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おすすめの本


No.617 平成29年11月
 
                                     
『鶴亀高校 つるかめざんの歌 校歌より』 『美しすぎる「数」の世界
「金子みすゞの詩」で語る数論』
安野 光雅/絵・詞 岩崎書店

 各地にある様々な校歌や寮歌を美しい挿絵と共に紹介するこの本。しかし、目次に整然と並んだ学校名をよくよくみてみると「瀬戸内水産大学‘蛸’学部」や「尾瀬村立‘河童’高等学校 第一寮」など、生徒は、蛸や河童など人間ではないよう。実はこの本は動物たちが通う架空の学校の校歌をおさめたユーモアたっぷりの絵本なのです。
 それぞれの動物の視点でつくられた詞は、思わずぷっと吹きだしてしまう面白いものや胸を締め付ける切ないものまでバラエティ豊か。詩集としても、画集としても、そして校歌集としても楽しめます。
(Y.M)


清水 健一/著 講談社

 「詩」と「数」というと、全く関連性の無いものと思われがちです。しかし本書では、金子みすゞの詩の世界観にピッタリと当てはまる数式を著者が紹介しています。
 彼女の描く奥深い表現が、数式の果てしなさと不思議さにマッチしており驚かされます。
 数字が得意ではないという方も、これまでの数字のイメージとは違う一面を見つけることができるかもしれませんよ。
(H.F)


『街と山のあいだ』
『学校では教えてくれない戦国史の授業』
若菜 晃子/著 KTC中央出版

 山と渓谷社に勤務する著者は、数えきれないほど山に登ってきました。天気がよく風が澄んだ美しい日は、街を歩きながら「今日、山に行ったらいいだろうな。」と山の情景を思い浮かべるそうです。本格的な登山から、半日の山歩きなど、その折々の出来事や想いをメモに残してきました。そうしないと忘れていってしまうのが惜しいからです。そのメモをもとにできた本です。青螺山の頂上も登場しますよ。
(N.K)


井沢 元彦/著 PHP研究所

 ここ数年、歴史の研究が進み、10年前に授業で教えられていたことが実は違っていたというニュースが伝えられました。歴史には、まだ完全に事実が判明していない出来事がたくさん隠されています。
 今回は、戦国を終わらせた秀吉と家康にスポットをあて、その人生の中で謎と言われている部分の真相に迫ります。
 戦国史の英雄のまた違った一面が楽しめる一冊です。
(A.U)


『はやく老人になりたいと彼女はいう』 『日本神話はいかに描かれてきたか
近代国家が求めたイメージ』
伊藤 たかみ/著 文藝春秋

 和馬と美優はともに十才。親同士がかつて恋人同士だったという縁で夏祭りの会場で初めて会ったばかり。そんな二人が肝試しをするうち深い森に迷い込んでしまったのです。なんとか森から抜け出そうとしている二人の前に、一人の老婆が暗闇の中から現れてきました。和馬はその老婆が、今はもうない雑貨店の店主だったことに気づき、話しかけ、行き先もわからないまま、その老婆の後をついていくことにします。
 一体、和馬と美優は深い森から抜け出すことができるのでしょうか。
(R.K) 
      

      
及川 智早/著 新潮社

 イザナキ、イザナミによる国産み、因幡の白ウサギやヤマタノオロチを倒したスサノオ等、皆さんもいつかどこかで聞いた事がある日本の神話。
 これらは「古事記」「日本書紀」に記されていたものですが、現代に伝わる内容とはかなり違うというのです。明治時代から庶民に多く知られるようになり、挿絵によりイメージが定着していった神話たち。
どのようなイメージが求められ、変わっていったのかを探ることができます。
(Y.E)


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