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おすすめの本


No.591 平成28年11月
 
                   
『虫の目になってみた』 『最後の秘境 東京藝大 ~天才たちのカオスな日常~』
海野 和男/著 河出書房新社

 小さな昆虫たちにとって、世界はとてつもなく大きく広いものでしょう。そこでは、常に生き物たちの生命の営みが繰り広げられています。一般的にかわいらしいと思われているテントウムシが、アブラムシを荒々しく食べたり、体長の20倍もの距離をジャンプするエンマコオロギなど、昆虫の不思議や魅力を身近に感じている著者。
 昆虫写真家としてレンズ越しに虫の世界を見続けてきた著者が、虫たちが世界をどのように見ているのかを語ります。
(R.K)

二宮 敦人/著 新潮社

 芸術界の天才たちが目指す、東京藝大。そこに広がるのは、普通では考えられない、ひたむきに音楽や美術を志す若者たちのカオスな日常だった・・・。
 そんな藝大生を妻に持つ著者が、実際に潜入してつぶさに見て聞いた!東京藝大で、芸術を学ぶということと、そして、自分なりの芸術とは?
 人が芸術に強く惹かれる時、驚くべき時間の流れがあり、そして神経が研ぎ澄まされる瞬間が生まれるのです。ひとあじ違う、芸術に触れてみませんか?
(Y.N)

『いくさ上手 三谷幸喜のありふれた生活14』
『熊本城を救った男 谷干城』
三谷 幸喜/著 朝日新聞社

 舞台や映画の脚本で忙しい中、著者の身に起こったなにげない出来事や感じた事などを綴った人気のエッセイです。
 今回も舞台の脚本を執筆しながら、他の人の脚本の舞台を観て大いに感動したり、自らの脚本で映画を撮ったり。何より2004年以来の脚本を手掛ける事になった大河ドラマ「真田丸」の執筆。自身の大河ドラマへの「愛」や真田丸に登場する人物への強い思い。その役を演じる役者に対する考えなどが三谷節で綴られています。
(A.U)

嶋岡 晨/著 河出書房新社

 熊本地震により大きな被害を受けた熊本城を、かつて戦火から守りきった人物がいたことをご存じでしょうか。熊本鎮台司令長官だった谷干城(たに たてき)は、西南戦争の折、50日以上籠城して西郷軍の城内侵入を防ぎました。食糧が枯渇し、自身も喉に銃弾を受けながらも城を守りきったのです。
 戦後は軍人から政治家に転身し、健全財政のため日露戦争開戦にも反対していました。その一方で、坂本竜馬を尊敬し、非常に情に厚く、恐妻家であり愛妻家という人間味溢れる一面もありました。
 熊本城と日本の歴史にその名を刻む男の生涯に触れてみて下さい。
(S.S)

『文明開化がやって来た チョビ助とめぐる明治新聞挿絵』 『賤ケ岳の鬼』
林 丈二/著 柏書房

 当書は、明治時代の新聞挿絵を通して、日本人の生活に「西洋」がどのように入り込んできたかを取り上げています。
 明治時代の新聞には挿絵が売りの「絵入新聞」というものがありました。記事は戯作者が講談調に書き上げ、挿絵は画工がまるで芝居の一幕のように格好良く描き、当時の人は勿論、現代の私達でも十分に楽しめるものです。挿絵の所々に見られる欧米化。それに対する日本人の振る舞いや試行錯誤は面白く、時には意外に感じたり、共感したり…。
 文明開化から百数十年経った現代の私達に「日本人らしい何か」を感じさせてくれることでしょう。
(M.I)

吉永 永青/著 中央公論新社

 本能寺において織田信長、信忠親子は世を去る。今後の行く末を決めるため、織田家重臣達の会議が行われた。中心となったのは、主君の仇を討った羽柴秀吉と、織田家に古くから仕える家老筆頭の柴
田勝家の2人。
 古参重臣として、勝家は会議の主導権を握ろうとするが、逆に秀吉に握られてしまう。苦い思いをする勝家であったが、この後も秀吉の思い通りに事が進んでゆく。織田家の全てを手に入れたい秀吉と織田家を盛り立てたい勝家。決して相容れない2人は、「賤ヶ岳」で激突する。圧倒的軍事力で迫る秀吉の前に、勝家の甥で「鬼玄蕃」の異名で恐れられた「佐久間盛政」が立ち塞がる。
(Y.E)


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