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おすすめの本


No.536 平成26年5月
 
  
『吉原代筆人雪乃 1 ~色もよう~』 『子規と漱石のプレイボール』
高山 由紀子/著  角川書店

 吉原で代筆行を営むおとよが、日課である九郎助稲荷を掃き清めている時、出会ったのが雪乃でした。吉原に人を探しにきたという雪乃は、縁あっておとよの代筆業を手伝いながら人を探すことに。
 遊女たちが持ち込む代筆依頼を受ける雪乃は手紙に隠された秘密を知ることとなり、否応なしに様々な事件に巻き込まれていきます。
 遊女たちに助けられながら人探しを続ける雪乃の波乱に満ちた物語です。

(U.A)
長尾 誠夫/著  ぴあ

 明治20年代後半、愛媛は松山。自他ともに認める“野球バカ”の正岡子規は、米軍野球チームとの些細ないざこざから意地を張り、野球チームもないままに日米親善試合を行うハメとなる。
 急きょ作られたチーム「伊予ピープルズ」のメンバーには、夏目漱石、高浜虚子、赤シャツ、マドンナ、うらなり、そしてあの秋山兄弟までもが揃っていた。
 愛媛県出身の著者による、荒唐無稽な構想で作られたスカッと楽しい小説です。

(K.K)

『天地雷動』 『逆境経営』
伊東 潤/著 角川書店

 戦国の世に武田信玄の死という噂がかけめぐり、かねてより睨み合いを続けていた信長率いる織田軍にも衝撃を与え、信長と信玄の息子・勝頼は、やがて迎える一大決戦へと突き進んでいきます。
 巨大な父の影に押されながら家臣をまとめようと苦心する勝頼、信長と勝頼との決戦に巻き込まれ文句を言えない家康、信長から鉄砲三千張を調達するよう無理難題を強いられ奔走する秀吉、戦の旅に駆り出されて前線で戦う地侍…。
 様々な立場から見た長篠の戦いとはどんな戦だったのか。戦国の大戦へと向かう、それぞれの人間模様を描いた歴史小説です。

(S.S)
桜井 博志/著  ダイアモンド社

 「獺祭(だっさい)」というお酒を知っていますか?獺は絶滅したかわうその意味で、山口県の山奥にある小さな酒造で造られている地酒です。この本は、そんな獺祭の酒造の社長がつづる奮闘記です。
 クビにされた家業の酒造を突然継ぐことになった桜井社長が見たのは、資金も無い、市場も無いの無い無い尽くしの会社の現状でした。職人たちにも逃げられ、社員だけで酒造りをおこなっていくことになったピンチを逆手に取り、「お客様の声をそのまま反映できる、妥協のない酒造りに挑戦しよう!」と社長は決意します。
 お客様の「ああ、美味しい!」の一言が聞きたくて、今や世界20ヶ国で販売される獺祭をめぐる、逆境と挑戦の軌跡です。

(S.S)

『ここからはじまる』 『人生相談。』
はらだ みずき/著  新潮社

 かつてサッカー選手になる夢を持っていた草野拓也は、同じ夢を持つ小学3年の息子「勇翔」が所属しているチームのサッカー大会を見に行く。結果は3位で、勇翔は1ゴールを決めていた。しかし、拓也は不機嫌だった。10分間の5試合が行われた中、息子の出場は1分。ゴールも偶然に見えた。それでも3位と喜ぶ息子を見てさらに落胆し、いら立ちを覚える。それでも、サッカーをしたいという勇翔のために卓也は行動を開始する。一方、勇翔もサッカーに対する日々の思いをノートに書き始める。
 父と子、不器用な2人の成長物語がここからはじまる

(Y.E)
真梨 幸子/著  講談社

 家に居ついてしまった一家の存在に悩む女子高生、職場のお客との縁を円満に切りたいと願う女性、隣人とのトラブルに悩む人などから、新聞の「よろず人生相談室」のコーナーに投稿された9つの相談にまつわる物語が展開しています。
 なんのつながりもないような悩みの数々。しかし、それぞれの登物人物が複雑に絡み合い、寄せられた相談の背景に、20年前のある事件が浮き彫りにされます。事件の真相が明らかになるにつれ、思いもよらない結末を迎えます。
 物語のラストまで読み進めると、複雑な人物の関係を紐解きたい衝動に駆られ、もう一度読み返したくなります。

(Y.O)

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