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おすすめの本


No.520 平成25年8月
 
  
『ランドセル俳人の五・七・五』 『関ヶ原』
小林 凛/著  ブックマン社

 わずか944gという超低体重で生まれた凛君。
 小学校に入学した途端、友達からは壮絶ないじめを受け、学校も無理解…。身の危険を感じ、ついに不登校という選択をした彼と母親。 しかし彼は「俳句」と出会い、自分を自由に表現し始め、俳句を詠むことに希望を見いだします。そしてその句は現在、新聞俳壇でも高く評価されています。
 逃れることのできない身体のハンディといじめという苦しみを受けながらも、どこまでも優しく、豊かで、しなやかなつよさを秘めた彼の俳句。 
凛君の紡ぐ言葉の世界を感じてください。
                       (T・Y)
岡田 秀文/著  双葉社

 1598年8月18日、朝鮮出兵半ばで豊臣秀吉が息を引き取ります。
朝鮮からの撤退が無事完了したものの、国内では秀吉という要を失った事により内部抗争が始まります。最初は小さかった争いも、多くの武将を巻き込みしだいに大きくなっていきます。巻き込まれていく武将を若武者の頃から知る秀吉の妻「寧々」はどのような気持ちで見ていたのでしょうか。
 徳川家康と石田三成そして寧々、三者の視点から見た新たな関ヶ原合戦がえがかれています。

                       (Y・E)

『ミサキア記のタダシガ記 『放射能下の日本で暮らすには?
食の安全対策から、がれき処理問題まで』
三崎 亜記/著  角川書店

 「となり町戦争」や「コロヨシ」など、独特の小説の世界観をもつ著者。日常なにげなく聞いている言葉や、常識だと思っていた事にもクエスチョンマークをなげかけます。
「声高に言われているエコは、本当にエコなのか」や「流行について」など、自分が常識だと思っていたことをもう一度考え直してみたくなるエッセイ集です。

                       (A.U)
 
田中 優/著  筑摩書房

 「原子力発電を止めたら電気はどうするのか」といった議論を続けている日本の社会。しかし命の問題を前にして、そんな議論をしているときなのか。
 環境活動家として、3.11以前から原発に反対し自然エネルギー推進の地道な活動をしてきた著者が、現時点での可能な限りの情報を集め、放射能の危険とはどんなことなのか、対策や注意すべきことを具体的に教えてくれています。
                       (N.K)
 
『ニッチを探して』 『75年目のラブレター』
島田 雅彦/著  新潮社

 「ニッチ」とは、地球上の生物には多様な生息環境があり、それぞれに適した生息場所もしくは条件のこと。
 主人公は銀行で副支店長を務める藤原道長。金融業界全体と職場の人間関係に疲れた彼は、ある日突然(といっても彼にしてみれば計画通り)失踪します。ホームレスになりサバイバルな生活をして自分自身のニッチを探しているようですが、融資資金を不正に流用した疑いがかかり、警察に追われる身になってしまいます。そして残された妻と娘・・・失踪した道長と家族をつなぐのはネット掲示板のメッセージのみ。
 スリルと笑い、所持金ゼロでも生きていける知恵が詰まった一冊です。        

                      (A.M)



貴島 テル子/著  朝日新聞出版

 97歳の著者は現役の小児科医。元気の源は、多くの子どもたちとの触れ合いと医師という仕事への情熱、そして何よりも夫が遺してくれた150通におよぶ手紙です。
 夫との出会いは親友の兄という存在から始まり、やがて手紙をやり取りするうちに心を通い合わせ、結婚へと実を結びました。しかし、当時夫は海軍航空士官として軍務に就いていて一緒に過ごした時間はたった75日間。  そんな中でも夫は妻への愛を手紙に綿々と書き綴り、結婚の翌年、ソロモンの海で26年の生涯を閉じたのでした。未亡人となった著者は一念発起し、医師の道へと進みました。
 自分に課せられた道を貫き続ける著者が夫との思い出を回想しながら、97年間の人生経験から得た生き方のヒントを優しく語っています。
                       (Y.O)

 

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