家読ブックガイド

|伊万里市の取組み

平成19年度
年月日 事業内容
平成19年 6月 1日 黒川町で家読スタート 市長さんのおはなし会
平成19年 6月 8日 黒川町家読連絡会発足
平成19年 6月23日 黒川町第1回「家読」集会(以後毎月開催)
平成19年 8月11日 夕涼みおはなし会
平成19年 8月21日 黒川小学校家読子ども会議の開催
平成20年 2月17日 伊万里市社会教育研究大会「広げよう子ども読書の輪」
平成20年 3月 2日 黒川町家読のすすめ発表会
平成20年度
年月日 事業内容
平成20年 5月 家読モデル地区として黒川町、山代町、松浦町、大川内町を指定する
平成20年 5月 伊万里市教育委員会の重点目標として「家庭教育力の向上」を掲げ、家読もその中の重要項目として位置付ける
平成20年 6月 4日 山代西小学校親子読書のすすめ
平成20年10月27日 文字活字文化大賞を伊万里市が受賞
平成20年10月30日 山代町講演会「家庭教育力の向上を目指して」
平成20年11月 1日 大川内町読み聞かせ実践講座「読み聞かせは心の抱っこ」
平成20年11月29日 家読フェスティバル 
・ 講演会
・ 家読標語の募集と表彰
・ パネルディスカッション
平成20年11月30日 山代中学校読書講演会「たつみや章の世界」
平成20年12月20日 黒川町クリスマスお話会
平成21年 1月15日 啓成中学校読書講演会「共に生きる」
平成21年 1月19日 東陵中学校読書講演会「ホームランを打ったことのない君に」
平成21年 1月31日 黒川町事例発表・読書フェスティバル IN SAGA
平成21年 2月21日 松浦町読書フェスティバル「えほんで ふふふ」
平成21年度
年月日 事業内容
平成21年 8月18日 第1回「子ども読書の街」づくり推進協議会 (文部科学省委託)
平成21年 9月10・11日 「子ども読書の街」づくり推進事業 (文部科学省委託)
 川端誠さん絵本ライブ(黒川幼、波多津東小、松浦小)
平成21年 9月12日 「子ども読書の街」づくり推進事業 (文部科学省委託)
 今森光彦さん・川端誠さん対談
平成21年10月 9日 「子ども読書の街」づくり推進事業 (文部科学省委託)
 長谷川義史さん講演会(牧島小、大川小)
平成21年10月31日 伊万里市制施行55周年記念事業
第1回家読サミット in 伊万里~読書で輝くまちづくり~
家読テーマソング『こころつないで』初披露
平成21年11月26・27日 「子ども読書の街」づくり推進事業 (文部科学省委託)
 野田かつひこさん命のコンサート(立花小、山代東小)
平成21年12月22日 第2回「子ども読書の街」づくり推進協議会 (文部科学省委託)
平成22年 2月27日 黒川町「家読」のすすめ発表会 村山早紀さん講演会
 演題:「作家になりたかった女の子のこと」
平成22年 3月19日 第3回「子ども読書の街」づくり推進協議会 (文部科学省委託)
平成22年度
年月日 事業内容
平成22年 7月16日 まちづくり出前講座
「家読について」(立花公民館)
平成22年 7月28日 ≪子ども司書養成講座≫
布の絵本を作ってみよう!
平成22年 8月3~5日 ≪子ども司書養成講座≫
図書館員の仕事を体験してみよう!
平成22年 8月 4日 ≪子ども司書養成講座≫
布の絵本を作ってみよう!
図書館員の仕事を体験してみよう!
おすすめの本の書評を書いてみよう!
平成22年 8月 6日 ≪子ども司書養成講座≫
図書館検定にチャレンジ!
平成22年 8月17・18日 ≪子ども司書養成講座≫
おはなし会をやってみよう!
平成22年 8月21日 子ども司書認定証授与式
平成22年10月16日 第2回家読サミット in 大子
平成23年 1月27日 波多津東小学校育友会学習会(「家読」講話)
平成23年 2月19日 波多津保育園保育参観(「家読」講話)
平成23年 2月19日 大川内保育園保育参観(「家読」講話)
平成23年 2月24日 波多津公民館家読発表会
平成23年 2月27日 黒川町「家読」のすすめ発表会
平成23年 3月 5日 松浦町家読フェスティバル
平成23年度
年月日 事業内容
平成23年 8月2・3日/8・9日 ≪子ども図書館員講座≫
平成23年 9月28日 第1回 伊万里っ子読書活動推進会議
平成23年10月8・9日 <地域ぐるみの子ども読書活動推進事業>
 倉光信一郎さん講演会
 「読書へのアニマシオン」(伊万里市民図書館)
平成23年11月 4日 第1回 子ども司書推進全国研究大会
 (青森県板柳町)
平成23年11月 5日 第3回 家読サミット in 板柳
平成23年11月 6日 <地域ぐるみの子ども読書活動推進事業>
 読み語りボランティア研修会連続講座①
 「絵本やお話がもつ魔法の力」
 講師:富原美智子さん
平成23年11月13日 <地域ぐるみの子ども読書活動推進事業>
 読み語りボランティア研修会連続講座②
 講師:富原美智子さん
平成23年11月17日 <地域ぐるみの子ども読書活動推進事業>
 山口マオさん講演会
 「『わにわに』のおはなし」(大川内小)
平成23年11月21・22日 <地域ぐるみの子ども読書活動推進事業>
 杉山亮さん ものがたりライブ
 (二里小、伊万里小、大坪小)
平成23年12月 2日 <地域ぐるみの子ども読書活動推進事業>
 辧野義己さん講演会
 「健康のヒケツは腸内環境コントロールにあり!」(山代中)
平成23年12月 7日 <地域ぐるみの子ども読書活動推進事業>
 宮崎学さん講演会
 「自然からのメッセージ~生き物たちから学ぶ~」(山代西小)
平成23年12月 9日 <地域ぐるみの子ども読書活動推進事業>
 栗林慧さん講演会
 「不可能への挑戦」(敬徳高)
平成23年12月18日 <地域ぐるみの子ども読書活動推進事業>
 読み語りボランティア研修会連続講座③
 講師:富原美智子さん
平成23年12月19・20日 <地域ぐるみの子ども読書活動推進事業>
 長谷川義史さん絵本ライブ
 (波多津小、南波多小)
平成23年12月24日 ≪子ども図書館員講座≫
 図書館ミステリーツアー(たらみ図書館見学)
平成23年12月27日 第2回 伊万里っ子読書活動推進会議
平成24年 1月14日 <地域ぐるみの子ども読書活動推進事業>
 桂文我さん講演会
 「おやこ寄席の魅力 ~落語で伝える物語のおもしろさ~」
 (伊万里市民図書館)
平成24年 1月24日 第3回 伊万里っ子読書活動推進会議
平成24年 1月28日 <地域ぐるみの子ども読書活動推進事業>
 読み語りボランティア研修会連続講座④
 講師:富原美智子さん
平成24年 3月 3日 松浦町家読フェスティバル
平成24年 3月 4日 黒川町家読発表会
平成24年度
年月日 事業内容
平成24年 7月31日/8月1・7・8・22日 ≪子ども図書館員講座≫ 
平成24年10月14日 波多津町家読フェスティバル
平成24年11月30日 第2回 子ども司書推進全国研究大会 (埼玉県三郷市)
平成24年12月 1日 第4回 全国うちどくサミット in 三郷
平成25年 2月24日 松浦町家読フェスティバル
平成25年 3月 3日 黒川町「家読のすすめ」発表会
平成25年 3月 9日 図書館家読の集い
平成25年度
年月日 事業内容
平成25年 7月30日・31日/8月6日・7日 ≪子ども図書館員講座≫ 
平成25年12月 1日 九州うちどくネットワークフォーラムin伊万里
平成25年12月 8日 波多津町家読フェスティバル
平成26年 2月16日 松浦町家読フェスティバル
平成26年 3月 2日 黒川町「家読のすすめ」発表会
平成26年 3月 2日 大坪地区家読フェスティバル
平成26年度
年月日 事業内容
平成26年 7月22日~23日 ≪子ども図書館員講座≫ 
平成26年11月16日 波多津町家読フェスティバル
平成26年12月13日 第2回 佐賀うちどくフェステイバルin多久
平成27年 2月 8日 大坪地区家読フェスティバル
平成27年 2月14日 うちどく川柳コンテスト 表彰式
平成27年 2月14日 家読推進講演会
(講師:埼玉県三郷市教育委員会 星健次郎部長)
平成27年 2月15日 松浦町家読フェスティバル
平成27年 3月 1日 黒川町「家読のすすめ」発表会
平成27年度
年月日 事業内容
平成27年 7月21日~22日 ≪子ども図書館員講座≫ 
平成27年11月15日 波多津町家読フェスティバル
平成27年12月12日 第3回 佐賀うちどくフェスティバルin鳥栖
平成28年 2月 7日 図書館伊万里塾第5回 家読推進講演会
(講師:東京学芸大学 勝山浩司理事・副学長)
平成28年 2月14日 松浦町家読フェスティバル
平成28年 2月28日 大坪地区家読フェスティバル
平成28年 3月 6日 黒川町「家読のすすめ」発表会

「家読(うちどく)」を推進するために、学校は読書活動をどのように工夫・改善すればよいのか
(佐賀県の校長会、県PTA連合会 合同研修会にて)

  1. 期日 平成21年9月8日(火)
  2. 提言テーマ 家庭や地域とともに歩む学校づくりですこやかな子どもを育もう!
  3. 提言地区 杵西地区
  4. 提言者 伊万里市青嶺中学校校長 山下三男
  5. 提言概要

(1) はじめに

  1. 青嶺中学校の紹介
    • 平成12年4月旧黒川中学校と旧波多津中学校の統廃合により開校。10年目。
    • 開校時272名の生徒数が現在では139名。今後も増加は期待できない。
    • 黒川町と波多津町の町境にあり、周囲には民家もほとんど無く、地域との密着度がとても低い。生徒の40%程度がスクール・バスで、43%程度が自転車で、1%程度が徒歩で、残りの16%程度が自家用車等で通学している。
  2. 校区の実態について
    • 校区は、3つの小学校区(黒川小学校区、波多津小学校区、波多津東小学校区)からなる。面積は伊万里市の総面積の4分の1程度を占めている。北は唐津市肥前町と東は同北波多町と接している。西は伊万里湾に面し、周囲を山々に囲まれ自然豊かな所である。
    • 地域社会は黒川町と波多津町の2町であるが、それぞれが独自の歴史、文化、地域性等を持っており、行政的にも人的にも交流はほとんど見られない。学校にはそれぞれの町から案内や依頼があり、校長は可能な限り両町に足を運んでいる。
    • 両町とも公民館を中心に、「活気ある町づくり」に取り組んでおり、教育に対する地域住民の期待や要望も大きい。

(2)「家読」とは

  1. 家読とは(デジタル大辞泉より)
    家庭内での読書活動。親子で同じ本を読む、それぞれが読んだ本についての感想を話し合うなどの行動を介して、読書の習慣をつけるとともに、家族間でのコミュニケーションを図ろうとするもの。
  2. 伊万里市の取り組み
    • 平成19年6月1日からスタート。黒川町をモデル地区として指定。町で開催されたスタート会では市長自らが参加者に絵本の読み聞かせを行った。
    • 平成20年度モデル地区を黒川町も含め4町に拡大。市が第2回高橋松之助記念「文字・活字文化推進大賞」(全国出版協会主催)を受賞。市民図書館にて「家読フェスティバル」を開催。
    • 平成21年度市内の全ての町で家読を進めることに着手。

(3)青嶺中学校区の4つの学校の読書活動の実態

1、黒川小学校の取り組み

ア、朝の読書

  • 時間 8:25~8:40(15分間)毎日
  • 各学年「おすすめの本」(40冊程度)を設定し、薦めている。

イ、ふれあい読書

  • 各学期、「ふれあい読書週間」(2週間)を設定し、家読を薦めている。
  • 期間中に14冊以上読むと「読書がんばり賞」がもらえる。

ウ、読書冊数の目標設定

  • 全校で1年間に6500冊を目標にして、各学年では各学期の目標冊数を決めて取り組んでいる。(1学期15~20冊、2学期20~25冊、3学期15~20冊)
  • 目標に達した児童は「多読者」として表彰する。

読み語り
  • 町内のボランティア・グループ「おはなしどんぐり」による読み聞かせ
  • 月に2回第2水曜日に下学年、第3水曜日に上学年

オ、育友会との連携

  • 『「ストップ・ザ・見放題」&「家読」』運動として毎月アンケート調査を実施。
  • 毎月1日を黒川小「ノーテレビ・ノーゲーム・デー」とし、家読を進める。
  • 毎月第1日曜日は、黒川町「家読の日」。呼びかけと意識付けを行っている。

2、波多津小学校の取り組み

ア、図書館祭り

  • 6月と11月の年2回実施 各1週間
  • 校長を含め全職員による「おすすめの本」紹介と貸出
  • 図書委員(児童)による全校児童への読み聞かせ

イ、読み聞かせ

  • 町内のボランティア・グループ(7名)による読み聞かせ、必要に応じて職員も。
  • 毎週火曜日の朝の時間 15~20分間

ウ、育友会との連携

  • 毎月最終火曜日を波多津小「ノーテレビ・ノーゲーム・デー」とし、家読を進める。
  • 「早寝」&「減テレビ・ゲーム」がんばりカードへの取組、結果を公表し意識付ける。

3、波多津東小学校の取り組み

ア、朝の読書

  • 毎週月曜日・火曜日・金曜日の朝の時間 10~15分間

イ、読み語り

  • 市内のボランティア・グループ(4名)による読み聞かせ
  • 毎週木曜日の朝の時間

ウ、「サン読み」(音読)の推進

  • 学校から帰宅後、児童が音読するのを保護者に聞いてもらう。
  • 毎日するように児童には指導している。

エ、育友会との連携

  • 毎月1回「ノーテレビ・ノーゲーム・デー」を設定し、家読を進める。
  • これまで各家庭に任せていたが、今後は指定日を設定して取り組む予定。

4、青嶺中学校の取り組み

ア、朝の読書

  • 時間 8:05~8:15(10分間)毎日
  • 本は自分で選ぶのが原則であるが、「集団読書本」も活用する。

イ、チャレンジ読書

  • 年4回 4月(2週間)夏季休業中(1ヶ月間)11月(1週間)1月(1週間、1・2年生のみ)
  • 2回目は「親子ふれあい読書」とし、読書後の生徒の感想に対して、保護者にも一言感想を書き添えてもらう。
  • 3回目は保護者に「おすすめの本」紹介してもらい、生徒に薦める。

ウ、多読者表彰

  • 3月に1年間に多くの本を読んだ生徒を全校集会で表彰する。

エ、読み語り

  • 黒川町のボランティア・グループ「おはなしどんぐり」(6名)による読み語り
  • 毎月第3火曜日 8:15~8:30(15分間)

オ、育友会との連携

  • 「親子ふれあい読書」への協力
  • 「テレビやゲームの時間を減らし、勉強や読書の時間を増やそう運動」の推進

(4)まとめ

  1. 「親と子が、家で一緒に本を読む」という状況を作り出すための条件
    • 子どもは本を読むことを好ましく思っている。
    • 子どもは親と一緒に何かをすることを好ましく思っている。
    • 親は本を読むことを好ましく思っている。
    • 親は子どもと一緒に何かをすることを好ましく思っている。
    • 親と子どもが、同じことをしながら一緒に過ごすことができる時間がある。
  2. これまでの取組と成果
    • 子どもが本を読むことを好ましく思うために
      • 朝の読書、読書週間の設定と工夫、多読の奨励と称賛などに取り組んだ。
      • 本の貸出冊数が、生徒減少傾向にも拘わらず、学校全体でも個人でも増加している。
    • 親と子どもが、同じことをしながら一緒に過ごすことができる時間を確保するために
      • 「ノーテレビ・ノーゲーム・デー」の設定やテレビやゲームの時間を減らす運動などに取り組んだ。
      • 徐々にではあるが、実践しようとする保護者が増えてきた。
  3. 今後の課題
    • 子どもは親と一緒に何かをすることを好ましく思っているか
      • 中1ぐらいまでは何とか・・・
      • しかし、思春期に入ると・・・
    • 親は本を読むことを好ましく思っているか
      • 本を読むのは嫌いじゃないが・・・
      • 忙しくて、時間も気持ちも余裕がない・・・