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おすすめの本


No.548 平成26年12月
 
  
『故宮 流転の名品を知る 美を見極める』 『イザベラ・バードの旅の世界』
NHK「故宮」取材班 ほか/著
NHK出版

 中国歴代皇帝たちが受け継いできた、至宝の数々。工芸から書、絵画に陶磁器・・・。中国文明の神髄と言われるほどの神品。
 台北市にある“故宮博物院”の門外不出の逸品が、この度はじめて日本にやってきました。
 「翠玉白菜」や「人と熊」、「肉形石」など、多くの人々を魅了した名品を解説しますが、九州で開催されましたので、ご覧になった方もあの感動を再び味わうことができます。
 華麗な宮廷美術を堪能しつつ、歴史の転換にも思いをはせることができる、そんな一冊です。

(Y.M)

金坂 清則/著 平凡社

 イザベラ・バードはイギリスの女性旅行家で、50年近くにわたり、南アメリカを除いた5大陸に及ぶ世界を周りました。明治初期には来日し、その記録を『日本奥地紀行』に著わしました。それは明治の日本の情勢を知ることのできる貴重な資料でもあります。
 イザベラ・バードの旅への姿勢や研ぎ澄まされた感性と知性で描かれた旅行記に魅了された著者は、20年以上の歳月をかけ、彼女がたどった世界の地を自ら巡り、2人の時空を超えた旅の記録を写真集に収めています。  
(Y.O)

『みんなの少年探偵団』 『陰陽師 螢火ノ巻』
万城目 学 ほか/著 ポプラ社

 今年は、日本ミステリー界を代表する作家江戸川乱歩の生誕120周年にあたります。
 記念すべき年、今活躍中の作家たちが偉大な先輩に敬意を表し、乱歩小説を代表するスター怪人二十面相と少年探偵団に新たな命を吹き込み、5つの短編を書きあげました。
 祖母が孫に語った少年探偵団との思い出。
 湊かなえ「少女探偵団」など乱歩好きな人も乱歩をしらない人も楽しませてくれます。

(U.A)

夢枕 獏/著 文藝春秋

 稀代の陰陽師・安倍晴明と笛の名手・源博雅の二人が活躍する大人気シリーズ『陰陽師』。今回は晴明の好敵手・蘆屋道満の活躍が光ります。口に出したことが現実になってしまう中納言、屏風に描かれたお堂に入ってしまった老人…美しくも妖しい平安の世に起こる摩訶不思議な出来事を、晴明と博雅、そして道満が解決します。
 今までシリーズを読んだことがない方でも読みやすい短編集です。現代の陰陽師人気の火付け役となった作品に触れてみては如何でしょうか?

(S.S)

『ユダの柩』 『水やりはいつも深夜だけど』
福田 和代/著 朝日新聞出版

 世界がテロの脅威に揺れていた2011年。未曽有の大震災に襲われた日本も例外ではない。公安部に所属する友利も、テロリストの疑いのある対象者への尾行を日々続けていた。
 友利達が追いかけていたアフリカの小国「マムリア」から立て続けに訪れる人たちの不自然な死は、「マムリア」で日本人商社マンである唐木が、命を懸けて推し進めている水ビジネスとも絡み合い、国家の暗い過去へと繋がっていく。
 遠く離れた二つの国で起こる事件に繋がりはあるのか。裏切り者の意味として使われる「ユダ」を友利と唐木は見つけることが出来るのでしょうか。

(N.Y)

窪 美澄/著 KADOKAWA

 この本は、同じ幼稚園に通う、ごく普通の家族を描いた連作集です。
 物語の一つ「サボテンの咆哮」で、父になった章博は、仕事のために子育てに十分に参加できず、妻と義母に責められ、また子どもとの関係に悩みます。ある日、妻に本音をぶつけてしまうが・・・。
 家族は、人生の中で長く一緒にいる存在。お互いを思いやって、言葉にできなかった本音を素直に話すことが大切な時もあるかもしれません。
 葛藤しながらも、前を向いて一緒に歩む姿に胸があつくなります。家族について考えるきっかけになる1冊です。

(H.Y)



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