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おすすめの本


No.589 平成28年10月
 
                   
『失踪.com』 『夜に啼く鳥は』
原田 ひ香/著 集英社

 日本では年間8万人以上と言われている失踪。その失踪者を探す事を仕事としている仙道。彼が失踪者を捜索している中で知り合ったのが、事故物件に住み、部屋をロンダリングする仕事を斡旋している相場でした。
 その相場不動産に係る人物が次々と相場から離れていくことが続きます。裏に相場を陥れようとする影に気付いた仙道。仙道がたどり着いた黒幕とは?
 著者の出世作となった「東京ロンダリング」待望の続編です。
(A.U)
千早 茜/著 KADOKAWA

 遥か昔より「蟲」と呼ぶ他者には見えない物を宿し、決して表に出る事のない闇社会で生きる一族。
 一族内で「蟲」を宿した者は少なくなったが「蟲」がいるかぎり、若い肉体のまま老いることなく、どんな重症も治り、病にかかることもない。さらに、疲労を感じることも無く睡眠も必要としない。そして、飲食を必要とせず、子孫を残す機能も無い。
 永遠とも思える人生の中で、どんなに時代が変わり、愛する者が移ろい行こうとも、生き続けなければならない。その身に宿す「蟲」が消えるその日まで。
(Y.E)

『よみがえれ!シーボルトの日本博物館』
『ニッポン島遺産』
国立歴史民俗博物館/監修  青幻舎

 シーボルトは、19世紀に2度にわたって来日し、医学を教える一方で、日本の自然や文化を研究し、ヨーロッパに伝えました。
 この本は、今年国立歴史民俗博物館で開催された展覧会の図録です。江戸時代の有田焼も紹介されています。 また、来年の2月には、長崎歴史文化博物館でも巡回されます。
 日本で収集したコレクションをもとに、ヨーロッパの各都市で熱心に展示を行ったシーボルト。その背景には、どんな思いがあったのでしょうか。
(H.Y)

齋藤 潤/著  実業之日本社

 日本は6852の島からなる島国です。この本では、島で大切に守られ受け継がれてきたものを「島遺産」と名づけ、日本各地の40島について紹介しています。
 美しすぎると国内外で話題の「青ヶ島」(東京都)や廃墟の島として有名になった「軍艦島」(長崎県)など、著者が実際に足を運んで見たこと、感じたことが記されています。また、一般には上陸できない「硫黄島」(東京都)や「四阪島」(愛媛県)などの貴重な記録もあり、それぞれの島の魅力が十分に伝わってくる一冊です。
(R.K)
『不機嫌な姫とブルックナー団』 『世界の文豪の家』
高原 英里/著 講談社

 才能がないからと翻訳の仕事を諦め、図書館の非正規職員として働きながら、クラシックを聴くことを愉しみにしている代々木ゆたき。ブルックナーのコンサートを一人で聴きにいった帰り道、見知らぬ男性に声をかけられます。
 「俺たち、ブルックナー団なんです。このあとお話できませんか」
 彼らはブルックナーをこよなく愛す、ブルックナー・オタク。ブルオタを自称する3人組でした。最初は怪訝に感じていた代々木でしたが、ブルックナー団の一人が執筆するブルックナー伝を読み進めていくうちに、一度は諦めた翻訳の夢を思い出します。好きなものは好き。この情熱に心打たれる物語。もちろん、作曲家ブルックナーの魅力にもふれられる一冊です。
(Y.M)

安部 公彦ほか/監修 エクスナレッジ

 世界に名を残し、世代を超えて読み続けられる作品たち。そんな名作を生んだ文豪たちは一体どんな家で生活をしていたのか。作家の執筆風景に思いを巡らす方にお勧めです。
 名探偵を生み出したドイルが妻の療養のために建てた一軒家や、劇作家シェイクスピアの生まれた家等、美しい家屋が紹介されています。
 ページを捲る毎に、書斎で執筆活動を行う作家たちの姿が頭に浮かぶ一冊です。作家の年譜を読んだり、素敵な家の写真を眺めたり、お好みでお楽しみ下さい。
(N.Y)

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