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平成19年 冬号

 
(今月の記事)
◆ 片岡繁男・犬塚堯文学館開設に寄せて
◆ 片岡繁男・犬塚堯文学館案内
◆ 読書でアニマシオン
◆ 家でも本の話をしようよ!

◆ 伊万里市教育委員会表彰 おめでとうございます
◆ 郷土の歴史 続々発刊
◆ 寄贈ありがとうございます


★ 1面
片岡繁男・犬塚堯文学館開設に寄せて
  片岡繁男・犬塚堯常設コーナー設置委員会 委員長  吉富常彦

 春三月の初旬・半遁生活をきめこんで静かに過しておりましたら、犬塚館長さんと図書館フレンズいまりの国武さんが突然拙宅にみえ、お二方の文学館設置に関してそれぞれの立場から熱ぽく語られ、その熱気にあてられて前後のことは返りみず、あっさり実行委員会の発起人をお引受けした次第であります。
 片岡繁男氏と犬塚堯氏は全く異なる人生をそれぞれ歩まれながらも、伊万里に対する思いは全く共通するものを持ち合わせておられたとしかいいようのない程の一致点をみることが出来るのではないでしょうか。
 同じ館にいずれも遜色のないこれ程バランスのとれた展示館になるとは夢・想像しておりませんでした。
 片岡繁男先生の交響詩伊万里・犬塚堯先生の伊万里讃歌はいずれも伊万里の過去・現在・未来を包含した内容が盛込まれており伊万里が世に誇りえる不朽の名作「詩」であります。
 私の父は生前、有名な方の詩や文は出来れば肉筆に触れてその方の息吹きを肌で感じとってその感動の中から得たものを自分の血肉にしていくことが大切で、その喜びが必ず役立つ時があ
ると云っていた事が昨日のように思い出されます。
 文学館設置を機会にこれからは伊万里市民は勿論のこと来館者の皆さんにじかにお二方の生原稿にふれて、将来の人生の指針として何かを汲み取って頂ければ幸せでございます。
 最後になりましたが文学館設置実行委員会の委員の皆様にはこの紙面をお借りしまして厚くお礼申し上げます。
 募金活動に賛同して頂きました皆様にも厚く厚くお礼申し上げます。



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★ 2面
片岡繁男・犬塚堯文学館案内

 伊万里市とゆかりのある二人の詩人、片岡繁男氏と犬塚堯氏の文学館が10月27日の秋の読書週間の初日にオープンしました。片岡繁男氏は「交響詩伊万里」や市内8校の校歌を作詞した愛郷の詩人、一方、犬塚堯氏は詩人の登竜門といわれるH氏賞や現代詩人賞を受賞した人で、「伊万里讃歌」の作詩者です。二人の生原稿や手紙、同人誌、色紙などを本人や友人らから市民図書館に寄贈していただいていましたが、これまで常設のコーナーがありませんでした。そこでコーナー設置実行委員会が、一口千円で募金を募っていただきました。幸い多くの市民の方の賛同を得てこのほどの文学館開設のはこびとなったのです。浄財を寄せていただきました市民の方々に心から感謝いたします。

【片岡繁男文学館資料の紹介(一部)】
皇太子降誕奉祝文芸賞メダル
交響詩伊万里の生原稿と楽譜
色紙「からたちの花垣で」
同人誌「白磁」
「わがふるさと伊万里」の生原稿

【犬塚堯文学館資料の紹介(一部)】
詩額「いつかまた僕は」
「ふるさと読本に寄せて」の生原稿
季刊詩誌「地球」
「犬塚堯全詩集」
詩誌「ALMEE」




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★ 3面
読書でアニマシオン

 「アニマシオン」。聞きなれない言葉ですが、スペインから始まった読書教育の方法で、「アニマ」は「魂・こころ」の意味です。「アニマシオン」は、魂がいきいきと活動する様子で、子ども達が、ゲーム感覚で本の世界に遊びながら、本好きになる読書指導の方法です。本を読まない子ども達に、本の楽しさと奥深さを伝え、子どもの本を読む力を伸ばしていくことを目指しています。
 10月31日と11月1日の2日間、市内3中学校(滝野、東陵、山代)で、全日本語りのネットワーク 佐藤涼子先生を迎えてアニマシオンが行われました。3校それぞれに別の本を使い、実演してもらいました。
 滝野中学校では、『夏の庭』を使って実演が行われ、「この本にサブタイトルをつけるとしたら?」とか、「みんながこの場面で感じたことは?」など、子ども達に語りかけがありました。子ども達の感想も、「皆で同じ本を読んでみたら楽しかった」、「同じ本を読んでもみんなの感じることが違う」など様々でした。
 最後には、佐藤先生からイギリスの昔の恐い話『金の腕』の語りのプレゼントがあり、一瞬の恐さに思わず隣の子の腕をつかむ子もいて、語りのネットワーク代表の迫真の語りが印象的でした。

アニマシオンで使用された本
・『夏の庭 ―The friends-』  湯本 香樹実/作   徳間書店
・『キノの旅The beautiful world 』 時雨沢 恵一/著  メディアワークス
・『愛をみつけたうさぎ エドワード・テュレインの奇跡の旅』
                       ケイト・ディカミロ/作  ポプラ社 



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★ 3面(2)
家でも本の話をしようよ!

 読書週間の初日、10月27日(文字・活字文化の日)に朝日新聞で伊万里市の「家読(うちどく)」が紹介されました。
 家族が同じ本を読むことで会話が増え、絆を深めることができる―読みニケーション―これが「家読」の提案です。
 モデル校である黒川小学校の4年生から6年生の6名が、子ども会議に参加し「家読」の取り組みについて元気に発言しています。
 この記事によって、伊万里の「家読」が全国へむけて発信されました。
 新聞記事を読みたい方は図書館へどうぞ。



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★ 4面(1)
伊万里市教育委員会表彰 おめでとうございます
伊万里市民図書館ボランティアグループ  対面朗読 草ひばり

 市民図書館の朗読サービス室で、毎週火曜日と土曜日に活動されている対面朗読 草ひばり(代表・田内法子さん 20名)が、伊万里市教育委員会表彰を受けられ、11月6日、伊万里市役所で表彰式がありました。
 対面朗読 草ひばりは平成8年の結成以来、視覚にハンディのある方や、高齢などで文字が読みづらい方に希望される本や新聞などを朗読されています。また、本好きになってくれる子どもたちが1人でも増えてくれればとの思いで、子どもたちへ絵本や紙芝居の読み聞かせをされています。さらに月に1度のペースで老人保健施設へ、2ヶ月に1度、医療機関を訪問して、対面朗読をされています。
 また、毎年8月9日の長崎原爆の日には、「平和を願って」という読み語りの催しも行われており、活動は多岐に渡っています。
 これからも、みなさんの目となった素晴らしい活動を続けていかれることを願っています。



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★ 4面(2)
郷土の歴史 続々発刊

 私たちの郷土・伊万里の先人たちの営みと地域の移り変わりを学ぶことのできる貴重な資料を図書館に寄贈していただきました。ふるさとへの知識を深めてみませんか。

 ☆『新天町誌』 新天町誌編纂委員会/編  平成19年8月発行
 ☆『ふたさとまるごと博物館』 
          二里町まちづくり促進協議会/発行 平成18年3月発行
 ☆『わが町の宝もの-伊万里地区の文化財・遺跡-』
    啓蒙舎塾実行委員会・伊万里公民館/発行  平成17年3月発行
 ☆『残しておきたい西八谷の歴史』 
                      西田岩男/著  平成16年2月発行
 ☆『波瀬史』 波瀬史編集委員会/編  平成16年8月発行



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★ 4面(3)
寄贈 ありがとうございます
                
(敬称略)

・岩田健治
・小宮幸一
・樋渡たみ子
・原伊都美
・松尾和壽
・田中静男
・力武幸四郎
・江口隆
・城同人会


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