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平成21年初夏号

・市民図書館は伊万里のお宝
・平成20年度活動報告
 1年間の貸出は527,229点
 市民1人当たり9.04冊借りられました

・我が家の家読
・寄贈ありがとうございます

★ 1面
市民図書館は伊万里のお宝

 私がよく見るテレビ番組に「なんでも鑑定団」というのがある。
 番組の盛り立て役として、島田紳助と石坂浩二のコンビや鑑定人とのトークが絶妙だが、中でも伊万里焼の縁の深い中島誠之助が、焼物の名品を評して、「いい仕事してますね!」はちょっとした名せりふとなった。
 さて、そこで市民図書館だが、もし図書館鑑定団なるものがあって、市民図書館を値踏みしたなら、中島誠之助みたいな人がいて、「いい仕事してますね!」と多分言ってくれると思う。(多分は控え目で、きっと言うと思う)
 その証拠に、これまでに、数々の賞(図書館協会建築賞、公共建築優秀賞など)を受けているほか、すでに開館から十数年になろうというのに、全国からの視察者は後を絶たない。
 日本各地からの視察者の関心は、何も魅力的な建物が引き寄せるだけでなく、それに到った市民活動の素晴らしさが根底にある。
 「伊万里に図書館を作ろう!」という熱い想いを、行政と市民が共有し、成し遂げた物語が脈々と受け継がれているから、今があるのだと思う。
 私には、小学4年の息子がいる。先日、野球ボールを持ってきて、「お父さん、ナックルのにぎりかたしっとる?」と聞いてきた。私が「知らん」と答えると、息子が「こがんにぎっとばい!」と自慢げに話した。「だれに習った」と聞くと、「本でよんだ」と言った。
 なるほど、本を余り読まない私にとって、本を読んで握り方を覚えるという発想は私にはなかった。他にも、息子は星座や恐竜の本を読み、私にいろいろと教えてくれる。
 私は今、小学4年の息子から本の読み聞かせを受けている。
 伊万里市では現在、「家読(うちどく)」に力を入れている。読書を通して希薄になった家族のコミュニケーションを図ろうというもので、この秋には全国からこうした活動に取組んでいる首長を招き「家読サミット」を開催する。
 また、本年度は文部科学省の委託事業を受けて、「子ども読書の街」づくり推進事業に取組む。
 市民の皆さんから「今も、いい仕事が続いてますね!」と評されることが、市民図書館が「伊万里のお宝」になっていくことだと思う。


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★ 2・3面
平成20年度活動報告
 1年間の貸出は527,229点 市民1人当たり9.04冊借りられました


☆伊万里市民図書館の望ましい基準値との比較
1.施設 目標値 平成20年度実績
  図書館数 1館 1館
  自動車図書館数 2台 2台
2.職員
 職員数(内司書数) 6人(6人) 5人(3人)
 嘱託職員数(内司書数) 8人(8人) 8人(8人)
 臨時職員数(内司書数) 3人(3人) 3人(3人)
3.資料
 資料購入費 30,000千万円 20,300千万円
 蔵書点数(注1) 350,000点 336,851点
 図書年間購入冊数(注2) 15,725冊 10,211冊
 雑誌年間購入冊数 250タイトル 189タイトル
 新聞年間購入種数 15紙 9紙
 視聴覚資料購入点数 550点 137点
 新規図書冊数比(注3) 11.3% 12.5%
4.提供
 登録者数 78% 79.9%
 貸出資料数 550,000点 527,229点
 貸出密度(注4) 11.7点 11.3点
 予約受付件数 9,000件 8,822件
 参考業務 (レファレンス)
 受付件数
15,100件 27,973件
 団体貸出冊数 60,000冊 101,542冊
(注1):蔵書点数には、雑誌、視聴覚資料、寄贈本を含む
(注2):雑誌を除く
(注3):年間購入冊数の開架冊数に閉める割合(1階開架冊数を10万冊とする)
(注4):登録者1人当たりの貸出点数

☆「図書館の望ましい基準」とは、伊万里市民図書館協議会において答申された伊万里市民図書館のサービスの目標です。



☆蔵書内訳
一般書 222,630冊
児童書 53,351冊
雑誌 19,502冊
視聴覚資料 9,494点
ぶっくん 27,746冊
黒川公民館 3,618冊
松浦公民館 510冊





☆集会文化活動
講演会 (11回)1,420人
講座 95回
上映会 275人
図書館☆(ほし)まつり (2日間)4,000人





☆市民1人あたり20,946円を還元

図書館の経費÷伊万里市の人口
122,400千円÷58,316人
=2,099円(市民一人あたり)

市民

貸出点数×図書の平均単価
527,229冊×2,549円
 =13億4390万円
税金
市役所

図書館の1年間の経費
122,400千円

貸出サービス

図書館費


図書館

図書館の貸出資料の合計額÷伊万里市の人口-経費=市民1人あたりの還元額
13億4390万円÷58,316人-2,099円=20,946円





☆児童サービス
0歳~3ヶ月(赤ちゃん) ・ブックスタート 12回 524人
3ヶ月~2歳(乳児) ・おはなし012 78回 1,746人
2歳~6歳(幼児) ・土曜おはなし会 46回 1,434人
・ぶっくんおはなし会 25ステーション 509回
6歳~12歳(小学生) ・学校、保育園来館 70回 2,911人
12歳~15歳(中学生) ・職場体験 5回 10人
15歳~18歳(高校生) ・インターンシップ 5回 10人





☆レファレンス 27,973件
 内訳
・利用案内 11,421件
・所在調査 13,8361件
・事実調査 1,825件
・文献調査 891件





☆予約・リクエスト 8,822件
・リクエスト(所蔵なし) 768件
・予約(所蔵あり) 8,054件
 うちインターネット
   資料検索端末
   携帯電話からの予約 
4,290件


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★ 4面(1)
我が家の家読

 我が家の家読は、寝る前の絵本の読み聞かせです。一番上の子が保育園に入った頃から続けていますので、もう6年目になります。
 子どもが保育園から持ち帰ってきた一冊の絵本がきっかけでした。何気なく読んであげると、嬉しそうに絵本に見入る子どもの姿があったのです。それまで、子ども達に対してゆっくり時間をとっていなかった事に気づきました。その日から「寝る前に一冊づつ本を読んであげよう」と妻と決めました。時間にして5分から10分くらいですが、父母が子どもひとりひとりに読み聞かせ、その時の二人だけの時間を大切にするようにしています。
 うちには三人の子どもがいます。今ではみんな小学生になりましたが、当時は三人とも保育園に通っていましたので、毎月三冊の絵本を持ち帰ってきていました。その他にも図書館やぶっくんで借りたりして、毎日読む本に困ることはありませんでした。それに子ども達にもそれぞれお気に入りの本があって一週間同じ本を読んだこともあります。どれも一冊一冊思い出の本となり、いまでもベッドの横の本棚にきちんと並んでいます。
 最近は、自分で読むことも増えてきましたし、読んでくれることもあります。読む本も年齢と共に変わってきました。これから中学生になり、高校生になったとき、どんな本に出会うのだろうと今から楽しみにしています。
 子ども達が成長した時、本の内容は覚えていなくとも私達の声はずっと心の中に残ってくれていると思いますし、それが家読のすばらしさだと思います。 
                                    (黒川町 中島耕一さん)


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★ 4面(2)
寄贈 ありがとうございます (敬称略)

中村章
鶴田忠則
野村芳子
今泉照之
西仁美
小柳アケミ
樋渡たみ子
山口隆史
徳永三郎
河島綾乃
井上奈美
簾照男
小嶋一郎
佐賀・毎日はがき随筆同好会


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