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平成16年春号
・図書館勤務を振り返って
・ウルトラパパの絵本と子育て ~宮西達也さん講演会~
・ありがとうございました
 伊万里西ロータリークラブ30周年記念 読書デスク7台を寄贈

・前山博氏 『特命全権大使米欧回覧実記』初版本を寄贈
・壬生狂言古衣裳と澤井豊泉里帰り展
・寄贈 ありがとうございます
・俳句教室のお知らせ

★ 1面
図書館勤務を振り返って
 副館長 田中悦幸


  伊万里市民図書館は、「伊万里をつくり、市民とともに育つ、市民の図書館」となるよう、市民との協働による図書館づくりをすすめています。そして、「市民の生涯学習の拠点として、全ての市民が市内どこに住んでいても、等しく図書館サービスを受けられ、生涯にわたって自己学習の機会を保障する」と基本方針に掲げています。

 伊万里市では平成7年によそおいも新たに図書館を持ち、日々多くの市民に利用されています。その結果、登録者数44,902人(登録率74.9%)、利用者数103,274人、貸出点数434,184点を示しています(平成16年1月末日現在)。また、開館9年目でも九州はもちろん遠くは北海道、沖縄からも視察があります。
 資料の提供のほか、ホールで文化講演会、伊万里の文学展、名画上映会等も開催しています。また、ボランティアグループの活動として、毎週土曜日定例のおはなし会を「伊万里おはなしキャラバン」、布の絵本制作を「てんとう虫の家」、障害のある方に朗読ボランティア「対面朗読草ひばり」、図書館☆まつり・めばえの日のぜんざい会を「図書館フレンズいまり」等々、協働による事業も開催しています。

 図書館にはいろいろなイベントがあります。図書館通信で紹介しますので、都合のよい時には是非出掛けてみてください。皆様方の利用の仕方一つでよりよい図書館になっていくことでしょう。祝日開館は以前は2日間でしたが、15年度より3日増やし年間5日の開館でサービスに努めています。

 皆さん!図書館を利用されていますか?まだ、一度も利用したことがない方はいませんか?伊万里市には公共の施設がいろいろあります。市民会館や市民センター、国見台運動公園等…。でも図書館ほど老若男女、全ての人達が平等に利用できる施設はないと思います。そして、すばらしい設備の整った所です。これを利用しないとはもったいないと思います。是非、みんなで大いに利用しましょう。

 私も、2年間、図書館で仕事をしましたが、この3月で退職いたします。図書館に異動と決まった時、みんなから初めに出た言葉は、「ゆっくり本が読めていいね」でした。しかし、実際業務に携わってみて仕事の量の多さに驚きました。そんな暇はありませんでした。図書館は貸し借りだけの業務と思っている人が多いと思われますが、貸し借り業務はもちろん、その外、毎日の書架の整理、レファレンス相談等、毎週の選書会議に発送、おはなし会、閉館後の本の遅延者への連絡等々を、日頃より利用者へのサービス第一に考え、館長以下職員一同一生懸命努めておりますことを伝え、これからは一市民として、みなさんと共に図書館を利用していきたいと思います。

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★ 2面
ウルトラパパの絵本と子育て ~宮西達也さん講演会~

 2月1日(日)、絵本作家の宮西達也さんをお招きして講演会を開催しました。
宮西さんは、これまでに60冊以上の絵本を描かれ、全国各地で講演をされています。代表作「にゃーご」は、小学2年生の国語の教科書に掲載されており、子ども達にも馴染みのある作品です。また、世のお父さん達に向けて描かれた「おとうさんはウルトラマン」は、シリーズを重ねるごとに人気を増しています。

 当日は「ウルトラパパの絵本と子育て」と題してお話しをしていただきました。プライベートでは、4人のお子さんのお父さんということもあり、実体験をもとに、ユーモラスであたたかいエピソードが満載の講演会となりました。特に、宮西さんの作品である「うんこ」や「おっぱい」という絵本の出来た背景には、子どもさんの存在があったこと、また、絵本制作の根底には、宮西さんご自身の子ども時代の体験があったことなど、絵本を読むだけでは知ることのできない多くのことを話してくださいました。また、講演の合間には、宮西さんがご自身の作品を読み聞かせされたり、参加者に絵本をプレゼントされたりと、サービス精神旺盛で優しさあふれる人柄が充分に伝わる講演会となりました。

 会場には、大人だけでなく、たくさんの子どもの姿もあり、親子一緒に宮西さんとのひとときを楽しんでいるようでした。
 公演後は、サインを求めて長蛇の列ができ、一人一人に素敵な絵を添えてサインされていました。
「にゃーご」などの作品は、多数図書館に所蔵しておりますので、今回、講演を聞きそびれてしまった方もぜひ絵本を通して宮西さんの想いを感
じていただければと思います。

宮西達也さんホームページ
http://www008.upp.so-net.ne.jp/tats-home/


☆講演会に参加された方のアンケートより

 ・大変楽しい講演会でした。以前、別の講演会で「伊万里の人はきちんと聞いてくれるが、反応が少ないですね。」といわれました。が、本日は、子どもから大人まで引きつけるトークが魅力でした。おとなしい(?)伊万里市民が最後まで講演に熱中でき、最高でした。

 ・「人生の中で子どもの時期はちょっぴりです。そのちょっぴりの時期がとても大切です。1人の人間をつくる上で一番大切です。」と言われました。この言葉を聞けただけで、この講演会に来て良かったと思いました。この言葉を重く受け止められる人たちが増えることを願っています。

 ・元々、宮西さんの本(おとうさんはウルトラマン)に惹かれ、他2冊も持っていて、ファンで聞きにきたのですが、やはり絵本の奥にある愛とやさしさと思いやりのある人でしたので、エピソードも楽しくて、本当に来て良かったです。

 ・本当に楽しいお話の中に、心がほのぼのとあたたかくなりました。じーんとしてしまいました。

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★ 3面(1)
ありがとうございました
伊万里西ロータリークラブ30周年記念
読書デスク7台を寄贈


 伊万里西ロータリークラブ(本岡善敬会長)が設立30周年を迎え、その記念として伊万里市民図書館にこのほど読書デスク7台を寄贈していただきました。

 読書デスクはステンレス製で高さ70㎝、直径60㎝の丸形のテーブルで価格は30万円。ステンレス製だから濡れても錆びないし、見た目もピカピカと美し
い。この読書デスクで本を読むのもよし、お弁当を開くのもいいでしょう。

 展示コーナー前と屋外に置くことにしています。どうぞ皆さま、西ロータリークラブの方に感謝しつつ大切にお使いください。

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★ 3面(2)
前山博氏 『特命全権大使米欧回覧実記』初版本を寄贈

 木須町の前山博氏が『特命全権大使米欧回覧実記』初版本(全100巻、5巻5冊、太政官記録掛刊行、明治11年刊行、時価18万円相当)を寄託してくださいました。これは図書館が郷土の偉才に学ぶ文化講演会として「久米邦武と米欧回覧実記」をとりあげたことから、事前学習会の講師を勤められた前山氏が、本物を見て少しでも久米邦武や『米欧回覧実記』が読み直されるきっかけになれば、と寄託されたものです。
 『米欧回覧実記』は明治4年、岩倉具視を団長に、米欧12ヵ国を約1年10ヶ月かけて回覧した岩倉使節団の報告書で、佐賀県出身の久米邦武が、権少外史として岩倉使節団に随行し、編集・執筆しました。現在、開架室のガラスケースに展示していますのでぜひご覧ください。

 東山代町天神の田中マツエ様から亡夫辰次様の香典返しとして3万円寄附をしていただきました。辰次様は図書館の田中副館長のお父様です。
 また、伊万里町の馬場シヅ様から、亡義妹マサ様の香典返しとして1万円寄附をしていただきました。マサさんは、お元気な頃は毎日図書館に来られて、編物をしたり、新聞を読んだり、CDを聞いたり、図書館ライフを楽しんでおられ、馬場のばあちゃんと称され、人気者でした。
 いただきました寄附金は図書館施設整備基金として大切に使わせていただくと共に、お二人のご冥福を心からお祈りいたします。

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★ 4面(1)
壬生狂言古衣裳と澤井豊泉里帰り展

 3月下旬から4月上旬にかけて、東山代町脇野では明星桜が満開になります。言い伝えによれば、平安末期、京都の公家浦内淡路守が京都の壬生を追放され、源直公をたよって浦川内に住みつき、かの地の開拓に当たりました。しかし望郷の念に駈られ、上洛の折、京都壬生寺にあった桜を持ちかえり植えたのが明星桜だといわれています。
 その桜が篝火に照らされハラハラと散る美しさを着物に描いたのが友禅作家澤井豊泉氏です。

 澤井氏は伊万里市波多津町出身。有田工業高校を卒業されてからこの道に進まれました。特に今年はサントペテルグルグで開かれる「ロシアにおける日本文化フェスティバル2003」に作品約50点を出品されます。その作品展の前にぜひふるさとのみなさんに見ていただきたいと里帰り展をされることになりました。あわせて今回の展覧会では明星桜が繋いだ縁で、通常目にすることができない壬生狂言の古衣裳5点が展示されます。

 また、4月1日のオープニングには、図書館のいすの木合唱団が琴の音に合わせて「さくら」を歌われ、図書館フレンズいまりの方がお茶を立てられます。
桜を讃美しつつ春の1日を楽しんでください。


 期間 4月1日(木)~4月4日(日)10時から5時まで
 場所 市民図書館ホール
 内容 壬生狂言古衣裳展 澤井豊泉里帰り展(着物・屏風など)
       澤井氏による手書き友禅の実演(1日数回)
       「花びらコンサート」いすの木合唱団(4月1日)
       お茶席 図書館フレンズいまり(4月1日)

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★4面(2)
寄贈 ありがとうございます
(敬称略)

・前田和茂
・宮田修
・古賀千代二
・河野博子
・毛利東
・樋渡たみ子
・秋吉博文
・金子住吉
・山口浩喜
・久保田正敏
・南里和子
・金子信二
・藤川絵理
・佐賀民話の会
・三〇会

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★4面(3)
俳句教室のお知らせ

 図書館では下記のとおり、俳句教室を開催しています。多数のご参加をお待ちしております。新人の方も大歓迎です。
 ・中島不識洞先生 毎月第2火曜日 13:00~
 ・田中南嶽先生  毎月第4土曜日 10:00~

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