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おすすめの本


No.584 平成28年7月
 
                   
『夜を乗り越える』 『家族のシナリオ』
又吉 直樹/著 小学館

 お笑いタレントとして人気を博している著者が、昨年、小説『火花』を発表。直木賞も受賞し、話題となりました。
 もともと大変な本好きとして知られていた著者がなぜ小説を書こうと思い立ったのでしょうか?そして『火花』はどうやって生まれたのでしょうか?
 「本好き芸人」である著者が、文学との出会いから自分が愛してやまない作家や小説について語りつくします。文学への愛がつまった「文学エッセイ」です。

(A.U)

小野寺 史宣/著 祥伝社

 家族の形は色々ありますが、この安井家はちょっと複雑です。高校生の「想哉」、中学生の妹「りん」、元女優の母「早苗」、そして母の再婚相手の「友さん」の4人家族。そして、友さんは実父の弟で元叔父さんです。昔は夫が亡くなると、その兄弟との再婚もあったそうですが、なんと実父は生きて近所に住んでいるのです。
 そんな状況でも平穏だった家庭は、家族の誰も知らないある男性の死を、母が「看取る。」と言った一言で崩れ始めます。特に反抗期中の妹と母との関係は最悪な状況に。この家族はどんなシナリオを選びエンディングを迎えるのでしょうか。

(Y.E)

『ストレンジャー・イン・パラダイス』
『ねこのおうち』
小路 幸也/著 中央公論新社

 近くにスーパーなどのお店も食堂も娯楽施設もない、ぽつぽつと民家が立っているだけの、そんな限界集落<晴太多>。そんな晴太多に活気を取り戻そうと、地元出身の土方あゆみが東京から移り住み、最近流行りのシェアハウスに見立てた民宿のような、アパートのような宿、<晴太多宿>を作ります。
 そこに移り住んだ若者たちが次々と変わり替わりに話をしはじめ、彼女らの生い立ちや過去の出来事などがどんどん分かっていきます。
 次の展開が予想できず、先が気になり読み進める、そんな小説です。

(M.T)

柳 美里/著 河出書房新社

 飼い主の身勝手な理由で、ひかり公園に捨てられた子猫のニーコ。そんなニーコを、家に連れて帰り、寝る間も惜しんで世話をする一人暮らしのおばあさん。
 ニーコは、おばあさんに愛され暮らしていましたが、ある理由で離れ離れになってしまいます。
 ニーコとひかり公園で生まれた6匹のねこたち。生きることの哀しみを知りながら、出会った飼い主たちとどのような物語を紡いでいくのでしょうか。
 人間の心を癒す猫の穏やかな魅力が伝わってくるようです。

(H.Y)

『未到 奇跡の一年』 『昭和なくらし方』
岡崎 慎司/著 KKベストセラーズ

 今年の五月、世界中のフットボールファンを熱狂させた、イングランドの「レスター・シティ」に所属している日本人岡崎慎司選手。「世紀の番狂わせ」とも呼ばれた優勝の原動力として1シーズン戦い続けた岡崎選手の挑戦の記録が本作になります。
 本人の言葉で語られる一年間の記録には、試合の楽しさや喜びだけではなく、実績不足から起こった悔しい出来事や戸惑いも記されています。
 奇跡とも言われる快進撃のシーズンを、岡崎選手自身の言葉を読んで、追いかけてみて下さい。

(N・Y)

小泉 和子/著 河出書房新社

 文明の利器が発達し、お米を炊くのも洗濯をするのも、今ではスイッチひとつ。レンジに入れれば短時間で調理ができ、アイロンをかければ縫わなくても継ぎ当てができるのです。その結果、生活技術の劣化はすさまじいばかり。
 そこで、感じる力、考える力、生きる手ごたえを取り戻すため、昭和の生活を参考に、まずは生活技術を取り戻しましょう。食品の保存や洗濯、掃除も電気に頼らず、物を増やさずに廃物利用の面白さを感じる生活を、日々のくらしに少しずつでも取り入れてみませんか。

(R.K)


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