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平成16年冬号
・新年明けましておめでとうございます
・前田和茂さん著書『じぞうボタル』を語る
・11月9日 子どもの読書推進フォーラム
・「絵本は愛の体験です」松居友さん講演会
・藤田浩子さんのおはなし会(お知らせ)
・図書館フレンズいまり主催 かるた会(お知らせ)
・寄贈ありがとうございました。

★ 1面
新年明けましておめでとうございます

 明けましておめでとうございます。
 昨年は図書館で心温まる出来事がいくつもありました。その中の1つが、啓成中学校ふじみ学級の生徒4人による『木の祭り』(新美南吉作)の発表でした。
数年前から市内の学校では「朝の読書」を行っていますが、時折図書館ボランティアの方が「読み語り」に出かけています。そこで出会ったのがボランティアの前山ノブさんと啓成中学校のふじみ学級の生徒たちでした。

 前山さんは10年以上前から布の絵本の制作を続けてきた方です。ふじみ学級で新美南吉の本を何回か読む内に『木の祭り』のタペストリーを生徒と一緒に作ろうということになりました。慣れない手つきで針と糸を持ち蝶や蛍の形に切ったピースを布に張付ける生徒たち。それを優しく見守る担任の古賀先生と前山さん。夏休み返上で制作したタペストリーは全部で6枚もありました。木の周りを蝶が舞い、蛍が照らすすばらしい作品です。その後、生徒たちはタペストリー1枚1枚の物語の読み方を懸命に練習をしました。そして12月に図書館ホールで行われた「おはなし広場」で語ったのです。心を込めて、大きな声で、物怖じせずに。語り終えた時、会場は感慨無量の渦の中にありました。生徒たちの心の中にも大きな勇気と自信の灯火がともったものと想像を固くします。また彼らの語りを聞いた人々はみな蛍の光のような優しさをもらいました。人と人との心の交流にたくさんの人が癒されました。
 今春4人の生徒は中学校を卒業します。

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★ 2面(1)
前田和茂さん著書『じぞうボタル』を語る

 「童話は単なる子どもの読み物ではなく、大人の鑑賞にも充分堪え得るものである。童話の中には詩があり、それが感動となって脳に染み、心に刻まれる。この感動の蓄積が人間の生き方に示唆を与え、心を育む糧となる。皆さんもどうぞ物語の世界に心を遊ばせ、想像の翼を広げて欲しい」著書『じぞうボタル』をご自分で朗読した後、満席となった客席に語りかけました。

☆はじめて朗読会に参加いたしました。作者自身による朗読。素晴らしい朗読に感激しました。(男性・二里町)

☆優しい語り口調と優しい物語がとてもマッチして心にしみました。ありがとうございました。(女性・脇田町)

☆作者による朗読は作品の真意、息づかいを適格に語り伝えてくれてすばらしい。また、講話も感動を受ける内容ですばらしかった。(男性・大坪町)

☆子供のもっている純真さを動物・昆虫との出会いで今の子供達に見失われそうな心の感動をご本の中より見いだせていただき、一人でも多くの方に拝読していただきたい。 読んでいただくと心に浮かぶ情景がこれほど違ってくるのかと思いました。(無記入)

☆泣いた。(男性・立花町)  

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★ 2面(2)
11月9日 子どもの読書推進フォーラム

 「伊万里市子どもの読書活動推進計画」を策定するに当たって、市民と一緒に子どもの読書について考えるフォーラムを開催しました。
 第1部は親子読書・地域文庫全国連絡会の代表を務める広瀬恒子さんの講演会、第2部では子どもの読書の現状を検証するパネルディスカッションを行いました。 広瀬さんは「子どもの身近に本をともに楽しみ合う人が増えること」、「子どもと本とをつなぐ専門職員(司書)が力を発揮すること」によって、子どもの読書活動が活発になるだろうと語られました。また「読書ができる環境作り」は推進計画などの法律で整備することも大切だと言われました。

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★ 3面
「絵本は愛の体験です」松居友さん講演会 11月23日
 親子のふれいあ絵本の読み聞かせ事業


 松居友さんは前回伊万里で講演会をされてから、実に12年ぶりの来伊となりました。ご自分の半生と現在お住まいのフィリピン・ミンダナオ島での子どもの環境や、図書館の活動、医療支援などの体験談を中心に、約2時間語っていただきました。

講演会「絵本は愛の体験です」を聴いて

 「実は、知り合いに、幼い頃にペガサスを見たって人がいるんですけど…。」
 こう言ったら、松居さんは何とおっしゃっただろうか?私が聞いた内容はこんな感じだ。『まだ小さい頃、弟は自分の目の前で車にはねられた。空中を何メートルも飛ばされて落ちかけた時、ペガサスが突然やってきて弟を背中にのせ、そのままゆっくり降りてきて地面にそっと降ろした。弟は信じられない位軽いかすり傷だった。』
「ある国では、大人たちが本気で妖精がいると信じています。毎日の暮らしの中に"おはなし"が生きているんです。」この件を聞いた時、フッとその話を思い出した。そんなものいるわけないと決めつけるのと、「目に見えないもの」を信じ、畏敬の念を抱き、一方で親しみを持って生きるのでは、人の心の在り様に、一体どれだけの違いがあるのだろうか。「幸せ」について深く考えさせられたひとときだった。
北川香栄(脇田町)



城武さん(伊万里市教育委員会教育部長)
「赤ちゃん向けのブックスタートを開始した。  これからも子どもへのサービスを続ける」

平山幸彦さん(伊万里小学校校長)
「読書と遊びのバランスが大切です」

近藤多香子さん(PTA母親委員会)
「読んでほしい本は子どもの身近に置きます」

鈴山幸子さん(ボランティアよみかたり風21 )
「子どもは地域全体で育てるもの。ボランティアも地域の中から始めるのが良い」

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★ 4面(1)
おはなしおばさん 藤田浩子さんのおはなし会

 日時:平成17年1月9日(日)
 場所:伊万里市民図書館ホール
  10:30~11:10
  小さい子へのおはなし(0.1.2歳向け)
  13:00~14:30
  みんなへのおはなし(4.5歳から大人向け)

☆藤田浩子さんプロフィール
 幼児教育に携わること40年。
 ストーリーテリングや小道具を使ったおはなしが大人気です。アメリカの小学校でも日本の民話やわらべ唄を紹介しています。
 著書は『おはなしおばさんの小道具』など、多数あります。

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★ 4面(2)
図書館フレンズいまり主催 かるた会

 平成17年1月16日(日)
 会場:伊万里市民図書館 和室

 百人一首やいろはカルタで楽しく遊びましょう。

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★ 4面(3)
寄贈 ありがとうございます
(敬称略)

・岡部耕大
・久保田正敏
・佐藤友則
・田中南嶽
・山口真由美
・九州電力佐賀支店
・毎日新聞西部本社
・岡本哲也
・小林伸一
・福永忠継
・樋渡たみ子
・古賀千代二
・森良平
・馬場秀明
・筒井忞
・白川政子
・市野明範

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