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おすすめの本


No.594 平成28年12月
 
                                     
『パブロフの犬~実験でたどる心理学の歴史』 『幻影たちの哀哭』
アダム・ハート=デーイヴィス/著
山崎 正浩/訳  創元社

 古代ギリシアの時代から人の心の動きを知りたいと思ってきた人間は、心理学という学問を産み、その学問をさらに発展させ「実験心理学」という新しい学問を誕生させました。そして今まで数多くの心理学研究のための実験が行われてきました。
 パブロフによる犬を使った実験、ダーウィンによるミミズの実験など心理学研究のために行われた代表的な実験の数々を時代別に分かりやすく紹介しています。
 心理学の歴史とその発展にせまります。
(A.U)


直原 冬朗/著 光文社

 子供のころからあこがれていた日本帝国海軍の軍人となった亀島は、ディーゼル機関の整備においていつしか第一人者と呼ばれていました。しかし、突如軍令部特別班への転属命令が出されます。新たな任務は今までとは全く畑違いの諜報活動。しかも、班員はわずかに四人というのです。
 海外任務で姿を見せない班長に、軍人に見えない班員たち。不安になる亀島をよそに、情報戦はすでに始まっていました。暗躍するスパイや日本帝国陸軍の情報部隊との主導権争い。目まぐるしく状況が変化する中、亀島は目に見えない、静かで激しい戦いに身を投じていくのでした。
(Y.E)


『図説英国ファンタジーの世界』
『晴れたら空に骨まいて』
奥田 実紀/著 河出書房新社

 イギリスの作家が生んだ児童文学はいくつご存知ですか?この本にはイギリスを代表する11名の作家の紹介と、物語を映画にした時にロケ現場として実際に使われた場所を巡った写真などが一緒に掲載されています。不思議の国のアリスやピーターパン、くまのプーさん、ハリーポッターシリーズなど、みなさんが必ず知っている作品が登場します。
 児童文学でありながら、子どもだけでなく大人も楽しめ、全世界で愛され続けている英国ファンタジーの世界に、思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
(M.T)


川内 有緒/著 ポプラ社

 親しい家族や友人を失い、見送った五組の人々。その共通点は「散骨」。
 「生」の果てには「死」がある。分かりきったこととは言え、「死」の事などできれば考えたくないもの。しかし、当書は悲壮感に満ちたものではなく、読後、穏やかなすがすがしい気持ちにすらなるのです。故人をただ思い、見送り、今を生きていく残された人々。
 決して「散骨」を勧めるということではなく、「生」と「死」のつながりを自然に受け入れられる、そんな一冊です。
(T.I)


『利益を追わなくなると、なぜ会社は儲かるのか』 『世界のへんな肉』
坂本 光司/著 ビジネス社

 タイトルを見て、不思議に感じる方も多いのではないでしょうか。ところが、約7500社に会社訪問を行い、アドバイスを続けてきた著者が、成功している企業の傾向を探ってみると、共通項として挙がってきたのが「社員を大切にする経営」だったのです。
 この本で紹介されている46の成功法則はいずれも人を大切にする経営学に繋がっています。「人財が新しい価値の唯一の創造的担い手である」、「社員が働くことに幸せを感じられなくなってしまえば、会社が永続的に発展する力は失われてしまう」など、本文中の言葉からもその経営学が読み取れ、これまでの企業経営に一石を投じる本となっています。
(K.S)


白石 あづさ/著 新潮社

 世界中には、日本で暮らしているだけでは想像もできないような珍しいものを食べる習慣があります。
 著者は、これまで訪れた100以上もの国々でバッファローやアルマジロ、イグアナなどの肉を食してきました。その土地ならではの素材は日本に入ってこないものもあり、現地に行ってみないと分からないことが多いという著者。たくさんの人たちと出会い、交流し、現地の食文化に触れてきたことが綴られています。
 また、海外へ行かずとも、「ワニカレー」が日本国内で食べられるそうです。興味のある方、ぜひチャレンジを!
(R.K)


       

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