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としょかん通信 平成25年秋号



題字は  山口 真未 さん   (滝野小 6年)




・図書館で考える「戦争と平和」
・夏休み特集 子ども図書館員講座
・リサイクルこうさく教室
・10月1日(火)から10月8日(火)まで蔵書点検および特別整理により休館いたします
・図書館に妖精あらわる!
毎月の利用状況(6月・7月分)
★ 1面
図書館で考える「戦争と平和」

 「♪青い空は、青いままで子どもらに伝えたい…」7月に入って、小学2年生の孫は、毎日この歌を口ずさむようになった。そして8月、学校の平和集会で聞いた話をしてくれた。「お母さんが子どもを探しに行ってね、骨といっしょに真っ黒になった弁当箱を見つけたの。弁当も食べないで死んでしまったのねとお母さんが言うところで、私も悲しくなって鼻がツーンときたよ。」このやりとりが孫と一緒に朗読会に行こうと思った経緯である。
 11回目を数える「草ひばり」の朗読会『平和を願って』。どの作品も素晴らしかったし、読み手全員から平和を願う気持ちが伝わってきた。ことに今年初めて聞いた國武ミドリさんの紙芝居は、伊万里で実際に起こった幼い頃の戦争体験の話で迫力せまるものがあった。孫にとっては少し難しい内容の話もあり、どれだけ理解できたか分からないが、身じろぎもせず聞いていた。感想など特別聞かなかったが、きっと何かを感じていたのだろう。それ以降、「おばあちゃん、小さい頃の話をして」とせがむようになった。
 戦後68年、先の戦争を体験した人は段々少なくなっていくが、戦後を生きた者も共に子や孫に語り伝えていくことが、平和を守るために私たちにできる小さな行動のように思える。戦争という悲惨な体験や話は心が痛くなる。しかし、それは現実に起きたことであり、大人が子どもたちにきちんと伝え、向き合うことが大切ではないだろうか。      犬塚まゆみ(立花町)

 
 先ごろ島根県松江市で、漫画『はだしのゲン』が学校図書室の書架から手の届かない場所へ移されて問題になりました。低学年の児童には刺激が強すぎるという判断からでしょうか。しかしこの漫画は戦争の残酷さや平和の尊さをテーマとするもので、戦争を知らない世代に知らせるのが目的です。麻生副総理がいうように、今の時代はもっと過激な漫画が氾濫しています。さらにゲームやテレビで、ゆっくり本を楽しむ時間もありません。子どもたちは、様々な経験や体験を通して、「知ること」により成長していきます。それを制限するのは慎重でなければなりません。公共図書館では、すべての検閲に反対する立場で『図書館の自由に関する宣言』があります。
 そして図書館は、本の「収集」と「提供」に責任があります。私たちは何を基準に本を選んでいるのか、一言で表現すれば「良い本」=「役に立つ本」といわれています。市民図書館では、1年間に児童書が20万冊以上借りられています。子どもたちがこれからもたくさんの本に親しみ、人生を明るく豊かなものにしてほしいと願っています。


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★ 2面・3面(1)
●夏休み特集● 子ども図書館員講座

 夏休み期間中の7月30日(火)・7月31日(水)と8月6日(火)・7日(水)の2回に分けて、「子ども図書館員講座」を開催しました。今年は市内各地から小学生16名が参加して、図書館について学んでもらいました。子ども達が受講した講座の一部を紹介いたします。

【講座①】 ●地域のことを知ろう!(伊万里まちなか探検)

 今年初めての講座で、ボランティアガイドの方に説明してもらいながら、伊万里の史跡や名所を歩いて見学しました。
 


【講座③】 ●まちなか探検の壁新聞を作ろう!

 図書館に戻った後、まちなか探検で学んだことを基にして、壁新聞を作成しました。



【講座④】 ●図書館員の仕事を体験してみよう!

 窓口業務や書架整理など、図書館員の仕事を体験しました。難しいレファレンス(参考業務)にも挑戦し、本を探して回りました。



【講座⑤-1】 ●布の作品を作ってみよう!

 ボランティアグループ「てんとう虫の家」のみなさんによる指導で布の作品を作りました。真剣な眼差しでひと針ひと針丁寧に仕上げました。



【講座⑤-2】 ●おはなしかいをやってみよう!

 ボランティアグループ「おはなしキャラバン」のみなさんによる指導で読み語りの練習と実演を行いました。始めは慣れない手つきで絵本をめくっていましたが、しっかり読むことができました。


【講座⑥】 終了後●修了証授与

 講座を全て受講した子ども達に図書館長から修了証が渡されました。みんな充実した表情で受け取りました。



今年も子ども図書館員が16名誕生!


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★ 3面(2)
リサイクルこうさく教室 平成25年7月26日(金)

 ペットボトルや段ボールを使って作る工作教室を開催しました。小学1年生から4年生まで30名が参加しましたが、はさみやのりを使うだけでも一苦労。保護者や図書館職員の手助けもあって、最後には見事な作品を仕上げることができました。


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★ 4面(1)
10月1日(火)から10月8日(火)まで
蔵書点検および特別整理により休館いたします

 図書館では約37万5千点の資料を所蔵していますが、資料の状況を把握するために毎年蔵書の点検作業を行っています。今年も蔵書点検と書架整理などを標記の期間に行います。
 なお、この期間は資料の貸出・予約や資料に関するお問い合わせには対応できない場合がございますので、どうぞご了承ください。
◆図書や雑誌の返却は駐車場側と子ども玄関横の2ヶ所に設置している「本のポスト」をご利用ください。なお、CDやDVDなどの視聴覚資料は破損するおそれがありますので、特別整理休館後に直接窓口へお持ちください。
◆自動車図書館「ぶっくん」は期間中も巡回いたします。

みなさんには大変ご迷惑をおかけいたします。ご理解とご協力をお願いいたします。


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★ 4面(2)
図書館に妖精あらわる!

 ただ今、雑誌コーナーの前に妖精が描かれた5枚の絵が飾られています。この絵は市民の方から寄贈していただいたものです。以前、図書館の相談デスクに「妖精の絵を探してほしい」という依頼があり、本を探し出してお貸ししました。
 その方は妖精の絵を描くためにモデルとなる妖精を探していたのです。後日、完成した絵を図書館へ寄贈されました。絵ごとに異なる姿をした妖精が描かれています。幻想的な世界をどうぞご覧ください。


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★ 4面(3)
毎月の利用状況(6月・7月分)

伊万里市民図書館
利用点数(月別)
平成25 年6 月
(開館:25 日)
平成25 年7 月
(開館:25 日)
市民図書館(公民館含む) 32,117 点 32,678 点
自動車図書館(ぶっくん) 14,805 点 13,900 点
全館合計 46,922 点 46,578 点


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