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おすすめの本


No.618 平成29年12月
 
                                     
『定年バカ』 『〆切本2』
勢古 浩爾/著 SBクリエイティブ

 長寿大国日本。定年まで勤め上げた後も、まだまだ20年近く人生が続きます。それを思うと、老後の健康は、生活資金は、生きがいは…等色々と考えてしまいます。
 周りに押され、したこともない運動や地域との関わり、資金運用…と手を出すことに。結果うまくいかず、余計な怪我やトラブルに巻き込まれることもしばしば。
 著者は『人がしていることが自分に合っているとは限らない、なにもしない生活だってあってよいのでは』と言います。 
 定年後の人生に悩める方へのアドバイスブックです。
(Y.E)


左右社編集部/編 左右社

 年の終わりが近づくと、やる事が多く気持ちが焦り、仕事も「今年中に」ということで、今、〆切に追われている方も多いのでは…。〆切といえば作家。作家ほど〆切に追われる職業はないかもしれません。
 この本では明治の文豪から現在の作家、そして海外の作家まで。逃げても追いかけてくる〆切と戦いながら執筆を続けた作家たちの、〆切にまつわる文章を集めたアンソロジーです。
 〆切に追われるのが自分だけではなかったと、忙しい年末にあなたを少しほっとさせてくれる一冊です。
(A.U)


『ありがとうのかんづめ』
『金曜日の本』
俵 万智/著 小学館

 大ベストセラーとなった「サラダ記念日」から30年。息子の小学校卒業を機に、それまで暮らしていた石垣島を離れ宮崎に移り住んだ著者が、子どもとの関わりを歌にしました。
 子育て中は子どもを可愛いと思う一方、なかなか自分の時間がとれずイライラすることもありがちです。そんな中でも、著者が楽しんで子育てをしている姿が、歌から伝わってきます。また、息子へのエールも綴られており、母親の温かなまなざしが感じられる一冊です。
(R.K)


吉田 篤弘/著 中央公論新社

 著者が、物心のついた頃から十二才頃までの少年時代を書いたエッセイです。常にひとりぼっちだった「ぼく」を著者が振り返ります。幼い頃は世界が狭かったが、本は常に身近にあり孤独ではなかったと語ります。また、本は「読む時間」だけでなく「選ぶ時間」があり、自分が時間をかけて選んだ本には愛着が湧くことも綴っています。
 読み終わる頃には、自分の足でお気に入りの本を探しに行きたくなる…そんな一冊です。
(H・F)


『メガネと放蕩娘』 『美しすぎる「数」の世界』
山内 マリコ/著 文藝春秋

 地元に残り、生まれ育った商店街の中にポツンとある書店の娘として暮らしている姉タカコ。かつて、沢山の人々で活気に満ち溢れていた商店街は、タカコにとって子供時代、そして青春時代と毎日友人と過ごした思い出の詰まった大切な場所。現在のガランとした商店街を悲しく思っていました。そんなある日…家出し、10年も帰ってきていなかった妹のショーコが臨月のお腹で帰ってきたのです!
 その後、商店街の活気を取り戻すため、街を変えようというキーパーソンが集結します。人通りの少なかった街の商店街は一体どう変わっていくのでしょうか?
 他人ごととは思えない、田舎商店街をそのまま問題にしたような小説を、是非読んでみてはいかがでしょうか。
(M.T)

      
清水 健一/著 講談社

 大学で数学を教える傍ら、数論の研究者としても活躍している著者が、たまたま国語の先生と八木重吉の詩について話をしている時に、若い人の間で金子みすゞが話題になっていることを知りました。そして、実際に詩を読んで衝撃を受けました。ふだん目にしている何気ない日常の世界が、ふしぎなことで満たされていると歌った金子みすゞの詩と、自分が研究している数学に共通している部分があることに気付いたからです。
 この本では、数の世界のふしぎさと美しさについて金子みすゞの詩と比較し、その共通点に触れつつ解説しています。さらに、メルセンヌ数、フェルマー数など専門的な内容にも触れていますので、数の世界を詳しく知りたい方にもお勧めです。
(K.S)



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