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おすすめの本


No.612 平成29年9月
 
                                     
『父「永六輔」を看取る』 『僕が恋した日本茶のこと』
永 千絵/編 宝島社

 ラジオやテレビ番組の企画・演出、作詞家、ラジオパーソナリティなどマルチな才能で人気を博した永六輔さんが亡くなって一年が経ちました。パーキンソン病と前立腺がんを患らった父を、長女の千絵さんは、夫と妹と共に10年近く在宅で介護し、最期を看取りました。その長きにわたる介護の日々を綴ったのが本書です。
 「父の介護は最後まで楽しかった」という千絵さん。介護を通して、世に知られた父・六輔、家での父・孝雄の存在と向き合った父と娘の物語でもあります。
(Y.O)


ブレケル・オスカル/著 駒草出版

 日本茶の魅力や正しい淹れ方を知っている人はどのくらいいるでしょうか。日本茶と一言で言ってもいろんな種類があるため、お茶の産地のブランド力で買う人が多いと思います。
 茶葉の渋み、苦み、うまみ、甘みのバランスを取って淹れたり、お茶の香りや湯の温度を調節しながら淹れたり、茶葉の良いところをどれだけ引き出せるかが重要になってきます。自分の淹れ方によって味が変わるなんて不思議ではありませんか?紅茶やコーヒーにはない魅力の一つです。
 スウェーデン出身の著者も初めは日本茶の淹れ方が分からずただただ苦いお茶を飲んでいたそうです。日本茶を次世代に残したいと世界を飛び回る外国人の著者が、日本茶の魅力を教えます。
(M.T)


 
『ランニング・ワイルド』
『四継』
堂場 瞬一/著 文藝春秋

 警視庁に勤める和倉賢治は、警察の仲間と4人1組でゴールを目指す過酷なアドベンチャーレースに出場します。
 スタート前に入念なストレッチとチームミーティングを終え、このレースで優勝すると意気込んだとき、携帯電話が鳴ります。相手は「お前の妻と娘を誘拐した。助けたければレース中は自分の指示に従え、従わなければ命はない」と脅迫してきました。
 和倉はこの過酷なレースを勝ち抜き、無事家族を救いだすことができるのでしょうか。
(Y.E)


宝田 将志/著 文藝春秋

 陸上界で「四継」と呼ばれる400mリレー。日本代表チームは、2016年8月のリオ五輪で日本記録を塗り替える37秒60というタイムで銀メダルを獲得しました。その時点では「100m9秒台」の選手は日本には誰一人いなかったはずなのに、大記録はいかにして生まれたのでしょうか。
 それぞれが自分の仕事をやって、一つのバトンをつないでいくリレーという競技。四選手の行動や発言から熱い思いが伝わり、昨年の感動がよみがえります。
(R.K)


      
『片づけたい』 『100億人のヨリコさん』
赤瀬川 原平ほか/著 河出書房新社

 断捨離とか、最小限の物しかもたないミニマリストとか「物を片付ける」「物を最小限しかもたない」ということが推奨されているような昨今、まだまだ自分の持ち物を捨てられない、片付けられないという人も多いはず。
 片付けしたくないわけではなく、「片付けたい」思いはあるのです。でも、なかなかできない「片付け」。作家達が書いた、片付けにまつわる悲喜こもごもの出来事。片付けられない人は私だけではないのだと、ちょっとほっとさせてくれるかもしれません。
(A.U)


似鳥 鶏/著 光文社社

 学生たちは噂でしか知らない「富穣寮」。正しい手順と鉄の意志がないと入寮手続きができないといいます。ここの住人は、個性的な学生と学生ではない人達。そして怪奇現象が時々起きるのです。
 今回この寮に入った小磯君は、初日から怪奇現象に遭遇します。特に血まみれで出現する「ヨリコさん」を何度も目にしたことでその存在に疑問が湧き、先輩たちと科学的に調査をすることにします。彼女が世界を滅ぼす存在になるとは知らずに。
 「富穣寮」の住人たちは、崩壊してゆく世界を救うことができるのでしょうか?
(Y.E)



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