ブックガイド

|平成27年3月号

「おもちのおふろ」

苅田澄子/作 植垣歩子/絵 学研教育出版

おもちの もーちゃんと ちーちゃんが おふろやさんに でかけます。おふろやさんには たのしいおふろが いっぱい ありそう。 しょうゆのあしゆでは たくさんの おすしたちが ずらりとならんでいます。きもちよさそうで、いつまでたっても だれもでません。次(つぎ)に行(い)った きなこのすなぶろでは、きなこに もぐって いいきもち。そこへ、小(ちい)さな おだんごたちが やってきて ころがりはじめました。きなこは おだんごたちの 体(からだ)にくっついて すっかり なくなってしまいました。ぶるぶる ふるえる もーちゃんと ちーちゃんが 次(つぎ)に 行(い)ったところは・・・。
(えほん)

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「たまごさんがころんだ」

戸田和代/作 佼成出版社

 まよなか、れいぞうこの中でたまごたちがないています。それは、同(おな)じれいぞうこの中(なか)のジャムさんやはんぺんさんに、「ここのお母(かあ)さんはりょうりがへた」とか「たまごりょうりは、目玉(めだま)やきだけ」と言(い)われたからです。せっかくおいしいたまごに生(う)まれたからには、あまーいプリンやふわふわのオムレツになりたいというたまごたち。そこで、みんなでにげだすことにきめました。
(低学年から)

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「ねこ探! ねこもしゃべれば事件にあたるの巻」

村上しいこ/作 ポプラ社

 ピース、トサマル、ミケねえちゃんという名(な)の3匹(びき)のねこたちは、「ねこたま探偵団(たんていだん)」を結成(けっせい)して、商店街(しょうてんがい)の平和(へいわ)を守(まも)っています。
 ある日(ひ)、商店街(しょうてんがい)の七夕(たなばた)かざりに脅迫(きょうはく)文(ぶん)を書(か)いた短冊(たんざく)がつるされていました。事件(じけん)が解決(かいけつ)しなければ、七夕祭(たなばたまつ)りは中止(ちゅうし)になってしまうようです。祭(まつ)りを心待(こころま)ちにしている3匹(びき)は、事件(じけん)を捜査(そうさ)しようとしますが、3匹(びき)だけでは調(しら)べきれません。そこで、奥(おく)の手(て)を使(つか)い、人間(にんげん)を仲間(なかま)にして情報(じょうほう)を手(て)に入(い)れようとします。
(中学年から)

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「グッバイ山でこんにちは」

間部香代/作 文研出版

 ピスタチオタウンに暮(く)らす、サルのピエールの物語(ものがたり)です。
 どこまでも高(たか)く、どこまでも横(よこ)に広(ひろ)がる巨(きょ)大(だい)なグッバイ山(やま)。その山(やま)の向(む)こうには何(なに)があるのだろうと、ピエールはトンネルをほることにしました。ほりすすめていくと、ほってみないとわからなかったことも発見(はっけん)できます。そして、そんなピエールのところに町(まち)のみんながやってきます。気(き)がつけば町(まち)のみんなの話題(わだい)は、ピエールのことばかり。はたしてピエールのほるトンネルは、貫通(かんつう)するのでしょうか。
(高学年から)

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|平成27年2月号

「なぜイヌの鼻(はな)はぬれているの?」
ノアの箱舟(はこぶね)のふしぎな話
(はなし)

ケネス・スティーブン/文 オイヴェン・トールシェーテル/絵 西村書店

 世界(せかい)がはじまって 間(ま)もないころのこと、雨(あめ)がふりつづき、地上(ちじょう)には水(みず)があふれてしまいました。たいへんなことに、生(い)き物(もの)たちはおぼれてしまいそう。
 そこで、ノアというかしこい男(おとこ)は大(おお)きな箱(はこ)舟(ぶね)を作(つく)りました。見(み)つけられるかぎりの生(い)き物(もの)を舟(ふね)にのせて海(うみ)に出(で)ますが、高(たか)い波(なみ)がおしよせ、舟(ふね)は大(おお)きくゆれながら進(すす)んでいきます。
 しかし、海(うみ)のまん中(なか)にきたとき、舟(ふね)にあながあいてしまったのです。
(えほん)

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「トロルとにひきのいたずらこやぎ」

松居スーザン/作 佼成出版社

 こやぎのハイジとペーターは、山(やま)でおばあさんといっしょにくらしています。あるさむい日(ひ)の朝(あさ)。その日(ひ)は市(いち)の日(ひ)といって、市場(いちば)へ買(か)い出(だ)しに行(い)く日(ひ)なのですが、おばあさんはかぜのため気分(きぶん)がすぐれません。そこで、こやぎたちに「おまえたちだけで町(まち)にいって、買(か)いものをしてきて」とたのんだのです。うれしくてたまらない二(に)ひきは、とんだりはねたりしながら町(まち)へむかいます。
 しかし、とちゅう、おばあさんが書(か)いてくれた買(か)いものリストが・・・。
(低学年から)

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「読書(どくしょ)マラソン、チャンピオンはだれ?

クラウディア・ミルズ/作 文溪堂

 ケルシーは読(どく)書(しょ)が大(だい)好(す)きな小(しょう)学(がく)三(さん)年(ねん)生(せい)の女(おんな)の子(こ)。授業中(じゅぎょうちゅう)だというのに、ひざの上(うえ)に本(ほん)を開(ひら)いて空想(くうそう)の世界(せかい)にひたっています。
 ある日(ひ)、ケルシーの教室(きょうしつ)に来(き)た校(こう)長(ちょう)先(せん)生(せい)は、来月(らいげつ)、全校(ぜんこう)あげて“読書(どくしょ)マラソン”を開催(かいさい)すると話(はな)しました。一番(いちばん)たくさんの本(ほん)を読(よ)んだクラスには、ピザ食(た)べ放(ほう)題(だい)パーティーへの招待(しょうたい)というごほうびが。
 さらに、学校(がっこう)全体(ぜんたい)で読(よ)んだ本(ほん)が二千冊(にせんさつ)を超(こ)えたら、校長(こうちょう)先生(せんせい)のふさふさで長(なが)いひげをそり落(お)とすというのです。
(中学年から)

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「少女(しょうじょ)探偵(たんてい) 月原(つきはら)美音(みおん)」

横山佳/作 BL出版


 小学(しょうがく)六年生(ろくねんせい)の月原(つきはら)美音(みおん)は、数々(かずかず)の難事件(なんじけん)を解(かい)決(けつ)している有名(ゆうめい)な探偵(たんてい)・京(きょう)川(かわ)七海(ななみ)のいる京(きょう)川(かわ)探偵(たんてい)事務所(じむしょ)で手伝(てつだ)いをしています。
 美音(みおん)といっしょに同級生(どうきゅうせい)の春野(はるの)真(ま)菜(な)も手伝(てつだ)いをしているその事務所(じむしょ)に、ある日(ひ)、消(き)えた宝(ほう)石(せき)を探(さが)してほしいとの依頼(いらい)がまいこんできました。行方(ゆくえ)不明(ふめい)になった父親(ちちおや)を探(さが)している美音(みおん)といなくなった愛犬(あいけん)を探(さが)している真(ま)菜(な)。何(なに)かしら手(て)がかりがないかと、依(い)頼(らい)者(しゃ)が待(ま)つ現(げん)場(ば)へ向(む)かう七(なな)海(み)について行(い)きます。
(高学年から)

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|平成27年1月号

「どうぶつ たいじゅうそくてい」

聞かせ屋。けいたろう/文 高畠純/絵 アリス館

 今日(きょう)は、どうぶつえんの たいじゅうそくていの 日(ひ)です。たくさんの どうぶつたちが 体(からだ)のおもさを はかるために じゅんばんを まっています。いちばんさいしょは パンダ。つぎは ブタ。そして、そのあとは ゾウ、ひつじ、くじゃく・・・。
 さあ、みんな じょうずに はかることができるのでしょうか。どうぶつたちの たいじゅうって どのくらい?
(えほん)

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「あした あさって しあさって」

もりやまみやこ/作 小峰書店

 しばらく うちをはなれ、とおくのまちでしごとをしている くまのこのお父(とう)さん。そのお父(とう)さんが しあさってに かえってくることになりました。おかあさんに「しあさって」が いつのことかを おしえてもらった くまのこは、おともだちと たのしく あそんでいても、お絵(え)かきをしていても 「しあさって」が まちどおしてくてたまりません。
(低学年から)

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「先生、しゅくだいわすれました」

山本悦子/作 童心社

 小学(しょうがく)四年生(よねんせい)のゆうすけは、ある日(ひ)、しゅくだいをわすれてしまいました。とっさに思(おも)いついたウソで先生(せんせい)にいいわけをしますが、それを聞(き)いた先生(せんせい)は「ウソをつくなら、もっと上手(じょうず)につかなくちゃ」と言(い)いました。さらに、「すぐばれるようなのはだめよ。それから、聞(き)いた相手(あいて)が楽(たの)しくなるようなのじゃなくちゃ。」と言(い)ったのです。
 そして次(つぎ)の日(ひ)、ゆうすけは「しゅくだいわすれました!」とはりきって先生(せんせい)に報告(ほうこく)しました。しゅくだいができなかった理由(りゆう)とは・・・?
(中学年から)

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「ひらめきちゃん」

中松まるは/作 あかね書房

 葉月(はづき)のクラスに転校(てんこう)してきた女(おんな)の子(こ)・あかりは、前(まえ)の学校(がっこう)で『ひらめきちゃん』というあだ名(な)をつけられていたそうです。どうしてそんなふうに呼(よ)ばれていたかというと、九(く)九(く)を指(ゆび)で数(かぞ)える方(ほう)法(ほう)をひらめいたからだといいます。
 ある日(ひ)、クラスの男(おとこ)の子(こ)が二人(ふたり)で言(い)い争(あらそ)いをしていました。そして、ふいにひらめきちゃんに、どちらの言(い)うことが正(ただ)しいのか答(こた)えをせまってきたのです。答(こた)えを出(だ)せなければ、明日(あす)から『うそつきちゃん』にされてしまいます。
 さあ、ひらめきちゃん、どうする?
(高学年から)

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|平成26年12月号

「4ひきのりっぱなこぐま」

アーノルド・ローベル/さく 好学社

 ある山(やま)に 4ひきのこぐまと おじいさんぐまが すんでいました。
 おじいさんぐまは 本(ほん)を1さつだけ もっていて、よく こぐまたちに よんでくれました。その本(ほん)には『りっぱなくまのするべきこと』が かいてあるのです。「よく木(き)にのぼり、よくひるねをし、よくさんぽをして、よくさかなをつるべし」。こぐまたちは、本(ほん)にかいてあるような りっぱなくまになろうと どりょくしますが、なかなか 思(おも)うようにいきません。
(えほん)

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ゆかいなことばつたえあいましょうがっこう
「赤のはんたいは?」

宮下ずずか/作 くもん出版

 “つたえあいましょうがっこう”にかようきつねのズミくんは一年生(いちねんせい)。いつもはんたいのことばかり言(い)ったりやったりしています。ろうかの右(みぎ)がわをしずかにあるいている友(とも)だちを見(み)ると、ズミくんは左(ひだり)がわをびゅんびゅんはしり、だれかが「はやいスピード」と言(い)うと「おそい おそい、のろのろさ」と言(い)ったりするのです。
 あるはれた日(ひ)のこと、ズミくんは「こんなてんき、きもちがわるい」と、あいかわらずにくまれ口(ぐち)をたたきました。それを聞(き)いたおひさまはぷりぷりおこって、なんと次(つぎ)の日(ひ)、いつもとちがう方角(ほうがく)から出(で)てきたのです。
(低学年から)

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「アヤカシさん」

富安陽子/作 福音館書店

 小学(しょうがく)四年生(よねんせい)のケイにはお母(かあ)さんの妹(いもうと)のメイおばさんがいます。お母さんより十四歳(じゅうよんさい)も年下(としした)なのでおばさんはまだ大学生(だいがくせい)。でも、ケイにとっては、特別(とくべつ)な存在(そんざい)なのです。それは、二人(ふたり)だけにしか見(み)えない不思議(ふしぎ)な「アヤカシ」が見(み)えるという秘密(ひみつ)があるからです。
 ケイが、「アヤカシ」という白(しろ)いひげのおじいさんが見(み)えるということに気(き)づいた日(ひ)から、ケイのまわりでは不思議(ふしぎ)なことが起(お)こります。
(中学年から)

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「風船教室」

吉野万理子/著 金の星社

 小学(しょうがく)六年生(ろくねんせい)の時生(ときお)。突然(とつぜん)の転校先(てんこうさき)は前(まえ)の学校(がっこう)と違(ちが)いすぎるヘンテコな学校(がっこう)です。転校(てんこう)した初日(しょにち)に担任(たんにん)の先生(せんせい)から、連絡(れんらく)手帳(てちょう)や学校(がっこう)のぼうしなどとあわせて「名札がわり」にと名前が書かれた風船(ふうせん)を手渡(てわた)されたのです。教室(きょうしつ)に行(い)くと児童(じどう)一人(ひとり)につき一個(いっこ)の風船(ふうせん)が机(つくえ)に引(ひ)っかけられていることが分(わ)かりました。しかも、その風船(ふうせん)は時間(じかん)がたってもしぼまず、変(へん)な動(うご)きをする不思議(ふしぎ)な風船(ふうせん)なのです。転校(てんこう)によるさまざまな不満(ふまん)をかかえながらも、時生(ときお)は同級生(どうきゅうせい)と一緒(いっしょ)に風船(ふうせん)の謎(なぞ)をさぐります。
(高学年から)

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|平成26年11月号

「トラさん、あばれる」

ピーター・ブラウン/作 光村教育図書

 トラさんは、いつもぎょうぎよくしていることにうんざり。はじけたい、さわぎたい、いっそ、あばれたいと思(おも)っていました。
 そして、ある日(ひ)、おもいきってよつんばいであるいたり、「ワオオ!」と大(おお)きなこえでほえてみたり…どんどんあばれることにしたのです。トラさんがそんなことをするなんて、ともだちのみんなにはわけがわかりません。
(えほん)

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「げんきのみかたパンツちゃん」

黛くみこ/作 ポプラ社

 ひっこしてきたばかりのさあちゃんはママのそばからはなれられません。でも、トイレに行(い)くときと、ひっこすまえにおともだちがかいてくれた絵(え)のアルバムをみるときは一人(ひとり)です。
 ある日(ひ)、さあちゃんがおひるねからめをさますと、ママがでかけていました。一人(ひとり)ぼっちのさあちゃんがないていると、アルバムの中(なか)から「さあちゃん」とよぶこえがきこえてきたのです。
(低学年から)

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「手作り小路のなかまたち」

新藤悦子/作 講談社

 手(て)作(づく)り小路(こうじ)には、手作(てづく)りのものをあつかっている5けんのお店(みせ)があります。5けんのうちの1けんはカフェ〔ビーンズ〕というお店(みせ)で、豆(まめ)吉(きち)さんがいれるコーヒーとおくさんの花(はな)豆(まめ)さんが作(つく)るおいしい料理(りょうり)が人気(にんき)です。
 ところが、花(はな)豆(まめ)さんが亡(な)くなってしまい、カフェ〔ビーンズ〕はコーヒーだけを出(だ)す店(みせ)になってしまいました。豆(まめ)吉(きち)さんがたてるコーヒーは、前(まえ)と変(か)わらないはずなのに、前(まえ)ほどおいしくありません。それに、お客(きゃく)さんも少(すく)なくなってしまい、手作(てづく)り小路(こうじ)はさみしくなりました。
(中学年から)

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「暗号クラブ 1」

ペニー・ワーナー/著 KADOKAWA

 三度(さんど)の食事(しょくじ)より謎(なぞ)ときが好(す)きなクインが始(はじ)めた「暗号(あんごう)クラブ」。今(いま)はメンバー四人(よにん)で暗号(あんごう)やパズルを作(つく)ったり、謎(なぞ)ときゲームをしていつも楽(たの)しんでいます。
 ある日(ひ)、「ガイコツじいさん」の家(いえ)が火事(かじ)になりました。クインは前(まえ)の晩(ばん)に見(み)た「ガイコツじいさん」の家(いえ)の中(なか)の様子(ようす)が気(き)になってしかたありません。そして、火(ひ)がおさまった後(あと)の家(いえ)の窓(まど)ガラスには、四(よっ)つの記号(きごう)が残(のこ)されていました。はたして、この記号(きごう)が意味(いみ)するものとは?
 暗号(あんごう)クラブ四人(よにん)と一緒(いっしょ)に謎(なぞ)をとこう!
(高学年から) 

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|平成26年10月号

「まほうのふで」

西本鶏介/文 太田大八/絵 (チャイルド本社)

 中国(ちゅうごく)につたわるむかしのおはなしです。
 マーリャンは絵(え)をかくのが大(だい)すき。しかし、お金(かね)がないので、ふでをかうことができません。木(き)のえだですなの上(うえ)にとりをかいたり、ゆびを水(みず)につけて石(いし)の上(うえ)にさかなをかいたり…むちゅうになって絵(え)をかくれんしゅうをして、なにをかいてもたいへんうまくかけるようになりました。でも、ふでをかうお金(かね)はまだありません。
 あるばん、マーリャンはゆめの中(なか)にあらわれたおじいさんからふでをもらいました。なんとそのふでは、かいたものがほんものになるふでだったのです。
(えほん)

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「こぶたのぶうくん」

小沢正/作 (すずき出版)

 こぶたのぶうくんはおふろに入りたくありません。母(かあ)さんぶたにおふろばへつれていかれましたが、すきをみて外(そと)へにげだしたのです。おふろばでぶうくんがくるのをまっていた「セッケン」と「タオル」と「あらいおけ」はあわててぶうくんのあとをおいかけます。でも、そのうち「あらいおけ」は目(め)をまわしてしまい、みちばたにたおれてしまいました。しばらくすると「タオル」も目をまわしてしまいました。
(低学年から)

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「コロッケくんのぼうけん」

二宮由紀子/作 (理論社)

 冷(さ)めかかったカニクリームコロッケのコロッケくんは、台所(だいどころ)にいたパイナップルのかんづめのあきかんと、はみがきコップと一緒(いっしょ)に船旅(ふなたび)に出(で)かける決意(けつい)をします。
 旅(たび)の途中(とちゅう)で親切(しんせつ)な青年(せいねん)ジョーと知り合い、船(ふね)に乗(の)り込(こ)んで海(うみ)の上(うえ)に出(で)たり、カモメにさらわれて海(うみ)に落(お)ちたりしながら、いくつもの冒険(ぼうけん)をします。
 そして、コロッケくんは、ちょっとつぶれて、まずそうになりながらも、「ただのコロッケではなく、『海(うみ)の男(おとこ)』のカニクリームコロッケである」という自信(じしん)を持(も)つまでに成長(せいちょう)します。コロッケくんの 冒険(ぼうけん)は、友(とも)だちとの出会(であ)いあり、別(わか)れあり、そして新(あら)たなる旅(たび)へと続(つづ)きます。
(中学年から)

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「ひみつの図書館!」【1】人魚姫からのSOS

神代明/作 (集英社)

 中学(ちゅうがく)一年生(いちねんせい)のまつりは引(ひ)っ越(こ)してきたばかりで、まだ仲(なか)の良(よ)い友(とも)だちがいません。
 ある日(ひ)、まつりは桐谷(きりたに)君(くん)と一緒(いっしょ)に日直(にっちょく)になりました。二人(ふたり)で職員室(しょくいんしつ)に出席簿(しゅっせきぼ)と日誌(にっし)を取(と)りに行(い)きますが、その間(かん)、花瓶(かびん)の水(みず)がかかったり、美術(びじゅつ)教室(きょうしつ)から水(みず)が入(はい)ったバケツが飛(と)んできたり、桐谷(きりたに)君(くん)に水難(すいなん)が降(ふ)りかかってきます。
そして、まつりの耳元(みみもと)には「まつりちゃん、助(たす)けてあげて」という声(こえ)がどこからか聞(き)こえてきたのです。さらにその後(ご)も、桐谷(きりたに)君(くん)が水難(すいなん)にあうたび、「あぶない!」という、か細(ぼそ)い女(おんな)の子(こ)の声(こえ)がまつりに聞(き)こえるようになりました。
(高学年から)

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|平成26年8・9月号

「わらうほし」

荒井良二/作 学研教育出版

 ここは、わらうほし。わらうほしには あさがきただけで わらうやまがあります。それに、めをさましただけで わらうもり もあります。まちも こうえんも いえも、それに ぼくも こどもも おとなも・・・みんながわらいます。
 よんでいると しぜんに えがおになれる 本(ほん)です。
(えほん)

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「ジャカスカ号で大西洋」

山下明生/作 理論社

 ポルトガル生(う)まれの小(ちい)さなハリネズミの男(おとこ)の子(こ)・チコ。動物(どうぶつ)の中(なか)でもハリネズミは好奇心(こうきしん)がつよいといわれますが、チコも好奇心(こうきしん)おうせい。そんなチコは、ニンゲンにつかまってしまったノウサギのアララを助(たす)けようと、住(す)んでいるナザレという漁村(ぎょそん)を飛(と)び出(だ)します。そして、アララをさがす途中(とちゅう)で出会(であ)った旅(たび)ネズミのマルコと一緒(いっしょ)に豪華(ごうか)客船(きゃくせん)ジャカスカ号(ごう)に乗(の)りこみます。
(中学年から)

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「とんだ、とべた、またとべた!」

森山 京/作 ポプラ社

 リスのおじいさんのいえは、森(もり)のはずれのたかい木(き)の上(うえ)。その木(き)の下(した)で、ある日(ひ)、クマの男(おとこ)の子(こ)がなわとびのれんしゅうをはじめました。「ひとつ、ふたつ、みっつ…。」とかぞえながらとんでいます。でも、五(いつ)つめでつまずいてしまいました。なんかいとんでも、五(いつ)つからさきへはすすむことができません。
 リスのおじいさんは、クマの子(こ)のようすをずっと見(み)ていました。
(低学年から)

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ゆうれい作家はおおいそがし 「オンボロ屋敷へようこそ」

ケイト・クライス/文 ぽぷる出版

 有名(ゆうめい)な児童(じどう)文学(ぶんがく)作家(さっか)のムッツリー。彼(かれ)は児童書(じどうしょ)の新作(しんさく)を書(か)くため、静か(しずか)な家(いえ)をさがしています。
 不動産(ふどうさん)会社(がいしゃ)に手紙(てがみ)を送(おく)り、パンフレットを見(み)て、彼(かれ)が決(き)めた物(ぶっ)件(けん)はなんとハカバ通(どお)りにあるオンボロ屋敷(やしき)。
 ところが、その屋敷(やしき)には11歳(さい)の少年(しょうねん)・シーモアとネコの影(かげ)丸(まる)、そして、190歳(さい)になる幽霊(ゆうれい)のオリーブが住(す)んでいたのです。
(高学年から)

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|平成26年7月号

「てつぞうはね」

ミロコマチコ/作 ブロンズ新社

 てつぞうは わたしの ねこ。しろくて、ふわふわで、すごく おおきい ねこ。にんげんも ねこも だいきらいで、だれとも なかよくしないし、だれもが おそれる あばれねこ。でも、わたしのことだけは だいすきで、スリスリ あまえてくる。はるも なつも あきも ふゆも、いつも てつぞうと いっしょ。だけど、8かいめの ふゆ、てつぞうは ちいさくなっていった。
(えほん)

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「りんごの花がさいていた」

森山京/作  講談社

 一(いち)ばんめのむすこのイチロ、二(に)ばんめのむすこのジロ、三(さん)ばんめのむすこのサブロ。三人(さんにん)のむすこたちは、お母(かあ)さんをなくしてしまったのです。
 イチロはかぞくをつれて、それまでお母(かあ)さんがすんでいた家(いえ)にひっこしました。ジロはお母(かあ)さんがかっていた三(さん)びきのやぎと、五(ご)わのにわとりをもらいました。そして、サブロは木(き)のいすをもらいました。そのいすは、お母(かあ)さんとのおもいでがたくさんつまっているいすなのです。
(低学年から)

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「ドラゴンとふたりのお姫さま」

名木田恵子/作  講談社

 フライ王国(おうこく)のフライ姫(ひめ)は、どこにあるのかわからない『どこにもない島(しま)』をめざして、青(あお)い空(そら)を飛(と)んでいます。そんな時(とき)に、とても気(き)の弱(よわ)いドラゴンのドーボと出会(であ)いました。ドーボはドラゴンハンターにねらわれて、ずっと逃(に)げているといいます。
 そこで、フライ姫(ひめ)はドーボといっしょににげることにしますが、飛行船(ひこうせん)のハンターに追(お)われたり、ますい銃(じゅう)の銃弾(じゅうだん)がとんできたり、大変(たいへん)なことが続(つづ)きます。
 はたして、姫(ひめ)はめざす島(しま)にたどりつけるのでしょうか。そして、ドーボは無事(ぶじ)にハンターから逃(に)げきることができるのでしょうか。
(中学年から)

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「カラスネコチャック」

野田道子/作  小峰書店

 真(ま)っ黒(くろ)な“カラスネコ”のチャック。兄(にい)さんネコや姉(ねえ)さんネコと違(ちが)って、一匹(いっぴき)だけ黒(くろ)いチャックは体(からだ)つきも細(ほそ)く、たよりないので、ユキヒメかあさんはとても心配(しんぱい)です。
 ある日(ひ)、チャックはユキヒメかあさんから、「カラスネコは長(なが)生(い)きすると、いつか、ネコ神(がみ)さまから特別(とくべつ)な神通力(じんつうりき)をもらえる」という話(はなし)を聞(き)きます。
 それから数日後(すうじつご)、チャックとユキヒメかあさんに突然(とつぜん)の別(わか)れがやってきました。
(高学年から)       

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|平成26年6月号

「トーラとパパの夏休(なつやす)み」

リーサ・モローニ/文 エヴァ・エリクソン/絵  あすなろ書房

 今日(きょう)から まちにまった 夏休(なつやす)み。トーラは、パパと 森(もり)で キャンプを します。
 森(もり)に つくと トーラには ヘビや キリンなど たくさんの 動物(どうぶつ)が 見(み)えました。しかし、パパには それが 見(み)えていないよう。パパは スマホばかり 見(み)ているし、ヘビを「ただの 木(き)の 根(ね)っこだよ」と いうし、なんて つまらない パパなのでしょう。トーラは パパと いっしょに 楽(たの)しいことを したい だけなのに・・・。
(えほん)

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「あひるの手紙」

朽木祥/作  佼成出版社

 ある日(ひ)、ほんまち小学校(しょうがっこう)にふしぎな手紙(てがみ)がとどきました。
 『いちねんせいのみんなへ』と書(か)かれたふうとうの中(なか)には、『あひる』と、たったひとことだけのびんせんが入(はい)っていました。手紙(てがみ)を出(だ)してくれたのは「たなかけんいち」さん。先生(せんせい)が言(い)うには、けんいちさんはゆっくり、ゆったり大(おお)きくなって、ひらがなを全部(ぜんぶ)書(か)けるようになったばかりの、24さいの人(ひと)だそうです。一年生(いちねんせい)のみんなは、けんいちさんにへんじを書(か)くことにします。
(低学年から)

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「ふたりは世界一(せかいいち)」

アンドレス・バルバ/作  偕成社

 小(ちい)さな男(おとこ)の子(こ)フワニートは新記録(しんきろく)を作(つく)ることが大好(だいす)き。山(やま)もりのスパゲッティの早(はや)食(ぐ)い記(き)録(ろく)や部屋(へや)を猛(もう)スピードでかたづける記録(きろく)など、40この記録(きろく)を持(も)っています。
 一方(いっぽう)、背(せ)の高(たか)いベロニカも新記録(しんきろく)を作(つく)ることが得意(とくい)です。まばたきをしないでがまんする記録(きろく)や犬(いぬ)に50回(かい)連続(れんぞく)でお手(て)をさせる記録(きろく)など、40くらい持(も)っています。
 そんな二人(ふたり)が、世界(せかい)記録(きろく)を誰(だれ)よりもたくさん持(も)っている男・ウィンターモルゲンにいどみます。
(中学年から)

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「焼き上がり5分前」

星 はいり/作  ポプラ社

 六年生(ろくねんせい)のめぐる、さとし、あかりの三人組(さんにんぐみ)。
 めぐるは母親(ははおや)から預(あず)かったお金(かね)を使(つか)ってしまったため、あかりのアイデアをかりて、夏(なつ)休(やす)みの間(あいだ)、パン屋(や)でアルバイトをすることになりました。
 パン屋(や)の朝(あさ)は早(はや)く、販売(はんばい)ラッシュは想像(そうぞう)以上(いじょう)。しかし、一日(いちにち)のバイト代(だい)はほんのわずかで、めぐるはショックをうけます。そこで、あかりはさらにアイデアを出(だ)し、売(う)り上(あ)げアッププロジェクトにとりかかることを提案(ていあん)するのです。
(高学年から)

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|平成26年5月号

「どんぐり」

エドワード・ギブス/作 光村教育図書

 ちっちゃな きいろい どんぐりが ひとつ じめんに おちて ころがりました。しろねずみや おれんじりす、あおどりなどが やってきて たべようとしますが、どんぐりは「おねがい いまは たべないで。いまに もっと おいしくなるから」と いいます。やがて、その どんぐりが めを だしました。
(えほん)

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「ふしぎなトラのトランク」

風木一人/作  すずき出版

 ある日(ひ)、町(まち)にトラがやってきました。ふくをきて、くつをはいて、立(た)ってあるいています。そして、手(て)にはトランクをさげています。
 トラはレストランにはいると、10まいものとく大(だい)ステーキをたべ、そのあと、としょかんへむかいました。さて、トラはどんな本(ほん)をよむのでしょうか。そして、きになるトラのトランクのなかみとは?
(低学年から)

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「メリサンド姫 むてきの算数!」

E・ネズビット/作  小峰書店

 昔(むかし)、人間(にんげん)とようせいが一緒(いっしょ)に暮(く)らしていたころのお話(はなし)です。
 ある国(くに)に、かわいいお姫(ひめ)さまが生(う)まれました。名前(なまえ)はメリサンド。しかし、一番(いちばん)いじわるな妖精(ようせい)から「姫(ひめ)は一生(いっしょう)、つるつるのはげ頭(あたま)となるだろう」という呪(のろ)いをかけられてしまったのです。
 つるつるになった姫(ひめ)の頭(あたま)を見(み)て、泣(な)きくずれるおきさきさまに、王(おう)さまはまほうの小箱(こばこ)を持(も)っていることを話(はな)します。
(中学年から)

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「いっしょにアンベ!」

高森美由紀/作  フレーベル館

 五年生(ごねんせい)のノボル。同級生(どうきゅうせい)が部活動(ぶかつどう)に励(はげ)んでいる中(なか)、ノボルは部活動(ぶかつどう)もせず、毎日(まいにち)、自由(じゆう)な時間(じかん)を過(す)ごしていました。
 そんなある日(ひ)、母親(ははおや)から家(いえ)で震災(しんさい)孤児(こじ)を預(あず)かることにしたという話(はなし)を聞(き)きました。両親(りょうしん)が里親(さとおや)として立候補(りっこうほ)していたのです。あの大地震(だいじしん)と津波(つなみ)によって両親(りょうしん)とはぐれてしまった有田(ありた)。彼(かれ)と一緒(いっしょ)に生活(せいかつ)をして、ノボルは被災(ひさい)体験(たいけん)をした有田(ありた)の心(こころ)の中(なか)が少(すこ)しずつ見(み)えてくるようになりました。(高学年から)
      

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|平成26年4月号

「おたまじゃくしのしょうがっこう」

かこさとし/作・絵  偕成社

 いちべえぬまの おたまじゃくし 84ひきは、しょうがっこうで はいくや さんすうの おべんきょう。そして、たいそうをしたあとは、いけの むこうで おべんとうの じかんです。みんなで うたいながら いけの むこうへ およいでいきます。すると、とちゅうで おおきな ナマズが あらわれたのです。
 40ねんまえの えほん『おたまじゃくしの101ちゃん』も あわせて よんでみてくださいね。
(えほん)
      

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「おたまじゃくしのたまちゃん」

深山さくら/作  佼成出版社

 おたまじゃくしのたまちゃんには、友(とも)だちがたくさんいます。
 まるちゃんにも、ももちゃんにも、しっぽのつけねのところから小(ちい)さな二(ふた)つのうしろ足(あし)がはえています。さらに、くろくんにはうしろ足(あし)だけでなく、まえ足(あし)もはえているのです。
 「ぼくって、おかしいのかな?みんなとちがうのかな?」とたまちゃんはなやみますが・・・。
(低学年から)
      

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妖怪一家 九十九さん「ひそひそ森の妖怪」

富安 陽子/作  理論社

 人間(にんげん)たちにまじって、団地(だんち)で生活(せいかつ)を始(はじ)めた妖怪(ようかい)一家(いっか)の九十九(つくも)さん。
 ヌラリヒョンパパは市(し)役所(やくしょ)の地域(ちいき)共生課(きょうせいか)で働(はたら)いています。人間(にんげん)も、町(まち)ができる前(まえ)からその土地(とち)に住(す)んでいた妖怪(ようかい)たちも、それぞれに地域(ちいき)共生課(きょうせいか)が対応(たいおう)しなければならないのです。
 ある日(ひ)、そんな地域(ちいき)共生課(きょうせいか)に調査(ちょうさ)依頼(いらい)がまいこみました。それは、新(あたら)しい住宅(じゅうたく)建設(けんせつ)予定地(よていち)のはずれにある“ひそひそ森(もり)”から聞(き)こえる気味(きみ)の悪(わる)い声(こえ)を調(しら)べてほしいというもの。そこで、新(あたら)しいスタッフも加(くわ)わって、調査(ちょうさ)が始(はじ)まります。
(中学年から)
      

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「5年2組横山雷太、児童会長に立候補します!」」

いとう未来/作  新日本出版社

 5年(ねん)2組(くみ)の雷太(らいた)、優(ゆう)、良介(りょうすけ)、仁田(にった)の4人(にん)は、半(はん)年(とし)くらい前(まえ)から『なんでも屋(や)』を始(はじ)めました。『なんでも屋(や)』というのは、学(がっ)校(こう)へ忘(わす)れ物(もの)を取(と)りに行(い)ったり、サッカーや野球(やきゅう)の人(ひと)集(あつ)めをやったり、基本的(きほんてき)に依頼(いらい)を断(ことわ)らず引(ひ)き受(う)けています。
 ある日(ひ)、そんな『なんでも屋(や)』にとんでもない依頼(いらい)がまいこみました。雷太(らいた)に児童(じどう)会長選(かいちょうせん)に立候補(りっこうほ)してほしいというのです。
(高学年から)

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