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おすすめの本


No.569 平成27年11月
 
                   
『シンデレラの告白』 『日本の道路がわかる事典』
櫻部 由美子/著 角川春樹事務所

 むかしむかし、ある所にティナという女性がおりました。たいそう美しかった彼女は、ハイデン男爵の元に嫁ぎ、夫亡き後も、領内の荘園で娘二人と暮らしておりました。
 ところが、訳あって荘園から立ち退く事になりました。困ったティナ婦人に縁談の話がもちかけられます。大商人だという相手方の病弱な娘が、この縁談に大変乗り気だというのです。その話を聞き縁談を受けた婦人は、娘二人と共に大都市ルテシアに移り住み、新しい家族と共に暮らし始めました。同じ時期にシンデレラと名乗る美女がルテシアの社交界に現れ、大変に話題となりますが・・・。
 シンデレラや長靴をはいた猫など、物語をモチーフに、読み応えのあるミステリーとなっています。
(U.A)

浅井 健爾/著 日本実業出版社

 道路は私たちの生活に無くてはならないものです。国内の様々な場所に張り巡らされていますが、道路法では何種類の道路が規程されていると思いますか?
 実は「高速自動車国道」「一般国道」「県道」「市町村道」の4種類しかありません。でも他にも車や人が普通に通る道があります。例えば市内にも多い「農道」。こちらは農林水産省管轄になるので、厳密には道路から外れるそうです。また、国道でありながら目にも見えない道路もあります。さて何でしょうか。ふだん何気無く使っている道路にも様々な規定や歴史等があることがわかります。
 皆さんも一度自分がよく使う道路がどういうものか、この事典で調べてみてはいかがでしょうか
(Y.E)

      
『遺言 愛しき有田へ』
『母がおカネをかくします。』
第十四代 酒井田 柿右衛門/著 白泉社

 著者は、十四代目の酒井田柿右衛門を襲名し、人間国宝となり有田焼の伝統的な技術の継承と研究に力を注がれ、一昨年に死去されました。
 近年、全国的に伝統工芸が工業製品化していると言います。有田でも、ロクロの音が消え、代わりにオイルの匂いと機械の音が聞かれるようになったという現状があるそうです。しかし、日本の工芸のすごさは、職人の伝統を踏まえた技が引き継がれることによって支えられてきたと言います。
 著者が最後のバトンとして、今後の有田焼について語った言葉の重みが胸に迫ってくるようです。
(H.Y)


吉川 弘/編 小学館

 日本が高齢化社会と呼ばれ、介護に関する本がたくさん出版されてきましたが、それでも介護の悩みが尽きることはありません。今現在悩んでいる方、これからのために知っておきたい方に本作をご紹介します。
 本作にはインターネットの掲示板に相談された、介護で悩み苦しんでいる人達のリアルな声と経験者による生きたアドバイスが掲載されています。
 「認知症の義父の運転」、「独身の身での介護の苦しみ」、「介護を受ける相手からの厳しい言葉」等決まった答えのない介護の問題。その解決へのヒントを本作は与えてくれます。
(N・Y)


『大河ドラマと日本人』 『けもの道の歩き方』
星 亮一、一坂 太郎/著 イースト・プレス

 NHKの大河ドラマのはじまりは、昭和38年にさかのぼります。第1作は舟橋聖一原作の『花の生涯』。当時は映画が娯楽の王様であり、10年前に放映が始まったばかりのテレビを軽視する風潮があったと一坂氏は言います。そこで、主役に歌舞伎界の大スターを起用するという、映画もやれないようなテレビ時代劇が誕生したのです。以来、時代を象徴するような作品が次々に生み出されてきています。
 二人の歴史作家がこれまでの大河ドラマの歴史を振り返るとともに、今後の大河ドラマへの期待を語っています。          (R.K)

千松 信也/著 リトルモア

 京都市に住み、運送業のかたわら、わなを使った猟を行っている著者。最近は、シカやイノシシの数が増えたことにより、狩猟がにわかに注目され、関心を持つ若い人が、着実に増えてきているそうです。 
 著者は、これから狩猟を始めようという人に、ぜひ地域に根ざしたユニークな狩猟文化を学んでほしいと言います。
 この本では、生活の一部として行われる自発的で多様な狩猟の面白さと共に、獲物と対峙する時の心の葛藤についても書かれています。
(H.Y)


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