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おすすめの本


No.593 平成28年12月
 
                                     
『鉄道ミステリーの系譜~シャーロック・ホームズから十津川警部まで』 『人は皆、土に還る』
原口 隆行/著 交通新聞社

 鉄道マニアという言葉は、巷でよく耳にします。「撮り鉄」に「乗り鉄」とマニアの世界は奥深く広がります。そんな魅力を放つ鉄道と、ミステリーはとても相性がいいものだと、著者は述べています。
 ポーの「モルグ街の殺人事件」から始まった推理小説がどのように発展をとげ、どうやって鉄道という乗り物と出会っていったのでしょうか?国内外のミステリーを時代別に紹介しながら、鉄道ミステリーの魅力にせまります。
(A.U)

曽野 綾子/著 祥伝社

 保守論者・カトリック教徒として有名な筆者。畑仕事を通して人間とは何か、死とはどういうことかを書き綴っています。
 「間引き」や「芽差し」、「作物を食い荒らす動物」、「とれたての野菜のおいしさ」など、畑仕事に少しでも携わる人には当たり前のことから、筆者は飄々と人間の生き方を考えます。
 自らを「人間としていいかげん」と語る筆者。しかし、その軽妙な言葉は「平等」「善意」という価値観を再考する契機を与えてくれます。
 「地球上のあらゆる地点が誰かの墓」。この言葉が印象深く心に残ります。
(T.I)


『絶対正義』
『僕の音楽キャリア全部話します』
秋吉 理香子/著 幻冬社

 和樹、由美子、里穂、麗香は中学時代からの仲間。高校に進学してからは、他の中学校からやってきた範子を含め、五人のグループに。範子は生真面目で正義感が強く、正しいことのために友達を裏切ったり、あえて騒ぎを大きくしたりと、共に過ごしていくうちに範子の姿勢に違和感を覚えていく四人。彼女に助けられたこともあるため、その違和感を誰も言い出せずにいたが、本当は大嫌いだったのだ。
 大人になって再会するもその思いは消えず、四人で範子を殺害してしまった。しかし、五年後、死んでしまったはずの範子から招待状が届く・・・。
       (R.K)


松任谷 正隆/著 新潮社

 手がけた作品は、松任谷由実「守ってあげたい」や松田聖子「赤いスイートピー」、ゆずの「栄光の架橋」など。アレンジャー、プロデューサーとして音楽をつくり続けている著者が、自身の仕事と音楽観について語ったことが、インタビューに答える形式で収録されています。様々なミュージシャンの裏話や誰もが知っているあの曲のフレーズ、あのイントロが生まれた制作話など。音楽を聴いてみたくなるエピソードが盛りだくさんです。
 ヒット作を数多く手掛けながらも「最高傑作は常に次の作品です。」と断言する著者の前向きさに、読んでいる方が背中を押された気持ちになります。
       (Y.M)
       

『日本史兄弟対決』 『ききりんご紀行』
後藤 寿一/著 柏書房

 日本史の中で、数多の兄弟の対決が語り継がれています。その背景には個人的な憎しみなどではなく、権力や相続争いなどが絡らんだ軍事的・政治的な要因がありました。
 武家社会の設立をめざしていた源頼朝、平家討幕のため奔走した義経、二人の異母兄弟は義経の単独行動が引き金となり、確執が生じ悲劇を生みました。
 本書では古代から近代までの十五話の兄弟対決の歴史を紐解いています。
(Y.O)

       
谷村 志穂/著 集英社

 皆さんはりんごの種類をいくつ言えますか?
 りんごは世界中で数多くが栽培され、日本だけでも数十種類が栽培されているそうです。
 本書は著者の谷村さんが実際に「ききりんご」をしてまとめた、まるごと一冊りんごのエッセイです。「ふじ」「王林」「ジョナゴールド」など有名な物から「星の金貨」「冬恋」「夏緑」とあまり聞きなれない品種まで多数紹介されています。
 これを読めばあなたもきっとりんごを食べたくなるはずです。
(Y.E)


       

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