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おすすめの本


No.538 平成26年6月
 
  
『額縁と名画』 『ウクライナから愛をこめて』
ニコラス・ペニー/著 
古賀 敬子/訳  八坂書房

 世紀を越えても鮮明な色彩、感性豊かな筆致によって完成された名画を美術館などで目にすると、絵が何かを語りかけてくるような感覚に捉われ、その世界へ引き込まれていくといった経験を持った方は少なくはないと思います。そんな名画のすばらしさをさらに引き出している額縁の存在にスポットを当て、その魅力を紹介しているのが本書。
 額縁が単なる枠ではなく、いかに絵を際立たせるか、絵が置かれている空間をこわさないようにと製作されてきたのかがよく分かります。
 絵画と額縁の造形美の両方を味わえば、今までとは違った絵画鑑賞の楽しみが広がることでしょう。

(Y.O)
オリガ・ホメンコ/著  群像社

 最近、ウクライナの国名をニュースでよく耳にします。ウクライナとはどういう国なのか、どんな人々が暮らしているのか。暗いニュースの話題からはなかなか見えてきません。
 この本は、ウクライナ生まれのウクライナ育ち、東京大学大学院で博士号を取得した女性が日本語で書いたエッセイです。戦争が奪った多くの幸せ、チェルノブイリの記憶…。多くの困難に見舞われても、それでも強く懸命に生きるウクライナの人々の姿に胸を打たれます。
 壮絶な人生を歩んできた著者のおばあちゃんが、珊瑚のネックレスをしている訳とは…。おばあちゃんの言葉を是非ご自分の目で確かめてみて下さい。

(S.S)

『サッカー布陣図鑑』 『ハンサラン 愛する人びと』
杉山 茂樹/著 廣済堂出版

 2014年6月。ついにサッカーワールドカップが始まりました。4年に一度、世界一を決定するこの世界一有名なこのスポーツですが、選手個人の実力と同じくらいに大事なの
が戦術です。
 テレビを見ると特に判りにくくて困ってしまうのがチームのフォーメーションです。4-4-2という数字と、背番号が並んだ画面を見ても何のことやら、と困った方も多いのでは。
 直観的に並びを知る事が出来る図解と、その横に狙いや効果が説明された本著。お気に入りのチームの戦術を理解して、ワールドカップを今まで以上に楽しみましょう。

(N.Y)
深沢 潮/著 新潮社

 日本の中で生きている他民族の人々のくらし。韓国だろうが北朝鮮だろうが関係なく、命あるかぎり同胞の縁を繋ぎ続けている「お見合いおばさん」と呼ばれている金江福の周りを取り巻くそれぞれの複雑な家庭事情。在日韓国人である故の苦悩・怒り・哀しみ、そして楽しみ。
 普段は感じない日本と韓国との齟齬が、婚活の実態から浮き彫りにされ、その奥深さを、作者は暖かく描き出しています。
 それでも、毎日を一生懸命に生き続ける人々の物語です。

(K.K)

『ザ・ベストミステリーズ2014』 『平安女子の楽しい!生活』
日本推理作家協会/編  講談社

 この本は、2013年に発表された数多く短編推理小説の中から、日本推理協会が選んだすぐれた短編10篇が紹介されています。
 新幹線の清掃会社の中でリーダー的役割を担っていた女性が倒れたと聞かされた職場の仲間たち。女性の容態が気になりながら仕事をこなす仲間に起こった少し不思議な出来事とは?伊坂幸太郎の「彗星さんたち」など、日ごろ長編で活躍している作家たちの粒ぞろいの短編がそろっています。とても読み応えのある1冊です。

(U.A)
川村 裕子/著  岩波書店

 平安時代の女子って、いったいどんな生活を送っていたのでしょう?美しくも重そうな十二単を身にまとい、ずるずる引きずる長い髪をなびかせ、ひたすら顔をかくして生活をする・・・。
 けれども今の女子と同じように、平安女子も、恋やおしゃれを楽しんでいたのです!!イケメンの定義、おしゃれの感覚。想像もつかない平安女子の日常生活。
 古典を読んだだけではわからない、彼女たちの生活を垣間見てみませんか?

(Y.M)

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