、人が生きていくということについて。
 その最中、大きな出来事がふたりを襲うのです。
 芭子と綾香の大人気シリーズ3作目です。

(T.M)

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