伊万里市民図書館

> トップページ > おすすめコンテンツ (おとな向け) > おすすめの本 > No.545 平成26年10月

予約したい方はタイトルをクリックしてください
詳しい予約の方法はこちらから



おすすめの本


No.545 平成26年10月
 
  
『父と息子の大闘病日記』 『異次元の館の殺人』
神足 裕司・神足 祐太郎/著 扶桑社

 コラムニストとして活躍していた神足裕司は2011年くも膜下出血で倒れました。突然の父の病気に家族は騒然。親の病気や介護のことなど考えもしなかった24歳の息子・祐太郎は、目の前にその現実を突き付けられたのでした。
 父は驚きの回復を見せ、リハビリを重ねて一年後には自宅へ帰ってくることができました。高次脳機能障害を抱え、自由がきかない体の父との生活は大きく変わりましたが、父と向き合うことで家族の絆が深くなり、親子に新たな関係が築かれていく様子が心打たれます。
(Y.O)

芦辺 拓/著  光文社

 尊敬する先輩検事の殺人容疑を晴らしたい。そんな使命に燃える女性検事・菊園綾子が向かった先は、事件の関係者が集う洋館ホテルでした。そこで起こる新たな事件。容疑者全員を現場に集めて犯人の名を口にした瞬間、綾子は気を失ってしまいます。目覚めた綾子がいたのは、関係者の名前と顔が少しずつ異なるパラレルワールドでした。
 王道ミステリーでもあり、SF作品でもある新感覚推理小説です。綾子が迷い込んだ世界で起こる出来事が、結末に集結していく様は爽快感すらあります。綾子とともに摩訶不思議な謎解き体験の旅に出てみませんか?

(S・S)

『荒野の胃袋』 『東海道新幹線開業50周年公式写真集 1964→2014』
井上 荒野/著 潮出版

 食べる事が大好きな著者が、今まで自分の胃袋を喜ばせてきた美味しいもののことや、父である井上光晴さんや家族との思い出の味のことなど、おいしい食べ物にまつわるエッセイをまとめたものです。
 でてくる料理も、具材をシンプルにまとめたチーズサンドの話や、家族で行ったロシア料理店で食べたコロッケの話など、思わず食べたくなる料理ばかりです。食に関するエッセイだけに、挿絵も読む人の食欲をそそり、読み終わった後は間違いなくお腹がすく、食欲の秋にぴったりの1冊です。

(A.U)

ウエッジ/編 ウェッジ

 東京オリンピック目前の昭和39年10月1日に開業し、今年で50周年を迎えた東海道新幹線。これは、その公式写真集です。0系から現在までの車体の変遷や、食堂車の風景に懐かしさを覚える方も多いでしょう。車両の設備や修理中の貴重な写真も多数載っています。
 子どもたちが憧れ、歌にもなった新幹線。時代とともに常に進化し、人々の夢や人生を乗せて何より安全に走り続ける新幹線の50年の姿を辿ります。

(T・Y)

『癒し屋キリコの約束』 『豆皿のある暮らし』
森沢 明夫/著  幻冬舎

 純喫茶「昭和堂」には入り口近くに、神棚と、大きな賽銭箱が置いてある変な店です。この店には雇われ店長のカッキーと、美人オーナーのキリコの2人がいます。しかし、そのキリコを頼って様々な人が来店します。「昭和堂」の裏稼業「癒し屋」に悩み解決の依頼をするためにです。
 「癒し屋」は無料で依頼を引き受けますが、依頼の前後に依頼人の気持ちを賽銭箱に入れる必要があります。一度引き受けるとカッキーや常連を使い、悩みを解決していくキリコ。そんなある日、彼女に殺人予告が届きます。心配する皆をよそに、知人のイタズラと、はぐらかすキリコ。迫りくる予告の日、彼女の運命はいかに。

(Y.E)

遠藤 文香/著  宝島社

 「豆皿」とは、手のひらにすっぽり収まる可愛らしい小皿のことで、私たちの生活にも馴染み深く、食事の時に薬味や調味料や漬物が入っているので、ご存知の方も多いと思います。雑貨屋さんではディスプレイとしてクリップやピアス、指輪が入っていたり。とても小さい皿なので脇役と思われがちですが、実は主役級の働きをしてくれる頼もしい小皿なんです。
 この本には、和・洋食器にこだわらずガラス製のものやユニークな形・色・柄のものも載っています。豆皿の食卓での使用例や著者おすすめのお店、全国の陶器市や骨董市の情報など幅広く紹介されています。見ているだけでも楽しい一冊です。

(A.M)


もどる 



伊万里市民図書館

- copyright(c) Imari Public Library Al Right Reseaved. -