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おすすめの本


No.555 平成27年3月
 
  
『いのち寿ぐために
 「たすけあい佐賀」の宅老所から』
『カメラが撮らえた古写真で見る日本の名城』
福岡 賢正/著 南方新社

 佐賀市のNPO法人「たすけあい佐賀」は普通の民家を改修して7つの宅老所を営んでいます。それぞれに10人ほどの認知症のお年寄りたちが、通ってきたり、泊まったり、介助を受けながら暮らしたりしています。そこには知的障害のある人たちが派遣されてきて、掃除や洗濯、料理の手伝いなどの仕事をしています。また高齢者雇用にも積極的でパートは何歳になっても働き続けることができます。
 家庭的でぬくもりのある宅老所の日々が綴られています。
(N.K)

中井 均/(他)著 中経出版

 明治維新を迎えた当時、日本には約150ものお城が存在していたそうです。ところが6年後に出された廃城令により、残念ながらほとんどのお城は取り壊されてしまいました。
しかし、その当時日本に持ち込まれたカメラによって、現存当時の貴重な姿が写真という形で残されていました。
 この本では、代表的な60の城の姿を写した古写真が紹介されています。現在は石垣を残すのみとなった山口県の萩城や、解体前の佐賀城本丸の写真など見応えのある写真がつまった1冊です。
(A.U)

『牛と土 福島、3.11 その後。』 『マキァヴェッリ 激動の転換期を生きぬく』
眞並 恭介/著 集英社

 東日本大震災と福島第一原発の事故は人間だけでなく、生き物たちの命を奪い、生活を壊しました。
 立ち入りが禁止されている原発から半径20キロ圏内の警戒区域には、事故当時、約3500頭の牛が取り残されました。やがて国から殺処分の指示が出されると、飼い主の同意のもとに多くの牛が殺処分されました。しかし、処分を受け入れず、牛を生かす道を選んだ人たちがいます。彼らは、牛が雑草を食べることに着目し、牛が農地保全の役を負い、被曝した牛こそが事故の生き証人となると、今もなお奔走しています。
 未だ復興への道が閉ざされた地域がある事実、原発の在り方、防災について私たちは考えていかなければなりません。
(Y.O) 

北田 葉子/著 山川出版

 目的のためには手段を選ばないという意味の「マキャベリズム」。この言葉の語源となったのが、中世ヨーロッパの政治理論家であるマキァヴェッリです。しかし、マキァヴェッリ本人は、冗談好きの愉快な人物であると同時に、政治の話をする時には決してふざけない真面目な人物であったそうです。
 この本は、そんなマキァヴェッリの生きた時代と、彼の書いた『君主論』が、時代に与えた影響について解説しています。世界史や公民の授業で習ったマキァヴェッリという人物について、もう一度学び直してみませんか?
(S.S)

『子どもと本』 『おまめごとの島』
松岡 享子/著 岩波書店

 2014年に設立40周年を迎えた東京子ども図書館の理事長であり、長年児童図書館員として子どもと本を結ぶ仕事に携わる著者。
 本書では、アメリカのイーノック・プラット公共図書館で勤務した経験などを紹介し、本を選ぶことの大切さや、子どものころから本の楽しみを知り、親しむためのヒントが紹介されています。
 また、日本とアメリカにおける児童サービスの歴史を踏まえて、これからの日本が目指す方向性を示しています。本への信頼と愛情を持ち、子どもへ伝えていくことを、応援してくれる1冊です。
(H.Y)

中澤 日菜子/著 講談社

 東京から小豆島に移り住んだ言問子。彼女の住まいの隣に東京から秋彦が引っ越してきました。人目を引く顔立ちながら、極力目立たぬよう、立ち振る舞う秋彦。また彼の後を追うように娘の遥もこの島にやってきました。
 秋彦達とのご近所付き合いが始まった言問子でしたが、秋彦と遥には溝があるようで、親子の関係に違和感を覚えます。実は仲が良かった二人の間に起きた出来事で心に深い傷を負い、溝ができたままなのでした。二人は自然豊かなこの島で溝を埋めていくことができるでしょうか?
(U.A)


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