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平成27年 冬号 (第188号)

・郷土の偉人・森永太一郎展示コーナー誕生!
・太一郎関連のイベントでにぎわいました
・後世に伝えたい 「太一郎と伊万里」
・伊万里の図書館は全国みんなの星
・市民図書館へようこそ
・「才津原哲弘さん講演会」
・図書館員おすすめの本
・利用状況(8月・9月分)
★ 1面
郷土の偉人・森永太一郎展示コーナー誕生!

 市民図書館開館20周年の今年は、森永太一郎の生誕150年に当たっており、これを記念し、11月21日、図書館の伊万里学コーナーに「森永太一郎展示コーナー」が生まれました。これは郷土の偉人の偉業を広く市民に学んでもらうため、森永太一郎翁顕彰会からの寄附を受け、森永製菓株式会社からポスターなどの貴重な資料を提供いただいて実現したものです。
 式典では、主催者である塚部市長が「郷土の偉人を誇りに思うコーナーができたので、市民の皆さんにもっと知らせたい」とあいさつをして、顕彰会の前田英宣会長に感謝状が、森永製菓から古瀬館長へ寄附目録がそれぞれ贈られました。テープカットは写真左から森永製菓の土屋淳二九州統括支店長、国近文子広報グループマネージャー、前田会長、塚部市長、幼稚園児の副島愛玖梨(あぐり)ちゃんと盛泰子議長の手で行われ、応援団として「いまりんモーモくん」とチョコボールの「キョロちゃん」が特別参加しました。新設のコーナーには、太一郎が書いた『家畜奨励論』等40点の関連図書を始め、キャラメル箱のパッケージやポスター、森永第8工場の写真や紙芝居などが見られるデジタルフォトフレームがあります。
 これらと同時に昨年、歴史民俗資料館で開催された「伊万里で生まれた製菓王」の資料の一部が企画展示室に展示されており、資料館の荒谷義樹副館長のギャラリートークがありました。主な展示品には座右の銘である「終始一貫」の書や手紙、エンゼルマークの酒杯など、調査委員会が収集した貴重な資料を12月20日まで閲覧することができます。
 午後の部は、調査委員会の松尾清会長による講演会が「伊万里と森永太一郎」の演題で開催されました。また、おはなしの部屋では、入りきれないほどの子どもたちを集めて、「森永太一郎ものがたり」の紙芝居の実演があり、終了後キョロちゃんとモーモくんの2大スターが出迎えました。また、図書館の西玄関では、伊万里西松浦郡菓子組合のお菓子の販売もありました。



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★ 2面
太一郎関連のイベントでにぎわいました

■太一郎展示コーナーを前に記念撮影


■展示コーナーのお祝いにかけつけたキョロちゃんといまりんモーモくん


■膨大な調査をもとに講演をする松尾会長


■展示室では貴重な資料を前にギャラリートークが行われました





後世に伝えたい「太一郎と伊万里」

 森永太一郎翁顕彰会の前田英宣会長より、図書館内に森永太一郎展示コーナーがオープンしたことを記念して寄稿いただきました。

 “製菓王”と称された森永太一郎は1865年(慶応元年)、ここ伊万里で生まれます。24歳で単身渡米し、人種差別など数々の困難にもめげず、当時の日本にはまだなかった菓子製法を習得します。そして1899年(明治32年)、東京赤坂溜池に森永西洋菓子製造所(現在の森永製菓)を設立しました。わずか2坪のスタートです。
 本コーナーでは、日本での西洋菓子普及の礎を築いた太一郎の足跡を学べるよう、書籍や資料を数多く取り揃えています。また、今回森永製菓よりご寄贈いただいた歴史的に価値のある広告ポスターや製品パッケージも展示していますので、是非ご覧ください。
 もう1つご紹介したいのが、展示コーナー開設に合わせて刊行した 『森永太一郎調査報告書』です。実は、太一郎の事業発展の陰にはそれに関わった伊万里の人たちの大きな支えがありました。太一郎とそうした方々との交流の中で残されたゆかりの品々を調査し、1冊の本にまとめました。これを読んでいただくと、太一郎を中心とした当時の人たちが郷土伊万里の振興のために傾けた“エネルギー”を感じていただけるのでは思います。掲載された品々の一部は年末まで企画展示室で展示されていますので、併せてご覧ください。
 この森永太一郎コーナーが、市民の郷土愛や将来の夢を育む場として活用されますことを切に期待しています。

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★ 3面
伊万里の図書館は全国みんなの星

 10月4日(日)、静岡図書館友の会運営委員、日本児童文学者の草谷桂子さんをお迎えして「市民と目指す図書館の明日」と題し、図書館伊万里塾第2回を開催いたしました。
 講演会は二部構成で、講演会後の第2部では図書館フレンズいまりの代表2名との対談です。家庭文庫を35年続け、図書館への熱い思いを市民運動の形にして活躍して来られた草谷さんのお話は、同じく20周年を迎えた図書館フレンズいまりの皆さんへ、今後の活動を行うにあたってたくさんのヒントとなったようです。
 草谷さんは「自治体の文化レベルのバロメーターが図書館であるということ、図書館は中立で公正に歴史を保存し、未来に残し伝えるところです。だから図書館に関わってきた。」と言われます。静岡県立図書館への働きかけや、静岡市の図書館をよくする会での中心的な活動からは、20年を迎えた私たちが、改めて初心にかえり、新たに市民の皆さんと共に歩むべき道をたくさん教えていただきました。今後の図書館運営に大いに参考にさせていただきます。
 「伊万里の図書館は全国みんなの星です」という草谷さんのお言葉を心にしっかりと受け止め、これからも市民のみなさんに親しまれるよう、職員と図書館フレンズいまりとが一緒に手を取り合って進めてまいりたいと考えております。



市民図書館へようこそ

 10月28日から11月1日まで沖縄市立図書館渡真利美香子さんと沖縄市生涯学習課玉城涼子さんが研修に来られました。研修終了後の感想を紹介します。

 伊万里市民図書館で10月28日~11月1日の5日間、研修でお世話になりました。私達の沖縄市は、沖縄県の中南部の中心にあり、昨年30周年を迎えた市立図書館は別の既存施設を改修し、そこへ来年度移転する予定です。今回の研修は、新図書館への運営の参考に伊万里のサービスを体験でき、貴重な経験となりました。
 伊万里市民図書館では、館内全体から温かい居心地のよい雰囲気が感じられたことが印象に残っています。また、司書の方々の豊富な企画展示力に驚いたとともに、資料と利用者をつなぐ大切さと手法を考えるきっかけとなり、新図書館への夢やイメージを膨らませることができました。
 素敵な仕掛けのある「のぼりがまのおへや」でのおはなし会や移動図書館ぶっくんでの巡回では「おはなしキャラバン」、対面朗読室では「対面朗読草ひばり」、布絵本の製作をされている「てんとう虫の家」など多くのボランティアの方々との出会いもありました。
 古本市の準備を通して、「図書館フレンズいまり」の方々からは、図書館に対する情熱のこもったお話や「図書館めばえの日」のことを聞くと図書館と市民の絆に感動しました。
 伊万里市民図書館職員の皆様 本当にありがとうございました。
 これから私たちも伊万里のような図書館をめざして…。


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★ 4面(1)
伊万里市民図書館 開館20周年記念 
図書館伊万里塾連続講座 第4回  才津原(さいつはら) 哲弘(てつひろ)さん講演会

(東近江市能登川図書館元館長、平戸市新図書館策定委員長)

■演題:そうだ 図書館へ行こう わたしの・みんなの・地域の図書館へ
■日時:平成28年1月23日(土) 午後1時30分~
■場所:伊万里市民図書館 ホール  
■入場無料


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★ 4面(2)
図書館員おすすめの本

『母がおカネをかくします。』   吉川 弘/著  小学館

 日本が高齢化社会と呼ばれ、介護に関する本がたくさん出版されてきましたが、それでも介護の悩みが尽きることはありません。今現在悩んでいる方、これからのために知っておきたい方に本作を紹介します。
 本作にはインターネットの掲示板に相談された、介護で悩み苦しんでいる人達のリアルな声と経験者による生きたアドバイスが掲載されています。
 「認知症の義父の運転」、「独身の身での介護の苦しみ」、「介護を受ける相手からの厳しい言葉」等決まった答えのない介護の問題。その解決へのヒントを本作は与えてくれます。
(N・Y)

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★ 4面(3)
利用状況(平成27年8月・9月)
伊万里市民図書館利用点数
(月別)
8月
(開館:26日)
9月
(開館:23日)
市民図書館(公民館含む) 29,894点 27,949点
自動車図書館(ぶっくん) 3,995点 11,532点
全館合計 33,889点 39,481点

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