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おすすめの本


No.568 平成27年9月
 
                   
『小池龍之介さん、煩悩ってどうすればいいですか?』 『宇宙を撮りたい、風船で。』
小池 龍之介・テリー伊藤/著 宝島社

 大晦日に打つ、煩悩を追い払う108つの鐘。とはいえ、鐘を打っただけで、そう簡単に煩悩が消え去ることもなく、年があけたらまたいろいろな煩悩に悩み続ける毎日。
 しかし、煩悩って二文字で表すこの言葉の本当の
意味を理解できている人はどれくらいいるでしょうか。「煩悩」に悩まされているというテリー伊藤さんが僧侶である小池さんに悩みを打ち上げながら、煩悩について考え、学びます。
 日々の物事の考え方を見直したくなる1冊です。

(U.A)

岩谷 圭介/著 キノブックス

 風船で宇宙が撮影できるかもしれないとの思いからスタートした「ふうせん宇宙撮影」。著者は幾度の失敗を繰り返し、たった一人でそれを叶えようと地道に努力し、挑戦を重ねてきました。通常、宇宙開発にかかる費用を90%抑え、誰でも身近に購入できるものばかりを使っての研究。夢を追いかけ、それを実現させるまでの道のりが、この本にまとめられています。
 著者の挑戦し続ける姿には、上手くいかなくてもまずは「やってみる」ことがいかに大切かということを教えられます。

(R.K)

      
『空に牡丹』
『深海でサンドイッチ 「しんかい6500」支援母船「よこすか」の食卓』
大島 真寿美/著 小学館

 時代は、明治になる少し前、丹賀宇多村の大きな地主の家の次男に生まれた静助さん。彼が子どもの頃、以前、花火屋で働いていた杢さんと出会います。杢さんは子どもたちのために、何十年ぶりかに地味な花火を打ち上げました。ほんのひととき空に現れて消えた花火は、静助さんの胸をしめつけました。  それから生涯花火への情熱が消えることはありませんでした。そして、仕事で稼いだお金を次々と花火道楽につぎ込んでしまいます。
 彼を知る誰もが、困惑しながらも親しみをこめて語りたがる静助さんと美しくて儚い花火の物語を、楽しんでみてはいかがでしょうか。

(H.Y)


平井 明日菜・上垣 喜寛/著 こぶし書房

 日本が世界に誇る、大深度有人潜水調査船「しんかい6500」。研究員やパイロットの生活基盤であり、調査場所まで運ぶ、支援母船「よこすか」。この乗務員や研究者の「食」を支えるのは、いったいどんな人たちなのでしょうか?
 長い航海の間、健康にも気を使い、衛生的で美味しい食事を提供する大切な役割を持つ、司厨部。船上ならではの知恵と工夫や、「しんかい」で食べるお弁当など、想像以上に大変でしかも、どれもおいしそうな逸話が紹介されています。
 深海でサンドイッチって、本当に食べられるのでしょうか?

(Y・N)


『本の世紀 岩波書店と出版の100年』 『我が家のヒミツ』
信濃毎日新聞取材班/編 東洋出版

 岩波書店創業100年にあたった2013年に、創業者・岩波茂雄の故郷である長野県で新聞連載されていた記事が一冊にまとめられました。強い信念を持って激動の時代を生き延び、今も昔も人々の教養育成に尽力してきた岩波書店。
 自らを“文化の配達夫”と自称し、民衆から「わが生涯の教養を岩波文庫に託す」と絶大な信頼を得た岩波茂雄の熱意とともに、出版界の歴史を紐解きます。

(S.S)


奥田 英朗/著 集英社

 雑誌編集者、プランナー、コピーライターを経て、小説やエッセイなど数多く出版している著者。
 この本は「小説すばる」に掲載された6つの短編物語に加筆修正されたものです。
 自分の妻が市議会議員選挙に出ると言い出し、それまでバラバラだった家族が団結する話や、女子高生が育ての父への優しい心を取り戻す話など、いろんな家族の日常の物語とさまざまな人間模様に、自分の家族が愛おしくなったり、心がポッと温まったりする、そんな作品が勢ぞろいです。

(M.T)


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