伊万里市民図書館

> トップページ > おすすめコンテンツ (おとな向け) > おすすめの本 > No.600 平成29年3月

予約したい方はタイトルをクリックしてください



おすすめの本


No.600 平成29年3月
 
                                     
『宇宙には、だれかいますか?』 『わたくしたちの旅のかたち』
佐藤 勝彦/著 河出書房新社

 ニュース等で火星や太陽系外の惑星の話が出てくると、「宇宙に生命体はいるのか?」という話題もよく一緒に語られます。
 その疑問に対して、天文学から海洋学研究者まで、宇宙生物学という学問を進める18人の研究者による、「地球外生命体」についての考えを記した本です。専門的な用語が出てきますが、ページの下部に注釈も付いていて、読めば自然と宇宙生物学に親しめます。
 宇宙の何処かにいるかいないか答えもない「地球外生命体」。専門家たちの意見もそれぞれに違い、未知の生命へのワクワクが掻き立てられる一冊です。
(N.Y)

兼高 かおる・曽野 綾子/著
秀和システム


 戦前、日本人が外国語を学ぶ事がどれだけ困難だったか想像できるでしょうか。戦時中は学ぶことよりも、国の為に働くことが優先されてしまい、学びたくても学べないそんな時代だったそうです。
 戦後、海外を飛び回り、その文化を日本に紹介したり、学びたい気持ちが爆発して、海外の大学に行ってみたりと積極的に異文化に触れてきた兼高さんと曽野さん。いろんな国の素晴らしさや体験談などを交えて対談されています。
 沢山の国の話の中には初めて行った国でカルチャーショックを受けた話や仰天エピソードなどが満載です。
(M.T)

『老いと収納』
『大切な人が病気になったとき、何ができるか考えてみました』
群 ようこ/著 KADOKAWA

 数年前から言われ始め、今ではすっかり聞きなれた言葉となった「終活」。人生の終末を迎えるにあたりその準備をすすめることですが、その準備の一つとして身の回りを片付ける、自分のいらない物を捨てていくということも大事となってきます。でも、なかなか物を捨てられない人が多いものです。
 著者もまさに、捨てられない人でした。ところが、住んでいるマンションの大規模修繕工事をきっかけに一念発起!ためこんだ自分の物を捨てることを決意します。
 はたして著者は物を無事に捨てられるでしょうか?
(U.A)

井上 由季子/著 筑摩書房

 家族が病気になったときにどうするか。想像するだけで気が重くなり、つい考えることを後回しにしていませんか?もの作り学校を主宰する著者が、両親の入院・介護を通じて寄り添うために続けた工夫と、それを活かした病院内でのもの作りについて書かれています。
 大切な人が病気になったとき、あれもこれもできないと思わないこと。小さな工夫で介護する側、される側も優しい気持ちになれること。そしてその想いは、病院という場所を安心で温かなところに変えていく一歩へと繋がっていきます。読後、自分でもこんな寄り添い方ならできるかもと心が軽くなります。
(T.I)

『密室本能寺の変』 『小林カツ代伝』
風野 真知雄/著 祥伝社

 「本能寺」は寺とはいえ信長の手により砦のように改修され、特に信長の部屋は暗殺等に備え、とても強固なものとなっていた。
部屋は内側から閂を下せば密室となり、近習の者に知られずに侵入することは不可能であった。
 しかし、本能寺の変のさなか、密室となったこの部屋で信長が暗殺される。この報を聞いた光秀は自身の手柄とする為に暗殺者を探すことに。光秀は密室のトリックの謎を解き明かし、暗殺者を探しだすことができるのか。
(Y.E)


中原 一歩/著 文藝春秋

 「家庭料理のカリスマ」、小林カツ代さんが亡くなって三年。彼女と生前から親交のあった著者が、彼女を知る多くの人に取材し彼女の生涯をたどった一冊です。
 特別な食材を使わず、二口コンロで作れるものをと、読者や視聴者の気持ちになって日々レシピを生み出していた彼女。さらに、新しい食材や調理法を、時に大胆に取り入れ、時代の半歩先を読んでいました。テレビや雑誌で見せていた明るいキャラクターからは想像できないような胸の内も明かされており、改めて彼女の家庭料理にかけた熱い思いが伝わってきます。
(R.K)



もどる 



伊万里市民図書館

- copyright(c) Imari Public Library Al Right Reseaved. -