『五郎丸日記』 |
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『すごい古代生物 ようこそ、奇跡の「もしも動物園」へ』 |
小松 成美/著 実業之日本社
昨年のラグビーワールドカップで日本代表が南アフリカに勝利し、日本にはにわかにラグビー旋風が巻き起こりました。日本代表の中でも特に注目を集めたのは五郎丸選手。彼のルーティーンは独特のポーズで、とても有名になりました。
この本は、これまでスポーツの現場を数多く取材し続けてきた著者が五郎丸選手と何度も向き合い、彼のこの四年間の思いを記録したものです。さらに、ワールドカップ期間中に五郎丸選手本人が毎日記していた日記も収録されています。行間からは、試合を迎える楽しみや緊張感、不安、そして勝利の喜びなど、彼の正直な気持ちが伝わってきます。
(R.K)
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川崎 悟司/著 キノブックス
かつて地球上に生きていた巨大な、あるいは小さな生き物達。現代では化石でその姿を想像するしかありません。そんな彼らの想像図がテレビ等で出てくると心躍る方もいるのではないでしょうか。
魅力溢れる古代生物たちが「もし生きていたら」ということを形にした本作。ライオンやゾウに会うように、古代生物に動物園で会い、触れ合う想像は挿絵もあって想像力やワクワクを掻き立てます。
恐竜や古代生物が好きな方。本作で太古の、そして未知の動物との出会いを楽しんでみませんか。
(N・Y)
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『信長の肖像』
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『家庭大工マニュアル 決定版』
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志野 靖史/著 朝日新聞出版
幼いころ両親を亡くし、寺で育った小次郎は、「似せ絵」をよく描いていました。やがて絵師でもあった領主の元で絵の修業を行い、雪舟流を会得して京へと出ます。
絵の腕と領主の後押しもあり、狩野派一門として働くことが決まりましたが、彼の得意な雪舟流は認められませんでした。そんな雪舟流の絵を認めたのが、強大な権力を手にした戦国大名の織田信長と下働きの少女「千代」の2人でした。ある日、信長から密命が下ります。甲斐の国へ行き「武田信玄」の似せ絵を描いて来いというのです。
これは絵師として、激動の戦国時代を見続けた男の物語です。
(Y.E)
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西沢 正和/監修 主婦と生活社
家具や水回り等々家のあちこちで起こる故障や破損。いざ修理するとなると想定以上にお金がかかることもしばしばあるのではないかと思います。
そんな時に、少しでも安くすませるために『自分の力で修理する』というのも一つの手段です。かといって何も知識がない状態でやり始めると、不恰好になってしまったり、またすぐに壊れてしまうかもしれません。この家庭大工マニュアルでは、失敗しないために道具の種類から床の張替えのやり方まで、様々なことを紹介してくれる一冊になっています。
(R.U)
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『本気で作家になりたければ漱石に学べ!小説テクニック特訓講座中上級者編』 |
『終の日までの』 |
渡部 直己/著 河出書房新社
明治以降の作家といって、真っ先に思い浮かぶ作家といえば夏目漱石。近代文学の祖ともいえる漱石は、今年没後100年を迎えました。
残された作品が未だ色あせずに読み続けられている漱石の名文の魅力は、どこにかくされているのでしょうか?
小説家志望の人向けに書かれた本ですが、漱石ファンの方も、また作品の読み方が変るかもしれない一冊です。
(A.U)
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森 浩美/著 双葉社
作者は「家族小説」シリーズを書き続け、本書は八作品目になります。
今回の短篇集は、「人生の閉じ方」というテーマに向き合う人々の姿が描かれています。
身近な人の「死」と「老い」に直面する時、だからこそ今という時間が輝き、なすべきことを考える主人公たち。
短篇「月の庭」という作品では、家族に苦労をかけた父の四十九日の法要が終わり、集まった四人兄弟。相続について話し合ううちに、両親との思い出話になり、父が家族へ残した贈り物を見つけます。彼らは、それをどう受け止めたのでしょうか。
(H.Y)
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