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おすすめの本


No.598 平成29年2月
 
                                     
『大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう千両富くじ根津の夢』 『茨木のり子の献立帖』
山本 巧次/著 宝島社


 江戸と現代の東京を行き来できる家を相続してからは、もっぱら江戸で八丁堀の捕り物の手伝いをする機会が増えた優佳=おゆう。
 長屋の奥さんから頼まれた旦那探しが、裏では江戸で大人気となっている『千両富くじ』の絡んだ大事件とむすびついて大捕り物に・・・。
 おゆう達は無事に事件を解決して富くじに絡んだ陰謀を阻止できるでしょうか?
(U.A)

茨木 のり子/著 平地 勲/写真
平凡社


 詩人として活躍した茨木のり子さん。23歳で結婚した彼女には、家庭人としての顔もありました。
 この本では、日々欠かさず綴られていた日記やファイルに残された手書きレシピなどから茨木家の食卓が再現されています。たくさんのスパイスを効かせた「みどり式カレー」や牡蠣を入れた「ちぢみ」など、日々の料理を楽しんでいた彼女。こだわりの台所の写真も掲載されており、在りし日の茨木家の日常を垣間見ることができる一冊です。
(R.M)


『あなたの眼鏡はここが間違っている』
『スイミングスクール』
藤 裕美/著 講談社

 題名からストレートな言われ方で驚いてしまいますが、普段使用している眼鏡を粗末に扱っている方にはこの本をお薦めしたいです。眼鏡スタイリストの著者が、眼鏡について語りつくした本です。
 中高年の方がよく体験されているピントが合わない見え方は、目の調節力の低下によるもので、実は10代から始まっており、誰でも30代後半から徐々に意識されるようになります。
 ということは「人生の半分は老眼である」と言っても、過言ではないようです。それだけに眼鏡の選び方やかけ方で、顔の見え方も変わりますし、様々な症状や病気にならないような工夫をすることもできます。
 視力が良い方、悪い方に関わらず、眼鏡と向き合うためのヒントが満載です。
(K.S)


高橋 弘希/著 新潮社

 鈴村家は平凡で幸せな三人家族。妻の早苗は娘のひなたの事を夫と共に大事に育てています。
 突然、愛犬が死んでしまった翌日、ひなたはスイミングスクールに行きたいと言い出し、通い始めます。自分も小さい頃にスイミングスクールに通っていた早苗は、徐々に昔の記憶を思いだし、実家の事、母の事、叔父の事、思い出をたどっていきます。
 スイミングスクールと短冊流しの二作品が収録されたこの小説は、日常のささいな風景が書き表された、家族とはどんな存在なのかを考えさせられる一冊となっています。
(M.T)


『戦始末』 『野良ビトたちの燃え上がる肖像』
矢野 隆/著 講談社

 刻々と変化する戦場。今までどんなに勝ち続けていても、本陣の大将を失ってしまえば敗戦となります。そして、やむなく撤退をする時、主や仲間たちを守るため、殿軍を受け持つ者たちがいます。
 勢いに乗り攻め寄せる敵を相手に、全滅を覚悟しなければならない撤退戦。無事に生還を果たせるか、それとも討ち死にか、どのような結末を迎えようとも、激しい撤退戦の中、みごと殿軍として務めを果たした男たちの物語です。
(Y.E)


木村 友祐/著 新潮社

 河川敷で猫と暮らす柳さんは、アルミ缶を集めて生活をしています。ある日見つけた「野良ビトに缶を与えないで下さい」という看板。やがて国ぐるみで野宿者を隔離しようとする計画が…。
 この物語の中に登場するホームレス、排除される外国人、DV被害の女性、中流階級者は明日の自分かもしれません。
 経済悪化によるホームレスの激増、それに伴う排他主義。お互いへの憎悪は膨らみ、河川敷の人々は不安と憎悪に立ち向かっていきます。読後、あなたの中に描かれる、少しだけ未来の日本とは?
(T.I)



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