『声を届ける -10人の表現者たち-』 |
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『停電が一番わかる』 |
梯 久美子/著 求龍堂
2001年から10年間にわたり、雑誌『アエラ』の「現代の肖像」で紹介された10人の著名人の姿を浮き彫りにしています。
彼らは生まれながらの才能や感性、日々の生活で培った経験から詩、写真、漫画、映画といった形で、内に秘めた思いを作品にしています。
それぞれの仕事に打ち込む姿と、家族との係わりや自身のこだわりなど、素顔の部分も綴られていています。
彼らの生きざまには心揺さぶられると同時に、また違った目でその作品に触れることができるように感じます。
(Y.O)
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大嶋輝夫/著 技術評論社
東日本大震災の後、「計画停電」という言葉が一般的になりました。また自宅でブレーカーが上がり、一時的な停電を体験されている方も少なくないと思います。この本では、10年前にアメリカで起きたニューヨーク大停電を例に、停電が発生する原因やメカニズムを解説しています。
また、再生可能エネルギーに向けての課題や最近話題となっている発送電分離、スマートグリッドについても紹介しています。万が一の停電に備え、この本を読んでおけばいざという時の準備ができることでしょう。
(K.S)
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『夢幻花』 |
『あずかりやさん』 |
東野 圭吾/著 PHP研究所
1人暮らしをしていた祖父の秋山周治が殺された。その変わり果てた姿を発見した孫の梨乃。
花を育てる事を生きがいにしていた周治が、死ぬ前に自分に見せた黄色い変わった花が家から無くなっていたことに気づいた梨乃は、祖父の死に黄色い花が深くかかわっているのではないかと思い、独自に調査をはじめます。
祖父はどのようにして、謎の花の種を入手したのでしょうか?
また、事件の鍵をにぎる謎の花の正体とは?
(U.A) |
大山淳子/著 ポプラ社
明日町こんぺいとう商店街に「あずかりやさん」というふしぎなお店があります。毎日誰かがやってきて、一日百円で何でもあずかります。心のやさしい店主は何も聞きません。ただあずかるだけです。
それは一枚の紙、自転車、遺書、捨てられないものまで。あずかるものには必ず何か訳があるのです。あずかりやさんは、おそらくみんなの帰る場所、あるかないかの可能性のために、いつも待っています。心がほっこりするお話です。
(T.M)
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『リボン』 |
『ミリオンセラーガール』 |
小川 糸/著 ポプラ社
孫のひばりの名付け親である祖母のすみれちゃんが鳥の卵を見つけました。卵から孵った一羽のインコは「リボン」と名付けられ、ひばりとすみれちゃんを繋ぐ宝物になりました。リボンは、いつもひばりとすみれちゃんと一緒でしたが、ある日、二人の元を離れてゆきます。
そしてリボンは別の人生を歩む人々の前に現れました。時には、生きて産まれてくることができなかった息子を思う母の元へ、また時には余命を宣告された画家の元へ…。一瞬だけ姿を現して心を動かしたり、そっと寄り添い同じ時間を過ごしたり、リボンに結び付けられていく人々が、リボンと過ごすほんのひと時を描いた物語です。
(S.S)
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里見 蘭/著 中央公論新社
1年付き合った彼氏に別れ話を切り出された正岡沙智は、落ち込みながらも翌日職場へ行くとリストラを宣告されます。
全てを失いさらに落ち込む沙智でしたが、親友の協力により心機一転、ファション編集者を目指すことになります。どうにか出版社に入社しますが、配属されたのは「ファッション編集部」ではなく「販売促進部」でした。
さらに会社から無名作家の本を、ミリオンセラーにせよと命令されます。様々な部署と書店を巻き込んで頑張る沙智の運命はいかに
(Y・E)
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