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平成20年初夏号

・本の力
・平成19年度活動報告
 1年間の貸出は506,693点
 市民1人当たり8.68冊借りられました

・本を読んで図書券をもらおう!
・図書館記念日

★ 1面
本の力

平成20年度がスタートして、1ヶ月が過ぎた。新入生や新社会人となった人たちも、新しい生活に慣れ始めた頃ではないだろうか。
 朝の通勤のとき、真新しい、大きなランドセルを担いだ小学生を、見かけることがある。そのランドセルの中には、何が入っているのだろうか。大分重たそうである。
 私が小学校に入学したのは、昭和30年代の終わり頃で、日本は高度経済成長期に入り、社会も人も活き活きとしてみんなが希望を持って暮らしていた時期である。
 私の通った小学校は、伊万里市の最北部の山間に在り、文字通り『山の学校』だった。通学は徒歩で、毎日5キロほどの道のりを、時には走ったり、時には友達と道草しながら通ったものだ。  
 校庭で遊び疲れたり、雨の日などには、よく学校の図書室で時間を過ごした。会議室でもあったため、部屋の中央に長机と椅子があった。本は、入って正面の壁に、作り付けの本棚に並べてあった。初めて入った時、本の数の多さに驚いたことを憶えている。その当時、家にはほとんど本はなく、学校図書館をよく利用させてもらった。返却日より遅れて返すことが度々で、上級生の図書委員から注意を受けた。
 放課後、図書室で時間を過ごし、本を借りて帰るのだが、小学生の私にとって、長い通学路を帰るのが苦痛だった。そこで考えついたのが、本を読みながら帰ることだ。上り下りのある細い山道の帰宅が楽しいものになった。
 家では、母親が、就寝時に本の読み聞かせをしてくれた。仕事や家事を終えてからの読み聞かせである。本の数が少ないので、何回も同じ話を聞くことになるのだが、いつもワクワクしながら聞き、そして眠りについた。大人になって初めて、それがどんなに大変なことか分かった。
 私の本好きは、母親のお陰だと思っている。本の読み聞かせは、親の子どもへの愛情と子の親に対する信頼を育み、親と子の一体感を形づくったのではないかと感じている。
 市民図書館は、子どもの心豊な成長を目的として『ブックスタート事業』や『家読』の取組みなど様々な事業を展開している。科学技術の発達した現代、一人称または二人称広がりしかないテレビゲームやパソコン、携帯電話が蔓延している。私たちは、今、本が持つ力を再認識する必要があるのではないか。      
                         (伊万里市民図書館 係長  松下 裕慈)



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★ 2・3面
平成19年度活動報告
 1年間の貸出は506,693点 市民1人当たり8.68冊借りられました


☆伊万里市民図書館の望ましい基準値との比較
1.施設 目標値 平成18年度実績
  図書館数 1館 1館
  自動車図書館数 2台 2台
2.職員
 職員数(内司書数) 6人(6人) 5人(3人)
 嘱託職員数(内司書数) 8人(8人) 8人(8人)
 臨時職員数(内司書数) 3人(3人) 3人(3人)
3.資料
 資料購入費 30,000千万円 20,000千万円
 蔵書点数(注1) 350,000点 325,037点
 図書年間購入冊数(注2) 15,725冊 11,216冊
 雑誌年間購入冊数 250タイトル 198タイトル
 新聞年間購入種数 15紙 10紙
 視聴覚資料購入点数 550点 192点
 新規図書冊数比(注3) 11.3% 11.2%
4.提供
 登録者数 78% 77.5%
 貸出資料数 550,000点 506,693点
 貸出密度(注4) 11.7点 11.2点
 予約受付件数 9,000件 7,300件
 参考業務 (レファレンス)
 受付件数
15,100件 18,359件
 団体貸出冊数 60,000冊 99,602冊
(注1):蔵書点数には、雑誌、視聴覚資料、寄贈本を含む
(注2):雑誌を除く
(注3):年間購入冊数の開架冊数に閉める割合(1階開架冊数を10万冊とする)
(注4):登録者1人当たりの貸出点数



☆蔵書内訳
一般書 207,526冊
児童書 57,962冊
雑誌 18,508冊
視聴覚資料 9,313点
ぶっくん 27,414冊
黒川公民館 3,812冊
松浦公民館 502冊





☆集会文化活動
講演会 (8回)565人
講座 37回
上映会 382人
図書館☆(ほし)まつり (2日間)4,000人





☆市民1人あたり20,314円を還元

図書館の経費÷伊万里市の人口
122,163千円÷58,391人
=2,092円(市民一人あたり)

市民

貸出点数×図書の平均単価
506,693冊×2,582円
 =13億828万円
税金
市役所

図書館の1年間の経費
122,163千円

貸出サービス

図書館費


図書館

図書館の貸出資料の合計額÷伊万里市の人口-経費=市民1人あたりの還元額
13億828万円÷58,391人-2,092円=20,314円





☆児童サービス
0歳~3ヶ月(赤ちゃん) ・ブックスタート 12回 590人
3ヶ月~2歳(乳児) ・おはなし012 78回 1,954人
2歳~6歳(幼児) ・土曜おはなし会 40回 1,512人
・ぶっくんおはなし会 25ステーション 502回
6歳~12歳(小学生) ・学校、保育園来館 46回 2,102人
12歳~15歳(中学生) ・職場体験 7回 16人
15歳~18歳(高校生) ・インターンシップ 1回 3人





☆レファレンス 18,359件
 内訳
・利用案内 6,757件
・所在調査 10,381件
・事実調査 724件
・文献調査 497件





☆予約・リクエスト 7,300件
・リクエスト(所蔵なし) 601件
・予約(所蔵あり) 6,699件
 うちインターネット
   資料検索端末
   携帯電話からの予約 
4,788件


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★ 4面(1)
本を読んで図書券をもらおう!

 佐賀県内図書館では、公共図書館、大学図書館などをネットワーク化することで、県民が必要な資料や情報を「だれでも、いつでも、どこでも、なんでも」得られるサービスを目指しています。その一環として、平成20年度はより多くのみなさまに本に親しむ機会を持っていただくために、「スタンプキャンペーン」を実施します。応募の詳細は次のとおりです。みなさまぜひ、ご参加ください。                

 ☆内容:市民図書館にある応募用紙に、貸出に応じてスタンプを押印(一冊につき一個)。スタンプが30個になったら、応募用紙に必要事項を記入し市民図書館にお出しください。抽選で記念品をお贈りします。
☆実施機関:第1期  平成20年5月~平成20年9月末
      第2期  平成20年10月~平成21年3月末
☆記念品:図書カード  3千円   40本
      図書カード  1千円  200本
☆その他:応募の詳細は佐賀県のホームページでご確認いただけます。
       当選者の発表は記念品の発送をもってかえさせていただきます。
     ★主催:佐賀県教育庁社会教育課    ℡0952-25-7229★


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★ 4面(2)
図書館記念日

 4月30日は、図書館法の公布を記念し設けられた『図書館記念日』です。今年は、伊万里保育園の年長児さん、49名が、一日図書館員として来館してくれました。図書館館長から任命証と、一日図書館員のメダルをもらい緊張気味の園児でしたが、本を貸し出す仕事に興味津々。楽しそうにお友だちに絵本を貸し出していました。NBCラジオ佐賀の生中継もあり、多くの人でにぎわいました。
 園児は、「ドキドキしたけど楽しかった!」「また、やってみたい」と満足そうな様子でした。
 小さな図書館員さん、よくがんばったね!



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