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おすすめの本


No.563 平成27年7月
 
                   
『アノニマス・コール』 『子宮頸がんワクチン、副反応と闘う少女とその母たち』
薬丸 岳/著 角川書店

 3年前、ある交通事故の捜査結果に疑問を抱いて一人で捜査を始めた朝倉真志は、全く身に覚えのない罪で逮捕され、警察を辞めて自暴自棄な生活を送っていました。
 そんなある日、朝倉の携帯に無言電話がかかり、その後、元妻のもとに娘を誘拐したとの電話がかかります。警察を信じられない朝倉は、警察に連絡せずに自分で犯人を突き止めることに。
 犯人に近づくにつれてこの誘拐が3年前の事件に繋がっていることに気づいた朝倉。自分が犯人として疑われるなか、警察に裏切られた朝倉は、娘を救うために独自の方法で犯人を捜し始めます。
(S.S)

黒田 祥子/著 集英社

 病気を予防するはずのワクチン接種で少女たちは体調が悪くなり、さらに激しい頭痛、意識不明、記憶障害・・・さまざまな恐ろしい出来事が少女たちとその家族を苦しめています。
 一番輝いていて楽しい青春時代のまっただ中の少女たちに一体何が起こったのでしょうか。今までの生活が一気に変わってしまった少女とその家族の実際の日常が書かれており、読んでいるだけで恐ろしくそして悲しく、私たちが想像もできないような毎日を送っています。この子宮頸がんワクチンは本当に必要なのか・・・そんなことを考えてしまう一冊です。
(M・T)

      
『受け入れない』
『蛍の本』
園 子温/著 KADOKAWA

 今年に入ってから、自身の監督作が次々と公開。今、日本で一番注目されているといっても過言ではない映画監督 園子温。他の監督とは一線を画す型にはまらない映画を撮り続ける彼が、今感じる世の中に対する思いをまさに「ぶつけた」14編の描き下ろしの詩とエッセイが掲載されています。
 「鬼才」と評される彼の映画や世の中に対しての 彼のスタンスがよくわかる1冊です。
(A・U)

田中 達也/著 日本写真企画

 初夏の風物詩である蛍。その幻想的な光は、多くの人々の心を魅了してきました。
 フィルム時代から、現在のデジタルまで、30年間、蛍を撮影してきた写真家である著者。蛍について、素朴な疑問から出発して、生態を学んだことが撮影する時に役立っているそうです。
 本書では、蛍の鑑賞や撮影を楽しむためのエッセンスが紹介されています。
 また、リズミカルな蛍の光跡を撮影した美しい写真も、楽しめる1冊です。
(H・Y)

『もっと遠くへ』 『心地いい里山暮らし12か月』
王 貞治/著 日本経済新聞出版社

 著者の野球人生は、幼いころの友達と草野球からスタートしました。
 現役時代には、通算本塁打868本、最優秀選手9回、打点王13回など、数々の日本プロ野球記録を打ち立ててきた彼。その陰には自身のたゆまぬ努力と中国人の父親の存在があったのです。
 負けたくないという一心でバットを振り続けたことや何度となくスランプに陥り苦しんだ一本足打法のことにも触れ、記憶にも記録にも残る「世界の王」が、真剣に向き合った一球一球への熱い思いを綴っています。
(R・K)

今森 光彦/著 世界文化社

 写真家でありペーパーカッター(切り紙)の製作者としても本を出している今森光彦氏。本作は、彼のアトリエである「オーレリアンの庭」の一年を、色鮮やかな写真と紙の作品で紹介しています。
 以前から里山の写真や、そこに住む生き物についての本を出版する等、里山に深い愛を持っていた彼が、ついに手に入れた里山の土地。庭も畑も建物も、自分好みに仕上げられたアトリエには、書写の愛がいっぱいに込められています。
 色鮮やかなペーパーカッターの作品と、季節毎に大きく姿を変える里山の写真の数々。アトリエでの出来事を楽しそうに記した文章が、ゆったりとした田舎暮らしをかんじさせてくれます。
(N・Y)


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