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おすすめの本


No.577 平成28年3月
 
                   
『すごい!希少金属』 『拳の先』
齋藤 勝裕/著 日本実業出版社

 工業製品や地下資源の話題で頻繁に目にするレアメタル。その意味合いや、大事な物である事はなんとなくわかるけれども、具体的にどの金属をさしていて、実際どんな事に使われているのかといったことを知らないという方も多いのではないでしょうか。
 この本では、レアメタルの定義や使われ方だけではなく、主要な産出国や精製法、それぞれの性質等、様々な事柄を紹介してくれます。
 レアメタルの知識をもって、普段当たり前に使っている製品や、何気なく見ているニュースをより深く理解したい方へお勧めできる一冊です。
(R.U)

角田 光代/著 文藝春秋

 出版社で働く那波多空也は先輩に紹介された作家から、ボクシングの試合を見たいと頼まれたことをきっかけに、昔入会していたボクシングジムへと顔を出します。
 そのジムには元日本チャンピオンのタイガー立花が在籍しており、空也とは仲の良い間柄です。立花は日本タイトルマッチが決まっており、試合の応援に行くことを約束します。しかし、それ以降何度も試合を見る中で、立花の変化に空也は不安を感じるようになります。
 そして大きな試合が近くなったある日、立花は空也にだけ自分の思いを口にします。
コブシ1つで道を開いてきた男の思いとは、そして試合に挑む彼のコブシの先に待つものとは。
(Y.E)
      
『はじめての哲学』
『監察医が泣いた死体の再鑑定 ~2度は殺させない~』
石井 郁男/著 あすなろ書房

 「哲学」や「哲学書」というと、難解なイメージが先行してしまいがちです。しかし、日々悩んで自分の疑問の答えを探していた哲学者たち。その人生は、今現在を生きる私たちにも指針となるようなヒントがつまっています。
 ギリシャ7賢人のタレスやソクラテスからサルトルまで、哲学を語るうえではずすことのできない哲学者たちの人生が紹介され、その思想をわかりやすく解説しています。
 哲学入門にぴったりの1冊です。
(U.A)

上野 正彦/著 東京書籍

 著者は医学博士であり元東京都監察医務院長を務めていました。30年にわたり死体の解剖や検死に携わってきたのです。
 最初は交通事故として処理された案件が真実は保険金目的の殺人だったという真相が判明したケースや、妹の死亡について疑念を抱く兄からの相談が舞い込んだケースなど、いずれも著者の再鑑定によって本当の真実が見えてきたのです。
 「死体は語る」と言う著者。資料を精査し、死体と向き合うことの重要さが伝わってきます。
(R.K)

『世界でいちばん美しい 深宇宙図鑑』 『外国人が見た幕末・明治の日本』
ホヴァート・ヒスリング/著 創元社

 朝も昼も夜も、私たちの頭上に広がる宇宙は、最後のフロンティアと呼ばれる事もあり、私たちの想像を掻き立てて止みません。
 私たちは夜空を見上げて星空を美しいと思いますが、目に見えない遠い宇宙には更に驚きのスケールで美しい景色が広がっているのです。星の誕生から死、巨大な恒星、宇宙の中心であると考えられているブラックホール等の様子を沢山の写真やイラストで紹介しています。
 宇宙については初心者という方にもおススメの本作。ゆっくり眺めながら頭上の世界に思いを馳せてみませんか。
(N・Y)

森田 健司/著 彩図社

 幕末から明治時代にかけて、日本の社会は近代化 へ、大きく変動しました。本書では、この激動期 に、外交官や軍人などとして来日した外国人が記し た本や手紙を通して、彼らが見た日本の姿を紹介しています。
 グローバル化する世界の中で、日本とは、どんな国なのでしょうか。彼らの訪日記からは、当時の政治の裏側から、庶民の生活までが生き生きと伝わってくるようです。
 当時の日本への理解を深めると共に、「日本らしさ」とは何かについて考える際の、ヒントになるような1冊です。
(H.Y)


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