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平成18年 冬号

(今月の記事)
◆ 地域で育てる子どもの心
◆ 6万人のブックリレー
◆ 本の楽しみ方  伊万里市出身、児童文学作家 紫玄ひつじさん講演会

◆ 学校図書館支援センター設置
◆ この指とまれ

◆ 伊万里市教育委員会表彰 おめでとうございます
◆ 新サービスはじめました
◆ 寄贈ありがとうございます


★ 1面
地域で育てる子どもの心

 毎日新聞が毎年実施している「読書世論調査」(第60回)の結果が発表されました。それによると1ヶ月に読む書籍の平均冊数は1,4冊、本や雑誌を1日に読む時間の平均は48分、昨年と比べほぼ横ばいの状態でした。しかし特筆すべきは、子どもの頃絵本をよく読んでもらった人ほど、成長してからも本好きになる割合が高く、現在も書籍を読むと答えた人が62%もいることです。
伊万里市民図書館が開館したのは平成7年7月、今年で12年目を迎えます。その間に図書館のお話し会や朗読サービス、自動車図書館「ぶっくん」の保育園や幼稚園への巡回などを通して、絵本や紙芝居に親しんだ子どもたちがたくさんいます。その子どもたちは、きっと大人になっても本を読んでくれることでしょう。また、こうした絵本の読み聞かせなどには、たくさんのボランティアの方々のご協力があり、今では乳幼児向けのブックスタートや、小学校、中学校での朝読みなど、さらに活動の幅が拡がっています。これは言い換えれば、地域社会全体で、子どもたちの心の成長を育んでいると言えるのではないでしょうか。
さて10月27日から11月9日まで、文化の日を挟んで2週間は秋の読書週間です。図書館では今年から新しい企画をスタートさせました。それは「6万人のブックリレー」。この本を読んで泣いた、笑った、感動した、そして時にはその人の人生を変えた、あるいは心の支えとなった、そんなお薦めの本を紹介していただこうというものです。記念すべき第1回は伊万里市長、塚部芳和氏にお書きいただ
きました。これを機に、更にたくさんの方々が図書館と繋がりを持っていただけたらと思います。

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★ 2面
6万人のブックリレー

心に残る一冊や最近読んで是非他の人にも薦めたいと思う本を紹介していただく企画が、18年度の読書週間より始まりました。
 友人の輪によって、次々と伊万里市6万人のブックリレーが広がっていきます。
 第1号である№1/60000は、塚部芳和・伊万里市長です。


「昭和史」戦前史・戦後史
               半藤一利/著     平凡社
 日本が第2次世界大戦に突入するにあたり、その時々の指導者がどういう状況下の中で、いかなる判断をして宣戦をしたか、また、戦争に負けて、戦後日本の復興を指導者達はどのようにして成し遂げようとしたか、それらのプロセスが大変興味を引いた。


次回は、山代町の金子弘子さんです。



本の楽しみ方
  伊万里市出身、児童文学作家  紫玄ひつじさん講演会

秋の読書週間中の10月29日 図書館では講演会を開催しました。今回は講師に伊万里市出身の児童文学作家・紫玄ひつじさんをお迎えして、「本の楽しみかた」という演題でお話をしていただきました。
 「どんな本を読んでいいかわからない」という話をよく耳にしますが、紫玄さん流本の選び方のコツや読書の楽しみかたを、途中この日のために書き下ろされた短編「ふしぎな喫茶店」の朗読をまじえながら、わかりやすくお話していただきました。
 想像力は人生において大切な役割をはたし、読書はその想像力をたかめるためにとても役にたつので、ぜひ読書を楽しんで欲しいという紫玄さん。子どもが本に興味をもつためにも、親も子どもと同じ本を読んで、互いの感想を語りあう「親子読書」をすすめられました。最後に質問にたたれた女性の方から、今日来ている子どもに言葉をかけてあげて欲しいという一言に、「人生に不必要なものはひとつもない。苦しいことがあっても、今が最善の時、今の自分には必要な試練だと思い、人生に夢をもって頑張ってほしい」と語られた姿が印象的でした。


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★ 3面
学校図書館支援センター設置

 市民図書館では、「より機能的で利用しやすい学校図書館」になるよう、学校図書館支援センターを設置しました。
 これは国の指定を受け3ヵ年の研究事業として行うもので、市内5校の協力校(大坪小学校・松浦小学校・山代東小学校・啓成中学校・青嶺中学校)の図書室を「児童・生徒が行きたくなる図書室」になるよう、学校と市民図書館が協力体制を組んで改善をしていくものです。
 図書室には、読書センターとしての機能と学習センターとしての機能の2つがありますが、本市では、その働きは、まだ十分とは言えません。
 子どもにとって、より良い読書環境を整えていくこと、また、児童・生徒の調べ学習や、先生が授業で必要としている資料の調査と提供を、より広いネットワークでおこなえるように、市民図書館からの貸出しや学校間の貸出しも目指しています。
 また、夏休みに親子で学校の図書室で読書をしたり、調べものをできるように、学校図書館の地域開放を行っていきたいと考えています。
 「行きたくなる図書室」、「つい長居したくなる図書室」になるよう、様々な方向から研究と改善を行っていく計画です。


この指とまれ

 秋の読書週間真っ只中の10月29日、波多津町公民館で、「この指とまれ」という読書の集いがありました。これは、波多津町子どもの読書活動推進事業実行委員会の催しで、町内の幼稚園、保育園、小学校、中学校はもとより区長会まで一緒になっての取組でした。このような催しは、市内では波多津町が初めて、おそらく佐賀県内でも珍しいケースでしょう。
 前田前教育長の講話「本との出合い」や波多津小2年生のお話、波多津東小4・5年生の群読、青嶺中学校の英語で読む「浦島太郎」などの発表、ボランティアによる様々な催しなど多彩な内容でした。また、伊万里中学校ブラスバンド部の友情出演もあり会場を盛り上げてくれました。
 読書に関する標語の募集では、町内から184点の応募があり、入賞作品の表彰が行われました。最優秀作品は次のとおりです。

「これよんで」 おやすみまえの おやくそく
                         波多津小学校1年 吉田 れお
本読んで 新たな自分 探している      
                         青嶺中学校 3年 福川 紀子
今日もまた 孫高々と 本を読む  
                          田代区      田中 フサエ


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★ 4面(1)
伊万里市教育委員会表彰 おめでとうございます
     伊万里市民図書館ボランティアグループ てんとう虫の家 
 
 毎週水曜日、伊万里市民図書館の創作室で活動されているてんとう虫の家(代表・今里寧子さん 7名)が、伊万里市教育委員会表彰を受けられ、11月7日、伊万里市役所で表彰式がありました。
 てんとう虫の家は昭和63年に結成以来、乳幼児や障害のある子どもも安心して使うことのできる布の絵本やタペストリー、エプロンシアターを多数制作し、全ての作品を市民図書館に寄贈されています。
 これからも伊万里の子どもたちのために、夢のある作品を作り続けてください。



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★ 4面(2)
新サービスはじめました
     
・ITステーション増設
 ITステーションではパソコンでインターネットを使い、情報収集ができます。
 これまで2台だったパソコンを10月から4台に増やしました。ご利用の際はデスクでのお申し込みが必要です。(図書館の利用カードをお持ちください。)
 これまでよりもお待たせする時間が短くなります。

・資料の検索・予約などが携帯電話でできるようになりました
 主要3機種(docomo、au、ソフトバンク)に対応しています。一部対応できない携帯端末もあります。また、図書館利用カードの番号とパスワードで本人確認をすると、借りている本の一覧表を見ることもできます。それぞれの返却期限も分かるので、返し忘れがないかもチェックできます。
   http://www.library.city.imari.saga.jp/mp/index.htm 



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★ 4面(3)
寄贈 ありがとうございます
          (敬称略)
・井手正巳
・岩田健治
・前田ひとみ
・永島和歌子
・堤江美子
・池田龍雄
・樋渡たみ子
・松尾香
・辻桂子



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