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平成23年秋号

・図書館の伝道師・菅原峻先生の思い出 前山ノブ
・子ども図書館員講座終了
・職場体験・インターシップ報告
・10月10日(月)から10月19日(水)まで特別整理のため休館いたします。
・アニマシオンってなあに?
・10/27(木)と11/3(火・祝)は開館します。
・寄贈ありがとうございます
★ 1面
図書館の伝道師・菅原峻先生の思い出  前山ノブ

 1996年6月、あの日のことを今も夢のように思い出します。それは「白夜の国の図書館の旅」の記憶です。主催者である菅原峻先生を団長として、北欧・デンマーク、アイスランドの図書館を視察する16日間一向27名の旅に、伊万里から犬塚前館長と古瀬館長と3人で参加したことです。あのころ、白夜の国は、「高齢社会」、「生涯学習」、「豊かな老後」そして「一歩すすんだ図書館」で知られ、大きな喜びと一抹の不安を胸に、初めての大冒険に挑戦しました。
 そしてうわさに聞いていた建物の素晴らしさはもちろん、図書館の歴史、支援体制、ネットワーク等など、図書館が市民の暮らしに息づいている様子をこの眼で確かめることができました。私も旅から帰ってきて、一市民として、まず自分が最大限、図書館を利用すること。そして一人でも多くの方が、足を運べるよう、特に若い人のために「図書館を支え、心を寄せる市民の一人」になりたいと強く思いました。そのためには、図書館で「勉強し、物事を知り、考え、判断し、行動できる市民」にならなければなりません。
 菅原先生のお便りには、「・あなたを必要とする何かがある・あなたを必要とする誰かがいる・あなたを必要とする図書館がある」と書かれていました。
 この1年前の平成7年7月、新しい図書館が開館したのですが、先生と出会った頃、「駅のベンチに背を丸め、人の行き来を静かに眺めている老女…」の話が今でも耳に残っています。そして出来たのが誰にでも居場所のある図書館でした。退職後は、目立たず、静かに余生を楽しもうと思っていました。父も『暖かや子守して世に逆らわず』と詠んでいましたが、私も、好きな布遊びの仲間と「てんとう虫の家」をつくり、十年ほど愉しんでいました。その頃、新図書館の誕生を知り、オープンに間に合わせるため、1年がかりで2枚のタペストリーを作り上げ、子ども開架室の壁面に無事飾ることが出来ました。
 今年の6月に亡くなられた先生のご生涯は、まるで図書館の伝道師のようで、常に私たち市民の味方であり、折々に励ましの手紙もいただきました。昨年は、「32年続いた図書館計画施設研究所を閉じ、資料の大部分は日本図書館協会に引き取ってもらって、房総の隠居で短歌をつくり、全国の友の会の機関紙である『図書館村』を続けよう。32年の思い出には、伊万里がピカピカと記憶にあり、そして唯一でもある。今一度伊万里の図書館に立ちたいですね」とありました。
 今年5月、フレンズいまりの総会でご講演の予定でしたが、その前のお便りに「再会は楽しいでしょうが、この国の図書館の劣化はどうでしょう。もう、何をいっても遠吠えです」と。また、最後のお便りに「伊万里の図書館の歴史を伝えていくのは、フレンズの大切な仕事です。9条の会の集まりなど、これも私の願う『市民の図書館』の姿です。来年は、ぜひ、伊万里にと思っています。」とあり、今では叶わぬ願いとなりました。そして伊万里のことをこれほどまでに思っていただきましたことを、決して忘れてはならないと思っています。〈合掌〉



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★ 2面
子ども図書館員講座終了

 夏休み期間中の8月2日(火)・3日(水)と9日(火)・10日(水)の2回に分けて、「子ども図書館員講座」を行ないました。
 これは、子どもたちに図書館のことを少しでも知ってほしい、そして、今よりももっと本に興味を持ってほしいとの思いから実施したものです。
 小学校3年生以上を対象に募集を行なったところ、市内各地から19名の参加がありました。

【講座①】●図書館のこと、本のことをもっと知ろう!
 図書館館長からの講義。日本だけでなく、外国の図書館のことや本の分類などについて話を聞きました。少し難しい部分もありましたが、みんな真剣に聞いていました。

【講座②】●おすすめの本のおびを作ろう!
 自分で選んだ本のおびを作りました。できあがった作品はどれも個性的。世界に一つだけの素敵なおびが完成しました。

【講座③】●コンピュータで図書館のことを調べてみよう!
 パソコンを使ってインターネットの体験です。基本的な操作を習ったあとは、市民図書館のホームページで本の検索を実践しました。

【講座④】●図書館員の仕事を体験してみよう!
 窓口業務や書架整理など、図書館員の仕事の体験です。利用者との応対に緊張気味の子ども達。「もっとやりたかった!」という声も聞かれました。

【講座⑤-1】●布の作品を作ってみよう!
 「てんとう虫の家」さんの指導で布の作品を作りました。この講座の受講者は6名。
中には針を持つのが初めてという子もいましたが、一針、一針、丁寧に頑張りました。

【講座⑤-2】●おはなし会をやってみよう
 「おはなしキャラバン」さんの指導で、おはなしの実演です。始めは恥ずかしがっていた子どもたちですが、たくさん練習をして、大勢の人の前で無事に読むことができました。

【講座⑥】●図書館ミステリーツアー
 冬休み期間中に、近隣の図書館を見学に行く予定です。楽しみですね!

子ども図書館員19名誕生!!
 すべての講座(講座⑤は選択性)を受講して、19名の小学生が「子ども図書館員」に認定されました。
 講座終了後、館長から「終了証」を受け取る子ども達の表情はとても晴れやかでした。


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★ 3面
職場体験・インターシップ報告

 今年の夏も市民図書館では、中学生の職場体験や高校生のインターシップ、また、大学生の図書館自習など27名を受け入れました。
その感想を一部紹介します。

・本の重要性や情報のことについて、たくさんのことを学ぶことができました。(Y・H)

・仕事の大変さはもちろんですが、やりがい、達成感を感じることができて、本当によかったです。また、本を読むことの楽しさ、大切さも同時に学べました。(F・S)

・仕事の辛さを実感しました。
でも、貴重な体験ができ、とっても楽しかったです。(H・T)

・一番緊張したお仕事は、^本の読み語りです。2週間前の打ち合わせで、本と紙芝居を選んでから、家で、そして、のぼりがまのお部屋でも練習したけど、失敗しないか不安でした。そして本番を迎えて…小さい子ったちのおかげで少し緊張がほぐれ、何とか失敗せずに読めました。これができたことによって、自分はこんなことができるという自信にもなりました。(K・T)


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★ 4面(1)
10月10日(月)から10月19日(水)まで特別整理のため休館いたします

 蔵書点検(資料の状況把握作業)や書架の整理などを10月10日(月)~10月19日(水)に行います。これは行方不明の資料を捜索したり、より利用しやすい配架を構成するための作業です。
 そのために資料の貸出・予約や貸出期間の延長、また資料に関するお問い合わせには対応できない場合がございますので、あらかじめご了承ください。

 図書や雑誌の返却は「本のポスト」をご利用ください。駐車場側と子ども玄関横の2ヶ所に設置されています。なお、CDやビデオ・DVDなどの視聴覚資料は破損するおそれがありますので、特別整理休館後に直接窓口へお持ちください。

 自動車図書館「ぶっくん」は通常どおり巡回します。


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★ 4面(2)
アニマシオンってなあに?

 「読書へのアニマシオン」とは、読書教育の手法で、子どもの読む力を引き出すために75の手法があります。
 これまでに学校現場で数多く実践されてきた、鳥取県の倉光信一郎先生をお招きして、講演会を行ないます。面白いアニマシオンの手法をぜひお聞きください。

日時:平成23年10月9日(日) 午前10時~12時30分
場所:市民図書館ホール


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★ 4面(3)
10/27(木)と11/3(火・祝)は開館します。

 10月は上記のように蔵書点検を行ないますので、第4木曜日の館内整理日である
10月27日を特別に開館します。
 また、11月3日は「文化の日特別会館日」となります。
図書館フレンズ主催の古本市などが予定されています。
 みなさんおそろいでご来館ください。


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★ 4面(4)
寄贈 ありがとうございます
              (敬称略)
・松永 真二
・藤原 純子
・井上 公子
・田中 静男
・池田 多鶴子


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