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おすすめの本


No.592 平成28年11月
 
                   
『日本の助数詞に親しむ ~数える言葉の奥深さ~』 『楽しい動物化石』
飯田 朝子/著 東邦出版

 皆さんは助数詞というものをご存知でしょうか。助数詞とは、1「個」、2「冊」など「ものを数えるときに数の後ろに付ける言葉」のことです。この助数詞、日本には何と約五百種類あるそうです。私達日本人ですらその数には驚きますが、世界でもこれだけ多種多様な助数詞を持つのは珍しいのだとか。
 例えば犬を数えるとき、1「匹」と数えたり、1「頭」と数えたりしますよね。そしてその言い方一つで印象が変わりませんか?
 当書を読めば、助数詞を通して、日本語の繊細さや多彩さに気付かされることでしょう。
(T.I)

土屋 健/著 河出書房新社社

 化石は、太古に生きていた生物の姿を教えてくれる重要な資料です。現在に生きる私達では、想像もつかない生物の姿を見せてくれる化石は、私たちの未知と古代への興味を刺激して止みません。本作はそんな魅力たっぷりの古生物学を優しく教えてくれる作品になっています。
 6億3500万年前の、形以外の生態が謎に包まれた生物から始まり、2メートルを超えるウミサソリから大人気の恐竜、そしてマンモスやサーベルタイガーまで、地球の生物の歴史を辿りながら読む事ができます。
とても美しい標本写真に心が躍る一冊です。
(N・Y)


『障害を持つ息子へ ~息子よ。そのままで、いい~』
『こどものみかた 春夏秋冬』
神戸 金史/著 ブックマン社

 今年、7月26日。神奈川県相模原市の障害者支援施設「津久井やまゆり園」で起こった元職員による殺傷事件は、日本だけでなく世界中で衝撃がおこりました。そのニュースを見て、著者も強いショックを受けます。
 長男が重度の自閉症である著者は、障害者はいらないと発言を繰り返すこの事件の犯人に怒りではなく一遍の詩を書き記しました。そして、この詩が世界中に拡散をされていきました。
 「そのままでいい」と息子によびかける父親とその家族の物語です。
(A.U)


柴田 愛子/著 福音館書店

 子どもたちは日々成長しています。そんな子どもたちの様子を保育者として長年見守り続けてきた著者が、子どもたちの周囲に起こるたくさんの出来事をまとめた一冊です。入園直後の子どもの泣き叫ぶ様子から卒園までのエピソードが、季節ごとに綴られています。
 子どものことをわかろうと、子どもを見て、子どもの気持ちを察するようにしてきたという著者。子どもの心に寄り添ったり、子どもの一言に気づかされ、反省したりという日常からは、子どもたちへの深い愛情が伝わってきます。
(R.K)


『優しい街』 『武士語辞典 使って感じる日本語文化の源流』
新野 剛志/著 双葉社

 主人公の市之瀬路美男は小さな事務所で探偵をしています。依頼がなかなか入らず電話を待ち続けていると、ある日突然高校生の娘が家出をしたので捜してほしいという依頼が舞い込みます。しかも、旅行中のホテルから失踪したというから驚きです。
 捜す手がかりとして両親から娘のツイッターアカウントを教えてもらい捜索を始めますが、そこで待っていたのは現代のリアルな若者たちの裏の世界。そして、事件に巻き込まれ…。
 全ての人たちのウソを見抜きながら解決の糸口を見つけていきます。探偵、路美男にいったいどんな展開が待ち受けているのでしょうか。
(M.T)

宮越 秀雄/著 明窓出版

 時代小説や時代劇などで武士たちが話す言葉は現代の私たちが使うことのない、話し言葉が多く使われます。
 話の内容によって、おおよその意味は分かりますが、難しいものもあると思います。そんな時はこの事典を使ってみてはどうでしょう。五十音順に武士の言葉が解説されており、使用するためのルールなども紹介。
 これまで以上に時代劇が楽しめること請け合いです。
(Y.E)


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