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おすすめの本


No.620 平成30年1月
 
                                     
『筑紫の風 憶良と旅人』 『街歩き 西郷どん!』
吉森 康夫/著 幻戯書房

 万葉の歌人として知られ、多くの歌を残した山上憶良。出生には諸説あるようですが、幼少期から写経生時代、遣唐使として抜擢された時の様子、筑前国の国司となり筑紫で過ごした晩年など、憶良の生涯を軸に描いた小説です。
 憶良が筑前国守として赴任した一年後に、大宰府の師として着任したのが大伴旅人。彼もまた教養深く、歌に秀でた人物でした。作風は違うけれど歌を通じて二人は敬愛しあうようになります。
 互いが歌を詠みあう姿から交友を深めていった様がじんわりと伝わってきます。
(Y.O)


林 真理子/監修 KADOKAWA

 明治維新から150年を迎えた今年は、県内でも維新博などが企画されています。明治維新といえば、その立役者の一人西郷隆盛が挙げられます。
 小説『西郷どん!』の著者が、西郷が過ごした各地を年代順に街歩きし、ゆかりの場所や史跡などをめぐりながら、その生涯をたどっていきます。
 鹿児島、奄美大島、沖永良部島、京都、江戸。そして再び故郷鹿児島へ。それぞれの地でどんな西郷どんにあえるでしょうか?
 今も愛される西郷どんの魅力が存分に味わえる一冊です。
(A.S)


『デリヘルドライバー 満たされることのない東京の闇を駆け抜ける』
『身辺整理、わたしのやり方』
東良 美季/著 駒草出版

 デリヘルドライバーという職業を聞いたことがありますか?風俗で働く女性を送迎する運転手の事です。あまり聞きなれない職業ですが、著者は様々なつてで、現役デリヘルドライバーへ取材を行います。元ヤクザやバイオリンで日本一となった人、元女性…彼らの口から語られたデリヘルドライバーになるまでに歩んできた人生とは。そして、ドライバーとなった現在の思いとは。
 今日もまた彼らは女性を乗せ欲望の街へと車を走らせます。
(Y.E)


曽野 綾子/著 興陽館

 一般的に、作家の書斎は床の上にたくさんの本の山がいくつもあるような、片付いていない場所というイメージが強く持たれています。著者も片付けられない女性の一人で、いつも母親が環境を整えてくれていたそうです。しかし、そんな著者が五十歳頃から突然整理魔に。
 整理は時間の短縮につながり、また、ものを手放す背景には、ものを充分に生かしたいという思いがあることがわかったという著者。これからの人生を軽やかに暮らしていくためのコツが見えてくる一冊です。
(R.K)


        
『虹の向こう』 『男と女の理不尽な愉しみ』
池田 久輝/著 双葉社

 主人公は、寺の跡取りでありながら決心もつかず、学生時代からの友人に頼まれ、彼の会社の臨時アルバイトをしています。ある日、友人の元恋人のことで調べて欲しいと依頼されます。しぶしぶ調査を始めた主人公は意外な真実にたどりつきます。二転三転するストーリにいつの間にか引き込まれてしまう
ひとすじ縄ではいかない人間関係を描いた「虹」。
 その他、日本推理作家協会賞候補作「影」、高校球児をテーマにした「空」、そして警察小説「スターティング・オーバー」、読みだしたらラストまで、一気に読ませる4つの短編が収録された短編集です。
(A.S)


      
林 真理子・壇 密/著 集英社

 ここ数年、ワイドショーなどを席捲している話題といえば、不倫をはじめとした男と女の問題。男女間の恋愛問題がなぜここまで世間の話題となるのでしょうか?
 いろいろな男女の恋愛を書き続けてきた作家といろいろな女を演じてきたタレントが男女間の出会いから、恋愛関係の時の作法、最後の看取りの瞬間までを徹底的に語り尽くします。
 今時の男と女の新しい関係の愉しみ方とは?
(A.U)


       

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