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おすすめの本


No.525 平成25年11月
 
  
『寄る年波には平泳ぎ』 『原千晶39歳 
 がんと私、明日の私、キレイな私。』
群 ようこ/著    幻冬舎

 東北大震災後に東京で買い占めに走るおばさんの姿を見て、こんなおばさんにはならないと心に誓い、夏の猛暑に歳を感じながらもなんとかしのぎつつ、自分の母親の姿を見ながら自分のエンディングについて考える。
  生きているといろいろ大変だけど、自分の道を泳いでいこう!と日々マイペースで生活している著者の姿に、笑いながら元気をもらえるエッセイ集です。


(A.U)
原 千晶/著 光文社

 30歳でがん発覚。そして、35歳で2度目のがん再発と治療を行った女優、原千晶さん。
 がんと出会い、新しい自分に出会うまでの8年間。手術後の精神的な不安、そして社会復帰のための準備と、重くのしかかる問題の数々を、赤裸々に書き綴っています。
 がんに向き合って、そして乗り越えてきた記録は、女性としても素敵な生き方を教えてくれます。


(Y.M)
『士道残照 幕末京都守護職始末 キャプテン・クック 世紀の大航海者
藤本 ひとみ/著  中央公論新社

 禁門の変において京都に攻め寄せた長州藩に大きな打撃を与え、完全勝利を収めた会津藩は、その武勇を世に知らしめることとなった。しかし、会津藩士の服部考太郎は浮かれてはいられなかった。
 仲間から、長州藩が坂本龍馬らの働きで、会津藩と共に戦い、長州藩を仇敵としていた薩摩藩と同盟を結び、再び活動を開始しようとしているという情報がもたらされたからだ。
 時代は幕末から明治へ、大きな時代のうねりは有無を言わさず、会津藩を、孝太郎を新選組と共に鳥羽伏見の戦いへと引き込んでいく。

(Y.E)
フランク・マクリン/著  東洋書林

 キャプテン・クック、という名前を聞いたことはないでしょうか。フック船長ではなくキャプテン・クックです。
 ハワイ諸島を発見し、三度に渡る世界周航の旅を二度成功させた、実在の偉大な冒険者である彼は、名前こそ知れ渡っているものの、具体的な功績についてはあまり知られていないように思います。
 本著ではクックの生涯を追う中で、当時の航海が如何に過酷な物であったかも教えてくれます。偉大な挑戦と成功、そして彼が迎える最後までを記した読み応え十分の作品です。

(N・Y)
『スズメ つかず・はなれず・二千年』 『ダイオウイカ、奇跡の遭遇』
三上 修/著  岩波科学ライブラリー

 いつでも、どこにでもいる「ザ・普通」の鳥、スズメ。そのなかなかスポットの当たらない小さき隣人の、科学と文化の両方の視点から見た、意外な素顔を綴っています。
 スズメは秋から冬にかけて、古い羽を衣替えしますが、これを換羽というそうです。秋から冬にかけての時期に見られるスズメは、羽がフワフワで大変可愛らしい。こんなちょっとしたスズメ知識が盛りだくさん。本書以外では得られない小ネタもあるかも?
 鳥4コマ漫画を連載中の、とりのなん子氏の鳥愛に溢れたイラスト付きで、子どもから大人まで楽しめます。 


(C・Y)
窪寺 恒己/著  新潮社

 科学技術が発達したとはいえ、未だ人類が到達できない世界とも言える深海に、生息しているダイオウイカの姿を捉え、生態を明らかにしようというプロジェクトに挑んだ人たちがいました。著者もその一人で、ダイオウイカを追い続け10年以上の時を経て、2012年小笠原諸島・父島南東の深海で生きているその姿を目撃し、映像に記録することに成功しました。
 調査にかかる時間と予算が逼迫状態の中、最新鋭機材の投入、科学者・専門家や漁師らの知を集結し、試行錯誤の末に努力が結実したのです。
 著者の長年にわたる研究と経験、プロジェクトの全様が綴られた記録です。 

(Y.O)

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