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おすすめの本


No.599 平成29年3月
 
                                     
『さようならカルト村』 『砂漠の影絵』
高田 かや/著 文藝春秋

 著者は両親がカルト村の住人だということで、生まれた時からカルト村での生活を余儀なくされてきました。生粋のカルト村の住人であり、村で一生生活をすると思っていた著者が、なぜカルト村を出る決意をしたのでしょうか?
 前作「カルト村で生まれました」の続編で、13歳から19歳で村を出るまでの出来事を綴ったコミックエッセイです。
(U.A)

石井 光太/著 光文社

 イラクで日本人男女5人がイスラム過激派集団イラク聖戦旅団に拉致されてしまう。彼らの要求は、イラクへ派遣されている自衛隊の完全撤退。期日までに要求が通らなければ人質を殺すと声明を発表。
 期日が刻々と迫る中、日本政府が下した決断は、そして人質たちの運命は・・・。
 人質とその家族、日本政府、そしてイラク聖戦旅団、様々な視点から描かれたイラク戦争の物語です。
(Y.E)

『おしゃべりな足指 障がい母さんのラブレター』
『サラダの歴史』
小山内 美智子/著 講談社

 生まれつきの脳性まひと向き合いながら、北海道の地で障がい者のために奮闘する女性がいます。札幌いちご会理事長の小山内美智子さんです。
 障がい者の自立生活について行政に理解を示してもらうため、自らと仲間たちでそれぞれ障がい者の一人暮らしを実践する「研究生活」を送ったり、たくさんの恋をして結婚、出産、そして離婚…。様々な経験を経て、本当に障がい者が求めている支援について模索していきます。
 足指を駆使してタイプライターを打ち、口述筆記で原稿を書く小山内さん。彼女のこれまでの軌跡を追った一冊です。
(S.S)
ジュディス・ウェインラウブ/著 
田口 未和/訳 原書房


 皆さんはサラダと聞くとどのようなものを思い浮かべるでしょう。生野菜の盛り合わせ?チキンやツナが入った豪華なもの?冷たいものや温かいものもありますよね。今でこそ種類が豊富で、どこでも気軽に食べられるヘルシーメニューですが、古代では生野菜は体に悪いと敬遠されていたのだそうです。
 しかし、唯一生で食べられる野菜がありました。それはレタス。なぜレタスだけは生で食べられるのか。現在のサラダに姿を変えるまでどのような歴史をたどったのか。各国の代表的なレシピと共にサラダとは何かに迫ります。
(T.I)


『タブルマリッジ』 『人生の踏絵』
橘 玲/著 文藝春秋

 父・憲一の海外出張が急に決まり、パスポートの更新のため戸籍謄本を代理申請した娘のマリ。「戸籍全部事項証明書」と書かれた書類をあらためて眺めたマリは、見知らぬ女性の名前が書かれていることに気がつきます。母がいるにもかかわらず、いつの間にか父はフィリピン国籍の女性とも結婚していることになっていたのです。
 さらにその後、戸籍には子どもの名前まで追記され、謎は深まる一方。憲一は自分の秘密を知る部下や弁護士に相談、そしてマリは直接フィリピンを訪れるなど、それぞれのやり方でその謎を追い求めます。
(R.K)

遠藤 周作/著 新潮社

 マーティン・スコセッシ監督の話題の映画、「沈黙 -サイレンス‐」。江戸幕府によるキリスト教弾圧を描いた話題の作品です。
 原作は遠藤周作の名著「沈黙」です。その遠藤周作が語る“人生の踏み絵”とは、いったい何なのでしょうか?そして、神はなぜ沈黙しているのでしょうか?
 生きていく上で、私たちが遭遇してしまう数多くの“踏絵”。そして、それを踏む選択をしてしまう、か弱い私たち・・・。遠藤周作の名講演の記録です。
(Y.N)


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