伊万里市民図書館



●●としょかん通信<新春号>につきまして お詫び●●

としょかん通信新春号の巻頭「記憶に残る本」につきまして、
内容の一部(最後の段落)を欠落したまま発行いたしておりました。
 ご寄稿いただきました、緒方俊夫教育部長をはじめ、
としょかん通信をご愛読いただいております皆様に、深くお詫びを申し上げます。
改めまして、ご寄稿いただいた全文を以下に掲載いたします。



としょかん通信  平成29年新春号(第195号)


『記憶に残る本』

  教育部長 緒方 俊夫


 秋になると、私が勤務する市役所のなかで、リクルートスーツに身を固めた若者たちに出会うことがあります。ああ、今年も職員採用試験の時期が来たのだなと思い、心の中で「頑張れよ」と応援しています。そんな時に思い出すのが、自分が受けた面接試験での出来事です。
 どなただったかは覚えていませんが、面接官の一人から、「君がこれまで読んだ本の中で、一番記憶に残っている本は何という本ですか。それから、その本を読んで得た感想はどういったものですか。」という質問を受けました。

 その時に答えたのが、採用試験の少し前に読んだ『油断!』という本についての内容でした。
 堺屋太一さんが、通商産業省(現:経済産業省)在職中に書かれた小説で、あらすじは“中東で戦争が勃発し、中東からの石油の輸入が滞るようになり、石油を中東に頼る日本は、経済システムが麻痺し混乱が広がっていく”といった本です。
 堺屋さんは、『油断!』でデビューされた後、流行語ともなり、今や第一次ベビーブーム世代を位置づける言葉となった『団塊の世代』をはじめ、大河ドラマの原作となった『峠の群像』など歴史小説も数多く書かれています。
 また、通商産業省での経験を生かされて、公共政策に関する書籍も多く、私は仕事の関係から堺屋さんの本を、これまで何冊も読ませていただきました。

 さて、『油断!』についてですが、私が小学生のころ第一次オイルショックを経験したことから、本の内容が実社会と重なり、一気に読み終えた記憶があります。
 面接の中で、私の感想を聞かれて、本の内容について面接官の方と少しやり取りがあり、「いい本を読んでいるね」と言葉をかけていただきました。それまで、緊張でガチガチだった自分がリラックスできて、そのあとの質問にもうまく答えることができたという、いい思い出になっています。

 「油断」について、意味を辞書で引くと、「たかをくくって、気をゆるすこと。不注意。」とあります。本の中では、読んで字のごとく「油が断たれる」ことの恐ろしさと、備えることの大事さを説いており、私は今でもこの本を忘れずに油断しないようにしようと心がけています。
こう言いながらも、私の体型といえば、いつの間にか油断して体に脂を蓄えすぎており、生活面では日々、脂を絶つ、酒を断つ努力をしなければという想いでおります。
 最後に、現在就活中の皆さん、すでに社会人となっている若い皆さん、社会人になったことで満足することなく「油断」せずに、本を読んで常に自分を高めてもらいたいと願っています。





 今後、このような事が無いよう気を付けて、
としょかん通信を発行してまいりますので、これからもご愛読の程、
よろしくお願いいたします。


                             平成29年1月25日
                             伊万里市民図書館



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