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おすすめの本


No.540 平成26年7月
 
  
『初恋料理教室』 『サラリーマン川柳よくばり傑作選』
藤野 恵美/著 ポプラ社

 
 京都の祇園。薄暗くてひっそりとした路地に建つ大正時代の長屋に、その料理教室はあります。
 年齢も国籍も違う4人の男性が通う「男性限定の料理教室」。
 ていねいに相手を思いやって作る愛情料理。「おいしいものには、ひとを引き寄せる力があります。」やさしく語りかけ、家庭料理の奥深さを教える愛子先生の人柄が魅力の作品です。
では、なぜ題名に初恋とついているのでしょうか。それは読んでのお楽しみ。

(K.K)
やく みつる/他選  NHK出版

 毎年マスコミの話題となるサラリーマン川柳コンクールも2014年で27回目を迎え、優秀作が発表されて単行本となりました。
 今回の入賞作品も秀逸な句が目白押し。奥さんへの愛情の裏返しなのか「うちの嫁うしろ姿はフナッシー」やサラリーマンの悲哀を感じる「わんこより安い飯代ワンコイン」など、共感を覚えてしまう作品に思わず座布団を渡したくなるようです。
 日ごろのイライラを笑ってふきとばしませんか。

(A.U)

『会社が正論過ぎて、働きたくなくなる』 『ことり屋おけい探鳥双紙』
細井 智彦/著 講談社

 「最近働きづらい」「うつかもしれない…」そんなことを思ってしまう方。それはあなたではなく、会社が「うつ化」しているのかもしれません!
 転職コンサルタントの著者が、これまでの経験をもとに、うつ化しやすい会社を分析しています。変革ばかりを推し進める会社、元気がよすぎる会社…。うつ化している会社は、知らず知らずのうちに社員を追い詰めているのです。
 会社のうつ化を防ぐにはどうすればいいか、そして、働きやすさを実感するためには何が必要か?様々な具体例とともに、分かりやすく解説しています。

(S.S)
梶 よう子/著 朝日新聞出版

 鳥を探しに出かけたまま戻らない夫を待ち続け、鳥の世話をしながら「ことり屋」を守るおけい。
 ある日、おけいは一度に4羽も買い求める娘を不審に思います。同時に、床店
が並び人々で賑わう土手の界隈で、最近見たことのない小鳥の姿を目にするという話を聞いたおけいは、その原因があの娘の行動にあると気づきます。
 なぜ娘は小鳥を何羽も買ったのか、土手で見かけた鳥との関係が何なのか、その裏には恋に悩む娘の姿がありました。
 他にも鳥が関わる出来事を解明していくおけいの姿を描いた連作時代小説です。

(S.S)

『まるまるの毬』 『この世界のはじまりの物語』
西條 奈加/編  講談社

 治兵衛は武家の身分を捨て、菓子職人となり、二十二年前に麹町に菓子舗「南星屋」を構え、娘のお永と孫のお君と三人で営んでいまいた。渡り職人として諸国を巡って、多くの菓子に出会ってきた治兵衛が作る珍しいお菓子が美味しく、しかも安く買えるとあって、ささやかな店構えながらも、いつも列ができるほどの盛況ぶり。しかし、治兵衛の人には
ばかる出生の秘密によって、一家三人のつつがない暮らしに暗雲が立ち込めるのでした。
 菓子の甘さと人の世の切なさ、ほろ苦さと人情味が伝わってくる時代小説です。

(Y.O)
森 昌麿/著  朝日新聞出版

 地球は元々生物が住めない大気で覆われていたが、海で生まれた水生植物が生み出した酸素により、生き物は陸上生活が可能となり進化を続けた。ということは一切この本には出てきません。この本で書かれている世界の始まりとは「神による世界の創造」神話について書かれたものです。
 始まりがどの時代かは不明ですが、文字を発明した人類は石版などに神による世界の始まりを刻み、現在まで残されています。日本にもイザナギとイザナミによる国造りの神話があります。
 この本では、世界各地に残る神話や伝承を元に、共通事項や相違点などを紹介。皆さんも気になる神話を探してみてはどうでしょうか。

(Y.E)

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