> トップページ > 伊万里市民図書館について > 広報 としょかん通信 > 平成28年秋号




平成28年 秋号 (第193号)

・市民図書館名誉館長に元総務大臣の片山善博さん就任
・子ども図書館員講座
・夏休みの図書館イベント報告
  ・7月27日(水)布であそぼう
  ・7月29日(金)ねんどであそぼう
  ・『平和を願って』14回目の朗読会
・蔵書点検および特別整理休館のお知らせ
・第1回伊万里市民図書館・学校図書館を使った調べる学習コンクール締切り迫る!
・図書館員おすすめの本
・利用状況(6月・7月分)
★ 1面
市民図書館名誉館長に
    元総務大臣片山善博さん就任


 新聞やテレビでの報道にもありましたように、伊万里市は、慶応義塾大学法学部教授の片山善博さんに伊万里市民図書館名誉館長を委嘱しました。

 片山さんは、平成17年に図書館フレンズいまり主催の10周年記念特別講演でも、市民に向けて「知の地域づくりと図書館の役割」という演題で講演されたことがあります。地方自治研究の権威であるとともに、図書館についても大変造詣が深い方です。地域活性化のためには、図書館の役割が大きいことを訴えておられ、「伊万里をつくり 市民とともにそだつ 市民の図書館」という本館の理念に以前から共感していただいています。

 片山さんが来佐される機会にと、8月6日(土)に佐賀市のアバンセで委嘱状交付式を執り行いました。塚部市長から、鍋島焼のおめでたい文様である青海波宝尽くし文を施した陶板額に入った委嘱状が手渡されました。片山さんは、「図書館は自治体行政の中では、少し脇に追いやられている感があるが、図書館がしっかりしているところは、まちも魅力的である。市民と行政が協働してつくり上げている伊万里市民図書館を各地に紹介したい。」と話されました。新たな10年へのスタートを切った今、力強い後ろ盾を得ました。今後も地方自治を支援し、生涯学習の拠点となる市民図書館をめざすために、様々な視点からアドバイスをいただいたり、市民への啓発や図書館への指導をお願いしたりできればと考えています。

 片山善博さん名誉館長就任を機に、さらに成長する図書館として、一層市民と協働の図書館づくりに邁進していきたいと決意を新たにしています。
どうぞ、これからの伊万里市民図書館にご期待ください。



■片山善博 名誉館長 プロフィール
 1951年 岡山市生まれ
1974年 東京大学法学部卒業、自治省に入省
自治大臣秘書官、自治省固定資産税課長などを歴任
1999年 鳥取県知事に就任(2期)
2007年 慶応義塾大学教授に就任
2010年9月から総務大臣に就任(~2011年9月)
2011年9月 慶応義塾大学に復職、現在に至る
 併せて、早稲田大学政治経済学術院非常勤講師、鳥取大学客員教授、「民事司法を利用しやすくする懇談会」議長、「デジタル文化財創出機構」理事、「日本司法支援センター(法テラス)」顧問、「角川文化振興財団・城山三郎賞」選考委員、「活字文化推進会議」委員などを務める。
 主要な著書に「民主主義を立て直す 日本を診る2」「片山善博の自治体自立塾」『日本を診る」「『自治』をつくる」(共著)などがある。

▼もどる


★ 2面
★子ども図書館員講座 7月26日(火)~7月27日(水)

 今年も「子ども図書館員講座」を開催しました。今回の対象は小学5、6年生です。

1日目】
 オリエンテーションでの館長の話です。学校から一人だけで参加してくれた子どもが多く、緊張しながらのスタートでした。初めて聞く館長の話を真剣に聞き、質問にも答えてくれました。

 その後は館内の見学です。いつも利用しているはずの図書館ですが、初めて行く場所もあり、みんな興味津々でした。(実はこの見学が後半の講座のヒントに繋がっていたのですが…)

 図書館の仕事を体験。デスクで本の貸出や返却、紙芝居を整理しました。また、自分の誕生日の新聞を見つけ、どんな出来事があったかを調べました。当時のテレビ番組にも興味を持ったようです。さらに、本を探してくるミッションでは子どもの本だけではなく、様々な場所から本や雑誌を探し出してきました。ここで館内見学でのヒントが役立ち、指定された本を正確に探すことができ、職員を驚かせました。1日目のまとめとして、グループ別に図書館クイズを作りました。図書館について発見したこと、教えたいことなど、とても楽しいクイズができました。

【2日目】
 「おすすめの本コメント作り」です。本好きな子どもたちならではのコメントができあがりました。

 そして、いよいよ「ビブリオバトル」の時間。ビブリオバトルとは、5分間でおすすめの本を紹介し合い、参加者が読みたくなった本を決めるゲームです。子どもたちは、選んだ本を5分間で紹介。自宅でがんばって練習してきたかいあって、どの本も読みたくなるものばかり。1番を決めることが心苦しいくらいでした。みんな一緒にがんばり、楽しい時間になりました。

  修了式では、初日の緊張とは全く違い、成長した誇らしい顔ばかりでした。
 これからもどんどん図書館を、そして、本を好きでいてくれる みんなであってほしいと願っています。


●2日間通して行った「図書館で調べよう」●

 子どもたち自身で市民図書館や学校図書室等を使って、調べ学習に挑戦です。
 1日目は、まずは何をどう調べるかという前に、一つのテーマに添ってウェビングマップを作成していきました。みんなで考えたテーマは「図書館」です。図書館に関連した「?」を考え、「なぜ?どうして?どんな?」と質問をマップに書き込んでいきました。最初は戸惑う子どももいましたが、マップには様々な質問が並び、なかには奥深い内容もありました。

 2日目は自分が調べるテーマを決め、実際に調べ始めました。一つ一つヒントを重ね、大きなテーマから一番調べたいものに絞っていき、時間が終わる頃には、それぞれおもしろい内容が並びました。夏休み中に図書館や自宅で完成できたでしょうか?コンクールへの応募待っています。

▼もどる
★ 3面
●7月27日(水) 布であそぼう

 布で作品を作る「布で遊ぼう」。参加してくれたのは小学3年生から5年生の6名です。
 図書館で布の作品を制作している、ボランティア団体「てんとうむしの家」のみなさんの指導の下、小物を入れる小さな手提げ袋の完成を目指します。
 まずは、ベースとなる手提げ袋を作ります。指導を受けながら、自分たちで最後まで縫い上げました。
 ここからがアイディアの見せ所です。マスキングテープを使い袋に模様をつけていきます。テープの柄や形を組み合わせ、思い思いのデザインを形にしていき、自分だけのオリジナル作品の完成です。
 指導された、「てんとうむしの家」のみなさんも、私たちには思いつかない素晴らしいデザインの作品が出来ていると感想を口にされていました。


●7月29日(金) ねんどであそぼう

 小学1年生から4年生を対象に、「ねんどであそぼう」を行い14名の参加がありました。
 たくま窯の池田拓磨さんの指導により、焼き物を作る土を使って小さな置き物を作りました。焼き物の土を触るのは初めての子ばかり。大きな土のかたまりから、糸で切り分けた自分の分を嬉しそうに受け取り、1分間目をつぶって、何を作るか考えてから制作に入りました。魚やカメなどの海の中の世界や、たくさんのクマ。アイスクリームやリボンなど自分の好きなものを次々と作る子もいました。はじめは慣れない手つきで何かを作っては丸め直す様子が見られましたが、すぐにコツをつかんでどんどん形を作っていきます。2時間でたくさんの作品ができました。「あとは家に持ち帰って乾いてから絵具で色を塗り、木や箱などに並べてください。」というアドバイスで終わりました。
 それぞれ個性的な夏休みの作品に仕上がっているでしょう。


●『平和を願って』14回目の朗読会

 対面朗読ボランティア「草ひばり」は、8月6日(土)午後、図書館ホールで朗読会『平和を願って』を開催しました。14回目の今年は、終戦前後の子どもたち、特にこれまであまり実態を知られていない戦争孤児に焦点を当てました。

 第1部では、本庄 豊著『戦争孤児~駅の子たちの思い』と『シリーズ 戦争孤児①』から抜粋して朗読しました。孤児には、今でいう小学生やそれより幼い子も多く、本来なら温かい家庭で安心して健やかに育ったはずの彼らが、戦争で家族も家も失う過酷さの中で、食べるために駅で靴磨きや物乞いをしながらも、必死で生き抜こうとした姿を伝えました。

 第2部では、中野隆三さんに『長崎原爆投下の日、私は…』と題し、伊万里商業学校生として学徒動員先の長崎で被爆された際の惨状や、まさに生きた証言であるご体験を語っていただきました。
 広島原爆忌でもあったこの日、会場には親子連れの姿もみられ、ご来場の皆さんはとても熱心に聞き入ってくださり、NO MORE WARの思いをあらたにする朗読会となりました。

 来年もまた「草ひばり」は、私たちなりの視点で戦争を見つめ、平和を願うこの朗読会を続けたいと思っています。次回もさらに多くの方々においでいただけることを願いながら…。
(対面朗読ボランティア 草ひばり  山口 照子)

▼もどる
★ 4面(1)
10月11日(火)から18日(火)まで
   蔵書点検および特別整理により休館いたします

 図書館では約40万1千点の資料を所蔵していますが、資料の状況を把握するために毎年蔵書の点検作業を行っています。今年も蔵書点検と書架整理などを上記の期間に行います。 
 なお、この期間は資料の貸出・予約や資料に関するお問い合わせには対応できない場合がございますので、どうぞご了承ください。
 ◆図書や雑誌の返却は駐車場側と子ども玄関横の2ヶ所に設置している「本のポスト」をご利用ください。なお、CDやDVDなどの視聴覚資料は破損するおそれがありますので、特別整理休館後に直接窓口へお持ちください。
 ◆自動車図書館「ぶっくん」は期間中も巡回いたします。
みなさんには大変ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。



第1回 伊万里市民図書館・学校図書館を使った
  調べる学習コンクール締切り迫る!

募集締め切り 9月30日(金)【必着】

 調べる学習コンクールの締切りが迫っています。作品の提出は済んでいますか?
応募要項を確認して締め切りまでに提出してください。
優秀な作品につきましては、「第20回図書館を使った調べる学習コンクール」(全国コンクール)に推薦します。グループ・個人は問いません。皆さんの応募をお待ちしています。


▼もどる
★ 4面(2)
図書館員おすすめの本

『生きているかぎり語りつづける
谷口稜曄(たにぐちすみてる)さんが世界中に伝えたいこと』
舘林 愛,ジャスティン・ニーリー/著   主婦の友社

 1945年8月9日、16歳の稜曄さんは自転車に乗って手紙を配達していた時、原子爆弾が投下され、長崎の街は一変しました。
 この絵本では、稜曄さんの地獄のような被爆体験と、60年にわたって彼を支える妻の栄子さんとの歩みが描かれています。
 世界で被爆体験を語り続ける稜曄さんは、原爆の恐ろしさについて、人々が忘れてしまうことを怖れていると話します。
 原爆の恐ろしさを語り継ぐことの大切さと、力強い平和へのメッセージが伝わってくるようです。
(H.Y)

▼もどる
★ 4面(3)
利用状況(平成28年6月・7月)
伊万里市民図書館利用点数
(月別)
6月
(開館:25日)
7月
(開館:26日)
市民図書館(公民館含む) 28,163点 30,921点
自動車図書館(ぶっくん) 16,295点 12,312点
全館合計 44,458点 43,233点

▼もどる








- copyright(c) Imari Public Library All Right Reseaved. -