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おすすめの本


No.562 平成27年7月
 
                   
『世界の果てのこどもたち』 『若手社員が育たない。』
中脇 初枝/著 講談社

 戦時中に、高知県から家族とともに満州に渡った珠子。朝鮮人の美子(ビジャ)と横浜から来た裕福な茉莉と満州で出会い、ある出来事をきっかけに友情が生まれます。戦後の日本と中国で、3人は別々の人生を歩みながらも、友情を忘れていませんでした。
 作者は、この本を書くために中国と韓国を訪れ、数十人の方にインタビューするなど綿密な取材をされたそうです。日本と中国と朝鮮と平等な視点で、真摯に描かれています。
 過酷な戦争の状況が描かれながらも、3人の子ども達の友情が平和の尊さを物語っているようです。
(H.Y)

豊田 義博/著 筑摩書房

 若手社員のことをよく「ゆとり世代」と呼んでいますが、今この若手社員の育成に苦慮している会社も少なくないようです。確かにこれまでとは異なる次のような特性を持っています。「上下関係が感じられない。リスクを回避したがる。待ちの姿勢。ドライな関係。自分の時間を重視する」など…。さらに、パソコンを使った仕事が増え、他人のやり方を見聞きしながら仕事を学ぶということができない職場環境も問題となっています。
 そんな中、この本では自主性を引き出すための勉強会で若手社員に学びの機会を持たせ、成長させるきっかけを導き出して育成する方法を示しています。
(K.S)

      
『サラリーマン川柳ごくじょう傑作選』
『童謡はどこへ消えた』
やく みつる/他選 NHK出版

 毎年恒例のサラリーマン川柳、入賞作が発表され書籍化されました。
 話題のキーワードを上手く取り入れながらサラリーマンの心情を表現し、川柳コンテストの先駆けともいえる「サラ川」。
2014年は
「皮下脂肪 資源にできれば ノーベル賞」

「壁ドンを 妻にやったら 平手うち」
など話題の言葉を上手く取り入れつつ
「湧きました 妻よりやさしい 風呂の声」
と思わず家族内での力関係が垣間見える川柳まで、粒ぞろいの作品が掲載されています。
 仕事に家庭にと頑張る?お父さたちに笑いと元気をたくさんもらえる一冊です。
(A.U)

服部 公一/著 平凡社

 「ぞうさん」「めだかの学校」「おもちゃのチャチャチャ」など、誰もが一度は聞いたことのある童謡。そんな子どもの歌が、現在ではあまり聞かれなくなってきました。
 童謡はそもそも日本歌曲の出発点。大正七年発行の童謡童話雑誌『赤い鳥』で、初めて童謡という言葉が登場し、およそ百年で生み出されなくなってしまったのです。時代の流れに伴い、はたしてその必要がなくなってしまったのでしょうか。
 童謡を将来に受け渡したいと、作曲家として活躍中の著者が、童謡のはじまりから今後まで、そして童謡への熱い想いを綴った一冊です。
(R.K)

『黒霧島物語』 『頭は「本の読み方」で磨かれる』
馬場 燃/著 日経BP社

 焼酎王国九州。中でも一際高い知名度を誇る「黒霧島」。遠く東京に住んでいる人からもその名を聞きます。その「黒霧島」は一体どうやって生まれたのか。
 宮崎県都城市に蔵を置く霧島酒造は、歴史はあるものの大手と言える酒蔵ではなかった。九州には多くの酒蔵があり、焼酎が流行った時代にも他の焼酎に人気を取られる等厳しい時代を続けた霧島酒造が願いを託した新商品、芋焼酎のイメージを覆した酒、それが「黒霧島」でした。
 「地方創生」の理想的モデルとも言われる霧島酒造の成功は、どのように成されたのか。その歴史が記されています。
(N.Y)

茂木 健一郎/著 三笠書房

 「頭のいい人は、どんな本をどんなふうに読んでいるのだろう?」皆さんは気になりませんか。
 脳科学者の著者は、多くの本を読んできました。その経験の中で得た「人生をよりよく生き抜くスキル」が身につく読書法を紹介したのが本書です。
 研究者目線での本の読み方ではなく、誰もが普段の読み方や、本との向き合い方をちょっと工夫するだけで、どんな本でも読むのが楽しくなるヒントが満載です。
 本を読む時間がないという人、どんな本を読んでいいかわからない人も、本書を手にして、本の魅力を感じてみませんか。
(Y.O)


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