ブックガイド

|平成20年3月号

「過去からの手紙」

岸田 るり子/著(理論社)

一週間の沖縄合宿を終え、帰宅した純一。ところが家に帰りついた純一を待っていたのは母親ではなく、新聞受けにたまった数日分の新聞と、奇妙な置き手紙。そして腐ってもいないのに捨てられたシチュー用の肉でした。そして、母親は姿を消してしまったのです。その後、母親は無事に見つかりましたが、純一がいなかった1週間の記憶を失っていました。 母親はなぜ記憶を失ったのか? 純一は幼なじみの静海の力を借りて、空白の1週間の 謎にせまります。そこでわかった真実とは!?

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「燃えるサバンナ」

澤見 彰/著(理論社)

大地に照り続く太陽。アフリカの大地ではここ2年全く雨が降らず、人間も動物も植物も渇きに苦しまされていました。勇猛なマサイ族も水を求め、一族の大老レムヤのお告げに従い、ナイロビの地を他の部族から奪いとろうとしますが、1人の女戦士だけが反対します。彼女の名前はシバ。一族の長の血をひきながら、生まれながらに呪われた娘として、忌み嫌われ、戦士として孤独に生きている女性でした。そしてシバは言いました。「太陽の化身である赤いライオンのたてがみを自分がとってきて、神にささげる」と。 そしてシバは過酷な旅にでます。その旅の果てにシバが得たものとは?

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「テメレア戦記I 気高き王家の翼」

ナオミ・ノヴィック/著(ソニーマガジンズ)

十九世紀初頭、ナポレオン戦争の時代 人が巨大なドラゴンに乗り込み、空の上で空中戦を繰り返していたらというユニークな発想から またひとつ、新しいドラゴンファンタジーが誕生しました。 ローレンスは自らが艦長をつとめるイギリスの軍艦で、一隻のフランスの軍艦を拿捕しました。ところがこの軍艦には、孵化(ふか)寸前のひとつのドラゴンの卵が載せられていました。 イギリスにとってもナポレオン軍との戦争が続いている今、ドラゴンはのどから手がでるほど欲しいものです。ですが、ドラゴンは孵化したときに言葉をかわした人物を生涯の担い手とするため、選ばれた人物は一生このドラゴンと共に過ごさなければいけなくなるのでした。そしていよいよ生まれてきたドラゴンが選んだ人物とは?

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名作を読もう!

「読書がたのしくなるニッポンの文学」

(くもん出版)

1.恋ってどんな味がするの?
2.ほんものの友情、現在進行中!
3.不思議がいっぱいあふれだす!
4.とっておきの笑いあります!
5.生きるってカッコワルイこと?

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|平成20年2月号

「ぼくの父さんは、自殺した。~その一言を語れる今~」

今西 乃子/著(そうえん社)

今、自殺という手段で命を絶ってしまう人が日本の社会では、年間3万人以上にもおよぶといわれています。 そして、その陰には家族を亡くして悲しんでいる 人がもっともっとたくさん存在するのです。  「父親の自殺を止める事ができなかった。」  「父親が自殺したのは自分のせい」 と思い悩んできた一人の青年。彼の姿を通して、 この問題が誰にでも起こりうる問題で だからこそ、みんなでこの問題を考えないといけないときづかせてくれる一冊です。

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「星磨きウサギ」

那須田 淳/著(理論社)

ぼくはうさぎ。惑星開拓団のボランティアとして はるか彼方の星“地球”へやってきた。 ぼくが地球でやる仕事?それは星磨き。恋に悩む人のために星を磨いてあげる。もし磨いた星がきれいに輝くと、その人の恋は叶うといわれているんだ。 さて、今日はどんな恋に出会うかなぁ?

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「医学のたまご」

海堂 尊/著(理論社)

曽根崎薫は14歳。歴史は大好きだけど、他の教科は人並み。一番苦手な教科は英語という、ごく普通の中学生。他の中学生と違うところは、父親が世界的に有名な教授だということ。 そんな薫がひょんなことから、「日本一の天才少年」となり、大学の医学部で、医学の研究をすることに。 冷や汗まじりの毎日の薫だが、知らない間にある陰謀にまきこまれていって・・・ 著作「チームバチスタの栄光」が映画化され、今人気の著者の最新作です。

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「幻狼神異記(げんろうしんいき)I 魔物の棲む少年(まもののすむしょうねん)」

横山 充男/著(ポプラ社)

健(たける)は中学生。見た目も普通だし、友達もすぐに作れるが、他人とは決定的に違う「魔物」が自分の奥底にひそんでいるのを感じていました。 怒りに火がつくと、普段の健からは想像がつかないくらい凶暴な人格に豹変してしまうのです。 そのせいで転校を繰り返し、また新たな学校に通うことになった健。 自分の過去を隠し、なんとかなじもうとしますが、健の本当の姿を知るという人物があらわれて・・・

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「真夜中の秘密学校」

エレン・ポッター/著(主婦の友社)

オリビアはお父さんと2人暮らし。でも管理人兼修理屋のお父さんは、いつも仕事を首になってしまうたよりなさ。 そんなオリビアのお父さんに、やっと次の仕事場が見つかりました。だけどそのマンションはなにかが変。いやいやながら玄関に入ったものの、ぶあついじゅうたんのさきには、目をうたがうような光景が広がっていました。そしてその建物では、考えられない教室がひらかれていたのです。 お父さんに訴えても、聞いてもらえません。 どうする?オリビア!?

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「二本指のピアニスト」

ウ・カプスン/著 菅野朋子/構成(新潮社)

彼女の名前はイ・ヒア。生まれながら「あざらし型奇形」という病気のため、指は両手とも二本しかなく、とても細い足を持って生まれてきました。 その後も足の切断などたくさんの試練が彼女を待ち受けますが、持ち前の明るさで乗り越えてきました。でも、成長しても指に力がなく思うような動作ができません。そんな時、母親であるカプスンさんは娘にピアノをやらせてみようと思い立ちますが・・・ 「二本指のピアニスト」として、日本でもテレビで取り上げられたことのあるイ・ヒアさんの物語です。

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|平成20年1月号

「ゴーストハウス」

クリフ・マクニッシュ/著(理論社)

一軒の古ぼけた家。  その家の新しい住人となった、母セアラと息子ジャック。  父を亡くしたばかりの息子のためにと選んだこの家には、大きな秘密が隠されていた。その謎を解き明かそうとするジャックに襲いかかる危険。ジャックはこの窮地を脱することができるのか?

中学3年

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「アクセラレイション~シリアルキラーの手帖」

グラム・マクナミー/著(MAG Garden)

ダンカンのこの夏のアルバイトは、地下鉄での遺失物取り扱い係。 そんなある日、ふとしたはずみで忘れ物の中からみつけた1冊の手帖。その手帖にはシリアルキラーがたてた、殺人の計画が書かれていた。 警察も全く取り扱ってくれない。 ダンカンは自分の力でシリアルキラーの正体をつかもうとするが・・・

中学生向き

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「オーラが見える転校生」

ジェニファー・リン・バーンズ/著(ヴィレッジブックス)

リジーは15歳。みかけは普通の高校生だけど、オーラがみえるという不思議な力をもっていた。リジーの一族は代々女性になんらかの不思議な力が備わっているのだ。 でも、この力をもてあまし気味のリジーに、力は余計なもの。ある事件のため、ロスからオクラホマに転校することになり、これを機会に普通の女子高生をめざしますが、新しい学校で、リジーは恐ろしい犯罪をおかしたものがもつ「ガルン」のオーラをもった人物を発見します。 はたして、ガルンのオーラをもつ人物の正体は?リジーは学校の危機を救うことができるのか?

中学生向き

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「リボン」

草野 たき/著(ポプラ社)

亜樹は、自分の意見をまげず、ことごとくまわりと衝突していた姉をみていたせいか、家でも学校でも「波風をたてない」をモットーに生きてきました。 そんなある日、亜樹は卒業する部活の先輩から制服のリボンをもらおうとしてなぜか断られてしまいます。「なぜ?」 複雑な気持ちで先輩を送りだし、迎えた新学期。中学三年生となった亜樹のなかで、何かが少しずつ変わっていき、かけがえのない一年となっていく。

中学3年

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「ヒトラーのはじめたゲーム」

アンドレア・ウォーレン/著(あすなろ書房)

ユダヤ人の少年 ジャックは、裕福な家庭で幸せに暮らしていました。 そんなジャック達家族に届いたうわさ 「ドイツのヒトラーが戦争をはじめる!」 それは現実のものとなり、とうとうジャックは、1人収容所送りになってしまいます。 そこで待っていたものは、地獄。 しかし、ここで死んでしまうと二度と家族に会えない。ジャックは収容所生活という「ヒトラー」のはじめたゲームに負けず、生き抜くことを誓います。 このゲームに勝つのはジャックか?それとも・・・

中学2年

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「天国のパパへのおくりもの 苦難をのりこえたジーンの物語」

ジーン・リトル/著(女子パウロ会)

ジーンは生まれつき視覚に障害を持っていました。 しかし、両親はそんなジーンを甘やかすだけでなく、時には厳しく、愛情をもって接してきました。 だけどジーンが学校に行くと、普通の人と少し違うだけで、いつもいじめの対象になっていました。 そんなジーンを励ましてくれていたのは、家族と空想とそして、図書館でした。 やがてジーンは自分も作家になることを夢みるようになりますが・・・

中学1年

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