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おすすめの本


No.527 平成25年12月
 
  
『世界と闘う読書術~思想を鍛える1000冊』 『83歳の女子高生球児』
佐高 信・佐藤優/共著   集英社

  日本や世界中で起こっている数々の問題。
  その内容は政治や宗教から、戦争や経済など多種多様にわたり、数は減ることがありません。私たちはその問題を報道で知ることが多いと思います。
  しかし、ただテレビやネットからながれるニュースを鵜呑みにしただけでは、問題の本質が分かりづらいこともあります。
  今回は、双方ともに辛口の批評で知られる二人の論客が一つのテーマに対して、自分達が読んできた著作を紹介しながら問題の裏に隠された本質にせまります。自分の考え方を鍛えなおせる一冊です。

(U.A)
上中別府 チエ/著  主婦の友社

  今年、83歳の高校生である著者が、定時制野球部の試合の重要な場面で伝令としてマウンドへ向かいました。緊迫した場面で仲間たちは“チエさん”を笑顔で迎え入れます。
 戦後の混乱期を生きた著者。76歳、待望の中学校へ進学します。そして高津高校定時制に進学し、3年の秋には監督、部員から望まれて野球部に入部します。
“チエさん”と呼ばれ、孫よりも年下の同級生に慕われる著者。仲間との思い出、野球部員としての日々など、83歳現役高校生の奮闘ぶりが綴られています。

(S.S)
『藤沢周平伝 『職業、ブックライター。』
笹沢信/著 白水社

 藤沢周平さんが亡くなって16年、小説、映画・テレビ原作と今最も読まれている時代小説作家です。
  市井の人々を描く藤沢作品の舞台は、故郷山形です。山形新聞の担当だった著者は、新人の頃からの活躍を知っており、山形を中心に藤沢周平さんの生涯に迫ったものがこの本です。
  日本人の忘れた心を思い出させてくれる藤沢作品にまだ出会っていない方、そしてファンの方にぜひ読んで頂きたい一冊です。


(T.M)
上阪 徹/著      講談社

 「ブックライター」という言葉はまだ聞き慣れないですが、本を出版するにあたり芸能人やスポーツ選手、また一流企業の経営者など、著名人の話を聞いて、代わりに文章を書く職業のことです。
 著者はこれまで3,000人を超える著名人にインタビューを通して綿密な取材を行ってきました。それを基にして、本人に代わり、読者へ伝えたいメッセージを文章に仕上げる作業を続けてきました。
  本が出来上がるまでの行程や、ブックライターとして活躍するための技を、この本で詳しく紹介しています。

(K.S)

『誕生日を知らない女の子
虐待―その後の子どもたち』
『東京空襲下の生活日録』
黒川 祥子/著  集英社

 親による児童虐待という痛ましいニュースを耳にし、やりきれない気持ちになることが多々あります。
  全国の児童相談所が対応した児童虐待の相談件数は6万件以上、要保護児童数は約5万人(共に2012年度)。数字にも悲しい現実があらわれています。
 保護された子どもたちは親の暴力から逃れても、成長するにつれ心身に障害が生じ、心の傷と闘わなければなりません。本書はその壮絶な現状に立ち向かう4人の被虐待児と大人になった元被虐待児、彼らをサポートする人々の姿に密着した記録です。
 虐待の恐ろしさを理解し、決して他人事と思わずに一大人として何ができるかと考えさせられた作品です。

(Y.O)
早乙女 勝元/著  東京新聞

 皆さん「ジュウゴ」と聞いて何を思いつかれますか? 今回の本に出てくる「ジュウゴ」とは漢字で「銃後」と表します。文字通り、銃の後ろである戦場ではない場所や、一般人のことを指します。
 戦時中、島国である日本軍の戦場は外国で、本土はまさに銃後の地として、戦場にならない場所のはずでした。
 しかし、戦争末期には銃後の地である本土の、しかも首都である東京が大空襲をうけてしまいます。
 この本は、空襲から終戦まで日々苦しくなる一般人の生活を後世に伝えるため、東京大空襲・戦災資料センター館長で作家の早乙女さんが自分の記憶と、センターの資料を基にまとめた1冊です。

(Y.E)

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