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おすすめの本


No.558 平成27年5月
 
                   
『さよならは明日の約束』 『リンドグレーンと少女サラ』
西澤 保彦/著 光文社

 ジャンク映画大好きの柚木崎渓、通称「ユキサキ」。いきつけの珍しい本に囲まれた喫茶「BOOKSTEERING」でチョコレートドーナツとエスプレッソを喫することが楽しみな高校生。彼の同級生で大の読書家、日柳永美、通称「エイミー」。全く接点のない2人でしたが、エイミーが本好きの人の間で有名だった「BOOKSTEERING」に行きたがっていた事から二人で足しげく通うようになります。
 本好きのマスター梶本さんが営むこの店には、今はもういない人達が残した謎が解かれないままで残っていました。2人はその謎に関わっていきますが、置き去りにされた謎を解き明かすことができるでしょうか?
(A.U)

アストリット・リンドグレーン
サラ・シュワルト/著 岩波書店


  『長くつ下のピッピ』や『やかまし村』シリーズなどの作者であり、世界的な児童文学者であるリンドグレーン。創作活動などで多忙の中、彼女は少女サラと文通を長年続けていました。世界中の読者から多くの手紙を受け取っていましたが、文通を続けたのはサラだけだったそうです。
 手紙で語られる思春期の悩みや問題に対して、年齢を超えて友達としてサラを励まし続けるリンドグレーン。また、創作活動についても素直に語られています。感受性豊かな少女へ贈られた手紙から、彼女の文学作品の裏側にある魅力的な人柄が伝わってくるようです。
(H.Y)

      
『子どもはみんな問題児。』 『ばんざい またね』
中川 李枝子/著 新潮社
      
 絵本『ぐりとぐら』の作者であり、映画「となりのトトロ」の楽曲「さんぽ」の作詞でも活躍されている著者。絵本作家になる前には、保母として子どもと触れ合う毎日だったそうです。
 この本には、著者の十七年間の保母としての経験を交えながら、お母さんたちへのメッセージがたくさん込められています。子どもの本質、子育ての基本は今も昔も変わらないのです。
 「焦らないで、だいじょうぶ。悩まないで、だいじょうぶ。」と、子育て真っ最中のお母さんに優しく語りかけてくれます。
 (R.K)

萩本 欽一/著 ポプラ社

 「欽ちゃん」の愛称でお茶の間でもおなじみの著者は、今年3月に駒沢大学に合格しました。73歳の大学生誕生とうことで大きな話題にもなりました。
 コメディアン、司会者、ラジオのパーソナリティ、舞台役者、演出家といくつもの顔を持つ欽ちゃんが、これまでの自分を振り返りつつ、今思っていること、これからのことを綴っています。
 笑いへのこだわり、新しいことへの挑戦、周囲の人への感謝の気持ちなど、決して押しつけがましくない人生訓を、欽ちゃんがやさしく語る姿が浮かんできます。
(Y.O)

『銀の森へ』 『闘鬼斎藤一』
沢木 耕太郎/著 朝日新聞出版

 静かに進み、そのまま爽やかに感動できる作品から、急転直下の悲劇まで、独自の視点からワンシーンや俳優を観察し続けています。
 90の映画作品へのエッセイは手放しで褒めているものもあれば厳しい意見が添えられているものも。有名な作品も、通好みで名前も知らなかったものも紹介されていて、映画に詳しくない方でも気軽に読めます。
 貴方の休日に見る一本の映画。それをこの本から選んで、筆者の視点からより深く映画を楽しんでみましょう。貴方にとっての「生涯の作品」が見つかるかもしれません。
(N.Y)

マリオ・リヴィオ/著 早川書房

 新選組の三番隊隊長、斎藤一がこの物語の主人公です。
 幼い頃から剣術を学んでいましたが、若き頃に人を殺めてしまい、身を隠すようにして京都へ移ります。そこで浪士募集の話を聞き、新選組に入隊しました。
 局長の近藤勇、副長の土方歳三、一番隊隊長の沖田総司などに比べると、表舞台での活躍は少ないのですが、その腕前から最強の剣士と呼ばれました。
 やがて幕末から明治へと時代が移り、活躍の場所を変えていきます。会津戦争、斗南藩、そして東京で警察官となり、西南戦争にも参加します。
 常に闘いの中で生きた斎藤一の生涯を、著者曰く、「闘中の生、生中の闘」として描いた作品です。
(K.S)


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