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平成20年夏号

・源氏千年紀の贈り物
・第13回図書館☆まつり 平成20年7月5日・6日
・第9回市民俳句まつり入選作品
・ありがとうございました
・おしらせ
・寄贈ありがとうございます

★ 1面
源氏千年紀の贈り物

 先日「サイデンさんを語る会」の案内状が届いた。サイデンステッカーさんは、アメリカの日本文学研究者で『源氏物語』や谷崎潤一郎、川端康成の作品を英訳し、日本文学を広く海外に紹介したコロンビア大名誉教授。その訳文は格調の高さで定評があり、川端康成がノーベル賞を受賞した際には陰の功労者と言われた。
 平成19年8月26日に他界、まもなく一周忌である。今春、東京・文京区の寂円寺に眠っているサイデンさんの墓参をした。墓所の壁面に刻まれている日本人名に混じってカタカナの名前が目を引いた。サイデンさんは1年のうち半分をハワイで、残りの半分は上野の不忍池近く、旧岩崎邸に隣接するマンションで愛猫(花子)と一緒に暮らしていた。生前の願いで遺骨はハワイ・ホノルルのワイキキ沖に散骨されたそうだが、その一部はこうして日本の土になる。このほど『谷中 花と墓地』というエッセイ集が出版された。日本人が忘れかけている日本のよさを発見しこよなく愛した人であった。
 没後、蔵書や書簡はまず日本近代文学館に寄贈されたが、残りの蔵書や遺品の一部は伊万里市民図書館へも寄贈していただいた。サイデンさんは、その昔、日本へ初めて上陸したのが佐世保であり、その縁で伊万里にも大変好感をもっていたそうで、平成14年には市民図書館で「日本文壇との50年」という講演もしていただいた。「話は90分間」とお願いしたところ「私は60分しか話しませんよ。後は皆さんと会話をしましょうね~」といわれ面くらい慌てたが、会場との会話のやり取りはユーモアに溢れ有意義なひと時であった。
 今年は期せずして「源氏千年紀」である。サイデンさんが『源氏物語』の英訳に使っただろうタイプライターなどとともに、その蔵書も今秋には公開の予定である。
 また最近、米コロンビア大学に「E・G・サイデンステッカー日本文学研究奨励基金」が開設されたと聞く。これに対しコロンビア大学も基金と同額の寄付を予定しているそうだ。文化に対する懐の深さを感じる。いつの日か世界中の日本文学研究者が伊万里に来てサイデンさんの蔵書と巡り合う可能性を想像すると、夢も大きく膨らんでいく。

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★ 2面
第13回図書館☆まつり 平成20年7月5日・6日

~図書館☆まつりに参加された方の感想~

☆はじめて☆まつりに参加しました。古本市では、思いがけず欲しかった本を安く手に入れることができたので、お得でした。たこやきも、大変おいしかったです。(A・U)

★ふうせんで、おはなをつくってもらったよ。あっというまにできたから、びっくりしました。かわいかったです。(S・M)

☆今回、初めて実行委員長をさせていただきました。☆まつりの右も左もわからない私だったので、実行委員のみなさんが自主的に動いてくださいました。ボランティアの力が結集した☆まつりだと、自信を持っています。これぞ「市民力」です!本当にありがとうございました。また、☆まつりにご協力・ご援助いただきました団体・関係機関、そして私達とともに力を出しあってくださった市民図書館に深くお礼を申し上げます。
 来年も市民力を集結させましょう!
                 図書館☆まつり実行委員長   鈴山幸子


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★ 3面
第9回市民俳句まつり入選作品

★図書館フレンズ賞(選者第一席)
   
   ランドセルさくらのなかでかくれんぼ
                   池田彩奈  二里小三年
   あおぞらにすいこまれそうつばめのこ
                   岩崎 央  東山代小五年
   トンボ捕り幼き日々がありありと
                   松尾 賢汰  山代中二年
   野のなずな幼きあの日摘んだ花
                   志水真祐子  伊万里高二年 
   さくらさくわがやにひまごおとづれる
                   市川スミ  長生園

★選者賞(選者第二席)

   はるのそら青くてきれいひろがって
                   浦川れつ  二里小二年
   ほらがいのあなのなかからなみのおと
                   井本靖也  南波多小五年
   雨の粒はじけてとんでる新茶つみ
                   藤井 優圭  山代中二年
   一球の勝負にかける夏きたり
                   前島理奈  伊万里高二年
   果樹園に演歌も流れ袋掛け
                   鹿  保  大川内町

★特別賞(図書館館長賞)
   
   あおばずくみんなをまもってみはってる
                   小杉みずほ  波多津小三年
   こいのぼり空をぐんぐんとんでいる
                   木須彩乃  大坪小四年
   キラキラと夏の海まるで空のよう
                   羽柴 音  青嶺中二年
   くもり空あけたその先夏の色 
                   鷹取矩美  伊万里高二年
   若葉風老に力のみなぎれる
                   下平サヨミ  大川内町

★特別賞(国際ソロプチミスト伊万里賞)
   野ばら摘み弁当箱にそっといれ
                   口石瑠莉子  大坪小三年
   てをのばしほたるのひかりつつみこむ
                   岩本有希  山代東小六年
   袋詰め部屋いっぱいに茶の香り
                   福田恵莉  滝野中二年
   白い息想いを掛けて走る道
                   島田佑允  伊万里高二年
   闇に消え闇より生まれし蛍かな
                   吉永千鶴子  二里町


■選評   選者・田中南嶽(ホトトギス会)
ランドセルさくらのなかでかくれんぼ
 桜の花咲く園の中。木々に見え隠れするランドセルの赤や黒の色までもが想像される。

あおぞらにすいこまれそうつばめのこ
 「燕の子」を詠んだ素直な一句。見ていると大空に吸い込まれ消えていくように高く高く飛ぶ。

トンボ捕り幼き日々がありありと
 幼い頃の作者は、どこかでトンボ捕りを楽しみ、その思い出が蘇ってきたのであろう。場所や空気の香りまでもが感じられる。

野のなずな幼きあの日摘んだ花
 故里の自然を懐かしむ。まだ若い作者は、多感な感受性をもつ時期。大いに思い出を作って欲しい。

さくらさくわがやにひまごおとづれる
 待ちに待った曾孫、桜の頃には誕生と聞かされて待たれていたのであろう。事実を素直に言葉にされた一句。


☆投句総数 二千八十七句
・小学校 七百九十句
・中学校  千百一句
・高校   百二十句
・一般   七十六句
★学校賞
  大坪小学校
  山代中学校
  伊万里高校


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★ 4面(1)
ありがとうございました

 市民図書館には、資料の充実にと寄付が相次いでいます。梶山英彦様、上滝賢二様、有工会伊万里支部様、伊万里有田地区歯科医師会様をはじめ、多くの方の善意に深く感謝いたします。本当にありがとうございました。
 また、図書館フレンスいまり、古伊万里ライオンズ、伊万里市ボランティア連絡協議会、黒木建設(株)のみなさまには、きれいな図書館で、☆まつりを成功させようと、暑い中、清掃作業や除草作業に多数ご協力いただきました。ありがとうございました。


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★ 4面(2)
上映会のおしらせ
  
☆一般上映会(入場無料)
 上映作品:『少林サッカー』
 日時:①9月12日(金) 18:00~19:50
     ②9月28日(日)  14:30~16:20
 会場:図書館ホール

★夏休み子ども上映会(入場無料)
 上映作品:『ハリーポッターと秘密の部屋』
 日時:8月24日(日)  14:30~17:10

☆8月の第4木曜日は開館します。
 毎月第4木曜日は館内整理のため休館していますが、8月の第4木曜日(28日)は夏休み期間中のため、今年も開館することになりました。みなさまのご利用をおまちしています

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★ 4面(3)
寄贈 ありがとうございます
              (敬称略)
・ 山口幸子
・ 鶴田雅典
・ 原田良雄
・ 金子康治
・ 大屋芳子
・ 坂本諭
・ 桑原哲夫
・ 小嶋和也
・ 松尾孝子
・ 稲田幸生
・ 岩橋大二郎
・ 橋口喜美恵
※なお、ブックスタートへ多くの方から寄附をいただいております。詳しくは広報いまりをご覧ください。


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